
3月16日、ユーロカップ開幕戦に出場して来ました。
BMW−MINIチャンピオンレースは、今年からダンロップラジアルのワンメイクレースとなり、1分39秒を境目にタイムでAクラスとBクラスで分けられる事に。
そして、シリーズ戦として年間チャンピオンを決める形となりました。
僕は勿論Aクラスで出場。ライバルはいつものIIJIMANさんとo-zonさん、合計3台となりました。Bクラスは4台。全部で7台でのレース。今回はBMW−E30、フォルクスワーゲンチャンピオン、ユーロラジアルレースとの混走で、全部で15台出走です。
使用タイヤは基本的にディレッツァZ2のみ。発売になったばかりの☆スペックの、さらに86スペックを用意して挑みました。
初めてのタイヤ。噂は色々聞くものの、実際のセッティングデータは全く不明。スプリングは変更無しで、ダンパーの値は西浦をZ2で走った時と普段Sタイヤで走る時の中間くらいになるようにしてみるか?
空気圧は、Z2はかなり高く設定する方が良い結果になると聞くけど、☆86はケース剛性が非常に高いらしいので、そこまでしない方が良いんじゃないかな?・・・
ってな事でひとまず、
ダンパーF18戻し、R13戻し。
空気圧は4輪とも冷感2.3。温感で2.6位を目標。
ちなみに、久々のスポーツラジアルでしたが、事前の皮むきは一切せず、完全に新品状態で予選に挑みました。
コースインして直ぐに感じる、メカグリップの高さとレスポンスの速さ。ハンドルに伝わって来る感触は普段のSタイヤと殆ど変わりません。なんだこれ??スゲー喰うじゃん!
新品と言う事も有り、1周目は念入りに熱入れ。2周目も少し慎重に行くもあっさり35秒台に突入。計測器の数字に半信半疑だけど、目の前は完全にクリア。ヘッドライトを点灯して本気のアタック開始!
Sタイヤと比較するとストレートエンドでのブレーキの効きが僅かに弱い様に感じますが、それでもSタイヤと殆ど同じタイミング、速度でコーナーに飛び込めます。高速コーナーも低速コーナーも感触はあまり変わらず。強いて言えば、スキール音が少し大きい位。
ヘアピン入り口でちょっとだけライン外すも、出口で帳尻合わせてリカバー。1周纏めて出たタイムは1分32秒527!!
Sタイヤでの自己ベストが1分32秒17なので、ちょっと信じられない数字です。
もう1周アタックしたい所でしたが、実は車中にガムテープを置き忘れていて、アタック中ずっとダッシュボード上をころころ転がって居て・・・(^^;
4周目に入った所でとうとう足元に落ちてしまったので、危ないからアタック中止。そのままピットイン。随分良いタイムが出てしまったので、タイヤ温存も考えて予選終了としました。
結果、総合でも1位のポールポジション獲得!決勝への期待が高まります。
走行後の空気圧はフロント左右2.77、リアは左が2.55、右が2.52。完全に熱が入りきっていない事を加味して、前輪とも2.45に微調整。これで決勝中は2.6位で落ち着くんじゃ無いかと。フロントの食いつき感がもうちょっと欲しかったので、ダンパーはフロントのみもう1段締めて17段戻し。これで決勝に挑む事にしました。
向かえての決勝ですが・・・ライバルIIJIMANさんの紫MINIがマシントラブルで出走断念との事・・・過去に僕も同じ様なトラブルで走れ無くなった事が有り、R53の持病みたいな物といえるかな・・・実に残念です。
グリッド右後ろには、これまでも何度か競り合った事の有るE30M3のYさん。真後ろに凄いゴルフ5やもう1台のE30M3、いつもロケットスタートの凄いAUDI S3のKさん、o-zinさんと続いていて、腑抜けたスタートしてるとあっさり先行されてしまいます。
とにかくも順調にスタート進行。直ったシグナルがレッドに点灯し、消灯してスタート!
FRのM3に対してFFのMINIではグリッドスタートはちと不利ですが、なんとかばっちり決まった!1コーナー入り口で横に並ばれてしまうも、そのままサイドバイサイドで飛び込んで2コーナーで先行!オープニングラップを1位で通過!差は少ないものの幸先良し!
しかし2周目終盤で赤旗掲示。後ろで大きなクラッシュがあり、コース上にストップ車両との事。一旦仕切り直しとなりました。
ちょっと激しいクラッシュだった様で回収に時間がかかり、その間に気温がぐんぐん上昇。小春日和の暖かな陽射しも、ヘルメット被ったままだと暑くてたまりませんね(^^;
30分程してスタート進行再開。
クルマの調子は絶好調!1本目と同じく、いや1本目よりもっとばっちりスタート決めて見せるぞ!そんな風に意気込み過ぎちゃいけない・・・と自分に言い聞かせつつ、それでもやっぱ気負い過ぎてしまってたんでしょうね・・・
今度のスタートは見事に大失敗!!
しかもクラッチを焼いてしまい、クルマが前に進みません!!
3速でもトラクションが掛からないほど滑ってる状態なので、ちょっとの間クラッチ切って空走、冷えろ〜!・・・。30m位かな、再度繋ぐと今度はトラクション戻った!しかし手後れ。一気に4台に抜かれてしまい、さらに後ろから激しくプッシュされています。
なんとか5位をキープして2コーナーを立ち上がりますが、今度も抜群のスタートを魅せたAUDI S3のKさんが先頭でずっと彼方。もちろん諦めたりはしませんが、クラッチの感触を確かめながら慎重に前車を追走。ちょっとづつ差を詰めて、1周1台ずつ抜いてポジションを取り戻して行きます。
先頭のS3とYさんのM3がポジションを奪い合っている内になんとか後ろにつけて、割り込むタイミングを狙う。M3が先行!半周後、S3を捕らえて4コーナーでパス!2位までポジションアップ!
しかし、ここまでで随分とタイヤを使ってしまい、美味しい所が終了。気温上昇も影響してかラップタイムが上がらず、1位との差が縮まりません。
そのまま追いつく事は叶わず、総合2位でチェッカーとなりました。
相変わらず何処か抜けてる自分にちと呆れてしまいますが、とにかくも大事な開幕戦をBMW−MINIチャンピオンレース優勝で飾る事が出来ました。失敗を次に持ち越さないように、一層精進します。
クラッチの焼けは表面だけで済んだのか、幸いにも悪化する事無く走り切れ、帰路も問題はありませんでした。表層1枚削ればそのまま使用可能でしょうから、来月の耐久はこのまま行けると思います。
終わった後は、例によってみんなで焼き肉!
1日みんなでわいわい騒いで、最後に旨い肉たらふく食って、充実した1日でした。
みなさんお疲れ様でした!色々有り難う御座いました!
また次戦もわいわい行きましょう!
最後にちょっと覚え書き。
空気圧は温感2.8位が良さそう。3超えても破綻しないと聞くので、思い切った値でも大丈夫そう。
ダンパーのF17R13は再考の余地有り。後半でアンダーがかなりきつく成ってきてた。随分柔らかく感じたけど、もうちょっと緩めてもいいかも?