トヨペット・クラウン（５０系）1967～71

後発のライバルである、日産セドリック/グロリアに対抗して黒塗りの公用車だけでなく、この代で普段の車として提案を行い「白いクラウン」のキャッチコピーでデビュー。
当時は会社経営者等は、クラウン（若しくはセドリック等）は仕事用、プライペードは外車というスタイルが多かったので、その普段の車でもクラウンをという考えだった。（所謂ハイオーナーカー）
その為、塗装を従来には無かった白を追加した他、２ドアハードトップも発売。重厚なイメージ漂うセドリック・グロリアに差を付けた。

（動画は前期型、画像は後期型）



なお、この代までパトカー専用グレードが存在し、市販車には無いランドクルーザー用Ｆ型３３００ｃｃガソリン・エンジンが搭載されていた。この車両の場合は「クラウン」とは呼ばず、「トヨタ・パトロール（ＦＳ50型）」と呼ばれた。


海外にも輸出されたが、初代販売時に「ＴＯＹＯＰＥＴ」→「ＴＯＹのＰＥＴ」と馬鹿にされたので、海外では「ＴＯＹＯＴＡ」として販売された。

沖縄では左ハンドルで販売されていた。

海外では二代目クラウン（４０系）より四代目クラウン（６０系）まで韓国・新進自動車で生産されていたが、１９７２年の日中友好条約以降、中国の仮想敵国であった韓国から手を引くように云われた為、その時にトヨタ車の韓国生産は撤退している。
この時代の韓国車は持ちが悪く、現存台数も絶滅に近いが、クラウンは北朝鮮に流れたものも含め、結構現存しているそうだ。


☆子供の頃は既に現役は見なかったが、１９８０年頃はパトカーに艤装されて国道脇に置いてあるのをよく見た。
所謂ダミーパトカーだが、当時は結構リアルで、ヘルメット被って制服着たマネキンが乗っていた。

親父が忘れもしない私が4歳の１９７９年に２ドアハードトップのＳＬに乗ってきて、レザートップがカッコイイと感動し、内装のスポーティさに惚れた。だが、翌日解体へ・・・・。
親父に「何でだよ！」と怒ったら、実は会社で廃車にしてくれと貰ってきた車で、親父も「カッコイイ」と乗ってきたのはいいが、その道中のガソリンの馬鹿食いで「維持できない」と諦めた。
今でもたまに夢に出る。付き合いたくても付き合えない初恋の恋人・・・・。