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2024年08月18日

今更・・・『張込み』を読む

今更・・・『張込み』を読む












こんにちは

 日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震発生後、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)に伴う政府としての特別な呼びかけは、南海トラフ地震への意識を引き締めるには十分な効果があった。 
私などこんなことでもないと内閣府や各報道メディアで出されていた地震被害のシュミレーションなど見ていなかっただろう。 辺境の富山などにいると南海トラフ地震など対岸の火事のように思っていたが、この地においても震度5強の震度予想が出ていると、そのエネルギーの大きさにあらためて気を引き締めねばならないと感じた。

とは言え私ができることなど、南海トラフ地震で大きな被害が出そうな場所へは移動しないという低俗な事だけだが…。
 



 さて、夏といえば土壌のかば焼き、子供の頃は近所でも焼いていたので、父の酒の肴をかすめてご飯のおかずにしていたものだ。
(歯ごたえもあり苦味のあるグロテスクな見た目のそれは決して普通の子供が喜んで食べるものではない) 





高岡にもまだ1~2件焼いているお店はあるようだが、昔の味を求めて今は福野まで買いに行く。変わらぬ味は懐かしい時間をよみがえらせてくれる。
  




 懐かしいといえばこの前、松本清張の短編集にふれる機会があり、鉄道好きにはたまらない『張込み』の原作を読むことができた。




☝ 博多を発車するシーンだが、汽車に揺られた長旅の疲労感があふれ出ている、なんとも言われぬ表情やしぐさがたまらなく好きなシーン。
確かに汽車(列車)の旅はそうだった




映画の方は何度も見ているのだが(スクリーンでは見たことがない)お恥ずかしい事に原作は読んでいなかった。
松本清張が推理小説に手を染めた作品といわれるのだからとうに読み終わっていてもいいのだが、映画が気に入って十分満足してしまったのだろう。という訳で遅まきながら読んでみた。






・・・・・原作は『柚木刑事と下岡刑事は横浜から下りに乗った。東京から乗車しなかったのは、万一顔見知りの新聞社の者に眼につくとまずかったからである。……二人はいったん自宅へ帰り、それぞれ身支度をして、国電京浜線で横浜駅に出て落ち合った。』とある。





映画の九州行急行の発車のベルが鳴っているときに横浜駅に滑りこんだ国電から降りて、動き出した列車へ飛び乗る緊張感のあるオープニングで一気に我々を物語へ引き込んでゆく。

また原作では柚木刑事と下岡刑事はほぼ同世代的な扱いで、S市映画では佐賀市へ向かい張り込みを行うのは柚木刑事だけ、下岡刑事は小郡(現:新山口)で降りる事になっている。

ご存じのように映画では小郡で降りるのは東京から乗った仲間の刑事たちで、下岡刑事はベテラン刑事として柚木刑事と一緒に佐賀市へ向かい、物語にそれぞれの人間味を加えている。

冒頭の部分だけを見ても脚本橋本忍、監督野村 芳太郎が映画として展開した魅せる技は、あらためて映画の深さを認識させられることになった。





映画ならではとしては、込み合う『さつま号』の車内撮影は国鉄と交渉し東京20:30発の博多行急行『筑紫号』の最後部に貸切三等車を1両増結して博多までの道中ロケを行いながら移動したとの事で、真夏の暑さを感じる迫力はまさにそこから出たもの。





おなじみ『張込み』あるあるとしては、ラストの佐賀駅『急行西海号』のシーンだが、到着時は門デフなのに、発車では標準デフになっている。どうやら停車シーンで機関士が緊張からか定位置より手前で停車したらしく、発車シーンは翌日撮り直したからとか。





到着前待合室での地元刑事のセリフも『次の列車は長崎発だから座れますよ』的な話をするのだが、




『急行西海号』は佐世保発(笑)


私が時刻表に興味を持った頃は『雲仙・西海』として、肥前山口(現:江北)で分割され『雲仙』が長崎,『西海』が佐世保へそれぞれ向かっていた事が思い出された。


という、他愛のないお話で失礼いたしました😚




では、また   (=^・^=)



                          ・・・一部写真はお借りしたものです
 







追記:高峰秀子はタイプなのだ((;^_^A)
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Posted at 2024/08/18 14:21:10

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この記事へのコメント

2024年8月18日 15:51
ワタシの記憶にある東京発九州行き夜行客車急行といえば「桜島・高千穂」です。
ウチの近くだと夜行走行時間帯でなかったので一度だけ乗った記憶が・・・
一駅間だけですが(^_^;)
コメントへの返答
2024年8月18日 19:43
肝心なところの文章が欠落していた😅

あれは昭和45年あたりだったと思うけど、東京から米原経由で帰った時乗ったのが「桜島」だったような。確か桜島・高千穂の前は霧島・高千穂だったと思う,で桜島は単独だったのかと。東海道は昼行で夕方米原だったような。
でもいいですよね、客車急行は。疲れたけど😁
2024年8月18日 21:25
しかし戦後の汽車旅とはかくも過酷なものだった、というのがわかる映画ですよね。
私もアマプラかなにかで見たことあるような記憶もあるのですが、京都で下りるおじさんの後に年配のほうの刑事が座れたような記憶があります。
ちょっと確かめるためにまた見てみよう。
この作品は白黒ですよね?点と線になるとカラーだったように思いますが、いずれにしても味わい深い作品でありますね。
コメントへの返答
2024年8月18日 21:43
午前の光の中、疲れ具合が如実にでて暑い車内でいびきかいて寝ている所など見事なものです。増結してロケしていたんですから本当に疲れていたんでしょうか。
夜行は寝不足だわ、体は痛いは、エアコンもきいていないから体もべっとり気持ち悪いわ、大変な所業でしたね。
張込みは白黒、佐山とお時は総天然色です。
昭和のまだ斜陽になる前の日本映画もなかなかいいですよね。
2024年8月20日 7:45
コンニチワ🙋

なるほど!
『張込み』観てみます!映画版👧
面白そう♪
客車の床に座るのは田中邦衛さんでしょうか😚
YouTubeで観れるのかなぁ🐻
コメントへの返答
2024年8月20日 9:12
こんにちわ😄
youtubeで観れますよ♪予告編などもあったからそれを見てお気に召せば・・たぶん気に入ると思うから、是非😁
開始からの鉄道シーンは臨場感満点!蒸し暑さが伝わるぞ😄

違います。1958年の映画だから田中さんはまだ出てきてないかな。

プロフィール

「頻発する『UREA警告』 キハ308はもう終わりか!? http://cvw.jp/b/1154577/48593649/
何シテル?   08/11 15:33
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