
久しぶりに本屋に行くと、私の愛してやまない佐藤大輔の新刊が出ていました。「皇国の守護者9」。
18世紀末程度の科学技術である架空世界「皇国」を舞台に、兵士がサーベルタイガーや翼竜と共に駆け抜ける、という話なのですが主人公である指揮官新城直衛のイカれっぷりが最高にイかしています。毒はまくわ、味方の大砲を分捕るわ、敵の姫はさらって愛人にするわ・・・
「死して無能な護国の鬼となるより、生きて姑息な弱兵と誹られる方が好みだ」
「さぁ、他に確認すべき事項はあるか?ない?ならばよろしい、行動開始だ。急げ。僕らは戦争をしているのだ」
「僕らは撤退する。敵騎兵の中央を突き破り、その後方へ。どうだ?まるで、諸将時代の軍記物語だ。これぞ戦争。そんなところだな」
「忘れてはならない。勝利をもたらすのは意志でも、血でもない。ただ、鉄量のみなのだ」
名セリフをはきながら、数少ない家族や友人を巻き込みつつ戦い続ける男、新城直衛。この巻で彼の戦いにも一つの区切りがついてしまいました。作者は自分の作品を途中で放り出す悪癖で有名なので、ひょっとするともう続きは出ないかも?なんて思ってしまいます。
それにしても、8巻でカバーイラストを担当した平野耕太が1冊限りで降板したのは惜しかったなあ・・・
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Posted at
2005/03/06 10:22:50