私はよく考えたら、妻と付き合って以来、目的も無く一人で走る事をしなくなった。
お金が無い→ガソリン節約→必然と走らなくなるという図式である。
新車のステラ買った頃は、走りの良さと生活の両立を考慮して購入した訳だが、ステラはもはやヴィヴィオとは違うマイルドな車だった。
だが、ほんの少し、そのヴィヴィオ当時の血を垣間見るようなしぐさを見る度にヴィヴィオが懐かしくなってきた。
購入して3年。「昔はやんちゃだったよ」的なステラは、自分が想定していた「妻に奪われる」ことも無く、結局狭いからと私の通勤の足のみで使われ、私にとっては「無駄にデカい、かといって家族用途には小さい」とデメリットばかりが目立ち、ついに見切りをつけて、走りのイメージが強いプレオRSに買い換えた訳だった。
程度極上の7年落ちのRSリミテッドⅡ・CVT車。
本当はマニュアルに乗りたかったが、いざという時に妻が運転できるよう選択肢は無かった。
だが、購入前に、とんでもない事があった。
納車の間に1週間借りた代車が新車の試乗車のマツダ・デミオ(3代目)だったのだ。
現行デミオは腰を抜かしてしまった。「走りに拘った」だけに足回りは抜群でCVTの合性も良く、1.3Lながらも非常にパワフルなフィーリングを披露してくれた。
それこそ、かつてヴィヴィオ乗っていた頃の血が騒ぎ始めた。ヴィヴィオもこんな感じだったな、と。
そこで納車されたプレオRS。
そりゃ、最新鋭のデミオには負けますよ。装備とユーティリティ以外。
好意で新車を貸してくれたのは有難かったが、むしろ納車の楽しみはモロにスポイルされてしまって、本音言えばこの3年、「プレオは最高!ヴィヴィオはもう古い!!」と必死に自分で自分に言い聞かせていた。
そんなモニャモニャした気分のまま、今回、極上のヴィヴィオを見たとたん、もう不満は爆発し、仕事中にも関わらず、店に駆け込み契約書にサインしてしまったのだった。
マニュアル車だから嫁さんが運転できないが、それが何だ?ステラとプレオ、合計6年の間で妻が運転したのは何回?おまけにCVTのプレオすら運転の仕方が解らないという。
だったら俺のクルマ、マニュアル車でも良くない?
試乗はいきなりだったので後日になったが、その日は本当に悩んだ。
プレオをいきなり裏切って売り払い、さらに古いヴィヴィオなんか買って・・・・。本当に良かったのか?
試乗の時。その迷いはヴィヴィオの爆発的で野獣のような加速と共に吹き飛んだ。
ついでにデミオに対する思いもブチ飛んだ。
ヴィヴィオに再び乗るまで非常に遠回りだった。
先ほど、夜の散歩から帰宅。
最初乗ったヴィヴィオから何台乗り継いだろう。
まあ、でもこの間に乗った車達も決して無駄では無かった。
色々な車を乗ったからこそ、ヴィヴィオの良さに気が付いた。それでいいじゃないか。
これからも宜しくヴィヴィちゃん。
Posted at 2012/06/04 02:15:10 | |
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VIVIO 2号 | クルマ