
沖縄の朝は遅い。
神奈川に比べたら随分と西に移動しているので、夜がふけるのも遅くなっていました。調べてみると、日の出の時間は30分も遅れているようです。
そんな中、いつも通りの時間に目を覚ました長女は、じーちゃん達とお散歩に行って来たそうな。私は布団の中でした…。
さて、今日もいい天気です。
まずは朝ご飯。
朝食は宿泊代に含まれており、「レストラン岬」さんが持ってきてくれます。
今日のメニューは、もずくの卵焼き、ゴーヤチャンプルー、スパムでした。
スパムとは、「ソーセージの材料を腸ではなく、型にはめたもの」だそうです。沖縄のオニギリというと、スパムをサンドイッチのようにお米で挟んだものがあちこちで売られています。
神奈川に住んでいると知ってはいても食べる機会はあまりないスパムですが、沖縄では庶民の味なのだとか。それだけ一般的に食べられるようになった背景には、やはりアメリカ統治時代の影響があるようです。
さて、お腹いっぱいになったので出発。
おっ!
いい天気だね。
海からの風が最高に気持ちいぃ〜!!
今日の目的地は「海洋博公園」です。
宿から公園の入り口までは歩いても15分程度の距離。まぁ、子どもがいるのでその2〜3倍はかかりますが、海沿いをのんびりと歩いていきました。
美ら海水族館ばかりが有名ですが、海洋博公園にはたくさんの見所があります。
2年前に来た時は水族館だけ見て後ろ髪を引かれながらも次へ移動してしまったので、今回は時間をたっぷりとかけてこの公園を楽しむことにしました。
まずは、「マナティー館」へ。
「マナティとジュゴンの違い」って、知っていました?
いやぁ、私は全く知りませんでしたよ。
ここにいるマナティはメキシコからやって来たそうです。
ユカタン半島の海で捕獲されてから空輸され、沖縄に到着するまでの様子がパネルで紹介されていました。
「チェトゥマル」という街の名前を見て、どこかで聞いたような、って記憶を辿ってみたら、行った事のある街でした。
北米〜南米を自転車で旅していた時、ベリーズのビザ待ちで確か2〜3泊したんです。早く旅を進めたい気持ちと、100日あまりを過ごしたメキシコとの別れが寂しい気持ちが入り交じりながらも、飯を食ったり、ハンモックで昼寝をしたりしてダラダラと過ごしていました。
水槽の中を自由に泳ぎ回るマナティを眺めながら、10年前の懐かしい思い出が次々によみがえってきたのでした。
さて、次はイルカのプールである、「オキちゃん劇場」へ。
ここ海洋博公園のイルカのプールは美ら海水族館とは別館になっていて、
なんと、イルカのショーは無料で見られるんです。
飼育員さんの衣装は沖縄の民族衣装。
そして、流れる音楽はもちろん、沖縄の音楽。
これまでいろいろな水族館でイルカのショーは見て来たけれど、やっぱり一味も二味も違うショーでした。
それにしても…
周りから聞こえる会話は中国語と韓国語だらけ。日本語は少数派でした。(笑)
さて、次に向かったのは、
「おきなわ郷土村」です。
ここには、様々な時代の様々な島の家が保存されています。
こちらは、村内でメインになっている地頭代の家。
あれっ?
泊まっている宿(古民家かねや)とほとんど同じじゃん!
部屋の数、廊下の配置、台所の場所。そして、離れの建物の位置まで同じ!
案内の方に伺うと、これだけの家に住めるのは上流階級の人だったとか。特に畳は贅沢品だったそうです。
そんな話を聞いて父は「保存されているような歴史的な家と同じ建物の宿に泊まっているのか。」とやけに嬉しそうでした。
さて、食事に行きましょう〜!
園内を走っている遊覧車を利用しました。
1回100円ですが、1日乗り放題券が200円で購入できます。
公園の端にあるエメラルドビーチでバスを降り、備瀬口で公園を出て、フクギ並木を歩きます。
備瀬口から歩くこと5分弱。「コッコ食堂」に到着です。
こちらは、沖縄そば&鶏飯(けいはん)のお店。特許製法で抽出した鶏コラーゲン使用のスープが自慢だとか。
地鶏鶏飯(けいはん)を注文してみました。
「琉球王朝時代の宮廷料理である鶏飯は、ごはんの上に鶏・たまご焼き・お野菜・お漬物など色とりどりの具がのっていて、コラーゲンたっぷりの鶏スープをかけてお茶漬けのようにしていただきます。」
※ コッコ食堂HPより
初めて食べましたよ。この味!
マジで美味かったです!
さて、海洋博公園に戻りましょう。
ネコさん、こんにちは!
今日の気温は23℃ほど。
1月なんだよねぇ〜?
さて、午後の活動開始です!
ここからはじーちゃん達とは別行動をすることにしました。
そして、やって来たのは「海洋文化館」。
なんと入場料はたったの170円(プラネタリウム込み)です。食後だし、プラネタリウムを見たら子どものお昼寝タイムになるかなぁ、と思いまして。
プラネタリウムは、ここ海洋博公園から見られる星空の説明があったそうです。そうです…というのは?
ワタクシ、上映が始まる前から終わる直前まで、長女と一緒に爆睡していました…。
ところで、海洋博公園は昭和50年(沖縄返還の3年後)に開かれた沖縄国際海洋博覧会の跡地に設置された国営公園です。
そして、ここ海洋文化館には、41年前に開催された沖縄国際海洋博覧会について説明する展示がありました。
日本国民に、そして世界の人々に沖縄を知ってもらうために企画した巨大プロジェクトだったのかと思いますが、沖縄返還からたった3年後にこんな規模の博覧会を開いたなんてすごいことだなぁ、とつくづく感心させられました。
Wikipediaで調べると諸問題はいろいろとあったようですが、今こうして沖縄一番(?)の観光地となって世界中から観光客が訪れているし、あの綺麗な海は守られているのだから、海洋博の意義はあったのではないだろうか、と個人的には思いました。
宿への帰り道、エメラルドビーチで一休み。
なかなか、いい写真じゃないですか?
じーちゃん達が帰って来るまで、子ども達はテレビタイム。そして、私達は休憩タイム。
テレビって助かりますねぇ〜。家にテレビがないから、こういう時はそのありがたさが余計に身に染みます。
ところで、Eテレの「えいごであそぼ」の次に始まった番組は、「うちなーであそぼ」でした。
うちなーであそぼ???
そう、沖縄の言葉を使った子ども向け番組でした。ただ字幕は標準語(?)で流れるので、私達でも見ていて理解はできます。それにしても…沖縄の言葉、全くわかりません。そうですよね、元々は琉球王国という独立国家だったのですから。
さて、車で夕食に出掛けました。
宿から10分もかからないところにある「やんばる海の駅」です。
食事をしたのは、ここにある「海邦丸」という海鮮料理屋さん。
私は海鮮丼に海ブドウをトピング。
奥さんは魚の煮付け。
すごいボリューム…。
車で来たのでビールが飲めなかったのは残念でしたが、昨日とは全く違った料理が食べられ満足な一日でした。
そして、もちろん!
宿に戻った後は冷蔵庫で冷やしておいたオリオンビールをたっぷりと頂きましたよ!
さて、せっかく借りたハイエーススーパーロング。今日は夕食の時しか出番がありませんでしたが、明日は本部半島をたっぷりと走ってもらう予定です。
(つづく)