こんにちは♪
今後こんなノロノロする台風が増える、と聞きましたが困ったものです。
さて今回は先月あった痛ましい交通事故の話から始めましょう。
『 福岡市早良区の国道で路線バスと衝突し、軽乗用車の7歳と5歳の姉妹が死亡した事故から25日で1週間。死因は腹部を激しく損傷したことによる出血性ショックで、本来安全を守るためのシートベルトに圧迫された疑いがある。2人ともチャイルドシートは使用しておらず、福岡県警が死亡との関連を調べている。 』
まずは心よりお悔やみを申し上げます。
チャイルドシート、ジュニアシートの大切さを知らしめる報道となっているが、どうやらシートベルトを腕の下から通して2点式ベルトのようにお腹だけにまかれていた節もあるようだ。
まともにかけると首に掛かってしまうからか、子供が勝手にそう付けたからは分からないが、そもそも車線をはみ出し対向車とほぼノーブレーキでぶつかり、子供へはチャイルドシートはおろかシートベルトもまともにかけなかった母親の責任の大きさは計り知れない。チャイルドシートの有無という次元の話ではないのだ。
道路交通法第71条の3第3項
『自動車の運転者は、幼児用補助装置を(幼児を乗車させる際座席ベルトに代わる機能を果たさせるため座席に固定して用いる補助装置であって、道路運送車両法第三章及びこれに基づく命令の規定に適合し、かつ、幼児の発育の程度に応じた形状を有するものをいう。以下この項において同じ。)使用しない幼児を乗車させて自動車を運転してはならない。』
道路交通法第14条3項より『幼児とは6歳未満の者をいう』
…法では身長は定めていない。
一般的にジュニアシートの認識が低いのは事実のようで、2023年の調査では、1歳未満の使用率は92%と高いにもかかわらず、5歳は55・5%にとどまっている。
子供が言う事聞かないから?そもそも親がその重要性を理解していないから?
親自身が「捕まるのが嫌だからシートベルトをする」というレベルでは、慌ててJAFが基準身長を140cmから150cmに引き上げても、ジュニアシート装着率が上がるとは思えない。
今回は親が初心者のようだが、だから未熟で対向車線へはみ出しだとか、ジュニアシートの事を知らなかった、という事にはならない。
なぜ、さしてきつくもないカーブで対向車線へはみ出し特段のブレーキもかけずに衝突したのか、
画像を見ると特に速くは見えない。スピードを出し過ぎて膨らでしまったというより、単純に前を見ていなかったのではないか。
結果、母親として大変つらい結末を招いてしまった。夫婦でしっかり見つめなおして乗り越えていただきたい。
一部の小説のように離婚や自殺という悲しい結末にならないことを祈ります。
子供は何も知らないし何もできない。改めて安全な運転とチャイルドシート、ジュニアシート装着の徹底をお願いしたいものだ。
では軽自動車の後席シートベルトは問題ないのだろうか。
数年前の事故だが、
時速90㌔を超える速度で対向車線にはみ出しトラックと衝突したBセグのクルマ(スイスポ32S)は年式が古い事もあり後席の高性能シートンベルトが付いていないタイプで(現在同車の新型は後部席にも高性能シートベルトは付いている)、後部座席に乗っていた成人2人がシートベルトを掛けていたにもかかわらず、内臓破裂で亡くなっている。
適切にシートベルトがされていたかは不明だが、後部席にも高性能シートベルトがつけられていたとしたら防げた気がしてならない。(もちろん事故の根本は制限40㌔の一般道を90㌔以上で走行し対向車へ正面衝突したことにあるのだが)
気になったので調べてみると、軽四の場合、前席では当たり前となっているプリテショナー機構とフォースリミッター機構の付いているシートベルト(高性能シートベルト)が後席には装着されていない車(メーカー)があるようだ。
言うまでもなくこれは衝突時瞬時にシートベルトを巻き取り体の飛び出しを防ぎながらシートベルトの拘束力を一定レベルに保ちながらシートベルトを少しずつゆるめる乗員に加わる衝撃を緩和する装置だが、軽のように軽く小さな体で衝突の衝撃を受け止めるとなると、より乗員への衝撃も大きくなり、このベルトのあるなしの違いは大きいものになるのではないか。
カタログには明記してあるけど、車買うときはなかなかそこまで見ない。
見たとしてもそれが車選びの決定打にはならない。
◆ N-WGN カタログより
フロント3点式ロードリミッター付プリテンショナーELRシートベルト+運転席/助手席ラッププリテンショナー
リア3点式ロードリミッター付プリテンショナーELRシートベルト
衝突の際に瞬時に引き込み、体を拘束するプリテンショナー機構をすべての席に。
さらに腰側のベルトも引き込むラッププリテンショナー機構を、運転席と助手席ともに採用しました。
現在軽で後席に『ロードリミッター付プリテンショナーELRシートベルト』が付いているのは『H社』『N社』『M社』。当然そのメーカーでもグレードや車種によってついていない車もある。
例えば上質なH社のNシリーズならすべてOKだろうと思っていたら、パーソナル要素が強く他メーカーとの絡みでこれ以上価格を高くできない『N-ONE』の後席は普通のELRタイプ。
もちろん高性能ベルトなら何があっても無事という訳ではないが、『後部座席シートベルトを掛けていたが内臓破裂で死亡』という事故があると、小さいながら家族を乗せて動き回ることの多い軽自動車の実は大変大きなポイントになると感じた。
ところでフルモデルチェンジをした『N-箱』は後席にも高性能シートベルトが装備されていますが、売り上げ好調な『東武特急』はモデルチェンジ後も後席には高性能シートベルトを装備していません。このベルト装着には従来品より若干装置を大きくしないといけないようで、スペースの厳しい軽故、もしライバル車との比較で室内幅が狭くなることを避ける為だとすれば、そして目先を変えるためのオットマンだとすれば・・・。
◆ スペーシア カタログより
高性能シートベルト
前席シートベルトには、衝突時にベルトを瞬時に巻き取るプリテンショナー機構や、胸部への衝撃を緩和するフォースリミッター機構を装備。万一の際の安全性を高めています。
したたかなスズキらしいと言えばそうなのだが、ユーザーもしっかり見極めていかねばいけませんな。
…しっかり読んでいただいてありがとうございます😚
では、また (=^・^=)
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紅べース | ニュース
Posted at
2024/09/01 11:13:11