
デルタリンクでAVIVA472を契約した翌日には教習所で入校手続きをしました。
しかし…
春休みシーズンということで予約は1ヶ月先まで一杯。もちろん、牽引免許を取る学生はめったにいないと思いますが、牽引車の教官は普通車も教えているので、「車両は空いているけれど教官がいないので乗れない」状態でした。
そのため、キャンセル待ちを狙ってなんとか少しずつ乗って行くことになりました。
教習初日、私の教習原簿を見た教官は驚いていました。
「中型限定なんですか!?トラックの運転経験は?エアブレーキの経験は?」
「ありません。」「ありません。」
と答えると、先が思いやられるな…といった表情をされてしまいました。
そして、実際に乗ってみると…
噂には聞いていたけれど、エアブレーキは難しかった。効き始めるまでに時間がかかるので、不安になって段々と強く踏み込んでんでしまい、効き始めた途端に「ガクン」と急ブレーキがかかってしまう…。
マニュアルのクラッチ操作も10年以上ぶり、というか20歳で運転免許を取った時はすでに父の車はオートマだったし、自分でマニュアル車を所有したこともありません。マニュアル車の経験は友達の車を何度か運転したことがある程度です。最初は優しかった教官も段々とイライラし始めているのが見て分かりました。
「免許取ったら、乗るんですか…?」と、呆れ顔で聞かれ、
「キャンピングトレーラーを…」と、答えると「なるほど…」と納得してくれました。
幸いだったのは、「チビ」とはいえトレーラーの経験は4年もあったし、
通勤の電車の中でこんな本を熟読してハンドルの切り方は頭に入れておいたので、バックはそこそこできました。
という訳で、
「バックはできるけれど、前には走れない。」
という不思議な人になってしまいました。(笑)
牽引免許の教習時間は12時間ですが、1段階で2時間オーバー、2段階は1時間オーバー+自主練習1時間で計16時間の教習を受けることになりました。
「免許、取れないんじゃないか…。」
って、本気で焦りましたよ。
しかしながら、卒業検定は…
1発で合格しました!
当然ながら70点(合格最低点)でしたが(笑)。
合格発表の時、教官は、「クラッチの使い方もねぇ…言いたいことはたくさんあるけど、キャンピングだからオートマで牽くんでしょ?なら、何も言わない。気をつけて運転してね。」と笑いながら言って、合格証を渡してくれたのでした。
そして、晴れて免許センターにやって来ることができました。
待ち時間は「一発試験」の様子を眺めて過ごしました。
正直なところ、牽引免許の「一発試験」に挑戦することを考えた時期もありましたが、結果的にはとんでもない考えでした。一発どころか、「百発試験」になってしまったかもしれません。トラック経験が豊富にあり、クラッチとエアブレーキの扱いに慣れているのであればいけるかもしれませんが、それがないなら教習所に通うのが正解だな、と思いました。
ところで、教習所では「切り返し」についていろいろなテクニックを学びました。中でも一番、「目からウロコ」だったのは、左折時の切り返しです。
左折時にトレーラーのタイヤを引っ掛けてしまった場合、ハンドルはそのままでバックをして本線まで戻りトレーラーとヘッドを真っ直ぐに戻し、再挑戦することになります。
けれど、こういう時のトレーラーは必ず「行って欲しくない方向」に行ってくれるし、縁石があるためヘッド車を思うように振れないということが重なりドツボにはまります。
「トレーラーを引っ掛けるくらいなら、ヘッドを突っ込ませろ。」
と、教官にしつこく言われました。上図のように大回りをし過ぎてヘッド車が回り切れなくなった場合、逆ハンドル(右ハンドル)をめいいっぱい切って30センチ程バックさせ、再びハンドルを左に切って前進すればあっさりと曲がれてしまうんです。
これは、キャンプ場内などで狭路を行く時に使えそうです。
牽引免許ゲットです!
感無量です。頑張ったもんなぁ〜。「け引」のたった2文字がこんなに感動を与えてくれるとはね。
ところで、余談ですが…
免許証を渡された時の話です。私の前に並んでいた女性2人は親子でした。そして、お2人が取得した免許はなんと、「普通自動二輪」(400cc未満のバイクを運転できる免許)だったんです!!
お母さん、頑張りましたね!母と娘、2人でバイクツーリングなんてカッコイイなぁ〜!いい旅して下さいね!
さて、私の方もこれで、「トレーラー大型化」の準備が全て整いました。あとは、納車日を待つのみです!
この2ヶ月間、駐車場は完成するのか?牽引免許は取れるのか?(お金は足りるのか?)常に不安で気持ち的にも体力的にもキツイ日々でした。「トレーラーを買おう!判子をポン!」だけじゃ、トレーラーライフを始めることは出来ないんですよね。という訳で、2月、3月はほとんど、お出掛けができず子ども達には辛い思いをさせてしまいました。
さて、「トレーラー大型化への道」シリーズはこれでおしまいです。この後の話は、4月1日にアップした、
「2017.4 AVIVA472PK納車」に続きます。
このシリーズはたくさんの方から「イイね!」をいただき、PVレポートをのぞいてみたら一日当たりのアクセス数が1000を越えた日もありました。読んで下さった方々に感謝です。
そして、このブログを読んで、トレーラーに興味を持って下さった方、トレーラーの購入意欲が高まった方、トレーラーの購入を決意した方が一人でもいてくれたら嬉しいです。
よしっ!
新しい相棒と一緒に、
たくさんキャンプに行くぞ!
(完)
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AVIVA472PK | 日記
Posted at
2017/05/01 20:02:01