ミニ・ディスク(MD)の売り上げが激減しているらしいです。
実に25%も売り上げ減なのだとか。
MD派の私としては寂しい限りです。
なぜ売れなくなってしまったのか。
私はHi-MDに対する腰が据わっていないからだと思います。
iPodに代表されるように、今やGBクラスの容量がポータブルプレーヤーの標準になってきている以上、ノーマルMDの150MBという容量はいかにも少なすぎます。
ただ、ハードディスクに何千曲と詰め込み、それを落っことしたりして一瞬でそのデータがクラッシュしてしまう事を恐れている人は決して少なくないはず(私もその一人)。
かといって、SDカードのようなフラッシュメモリータイプは、まだまだGB当たりの単価がハードディスクに比べて高い。
そういう意味で、Hi-MDの「1GBの容量で、1枚当たり1000円以下」というのは、やりようによっては充分iPod達と戦えたはずです。
しかし、今現在Hi-MDを作っているのは実質ソニーのみと選択肢が少なく、またカーオーディオに対応している機器が一つもないという致命的な問題があります。
Hi-MDが発表されてから最初の1年は従来のMDユーザーも「もう少し待とうか。そうすれば、今持っているMDもそのまま使えるし・・・」という気持ちでいたのが、待てど暮らせど新しいメーカー参入も、カーオーディオ対応もないため、待ちきれずに他のデバイスへ流れて行ったのではないか、と考えています。
ソニーがもう少し他社との連携や、カーステレオなどへの拡大に真剣に取り組んでいれば、このような事態にはならなかったのではないでしょうか。
何度ソニーへこうした要望を出そうと思ったことか。
ところがソニーのサイトには製品に対する苦情や問い合わせへの窓口はあっても、「こうした新しいものを作ってほしい」といった要望を伝える事の出来る窓口は存在していないのです。
もはや、仮に今シャープなどの他のメーカーが参入したり、カーオーディオ対応品がリリースされたとしても、MD離れの流れは止まらないでしょう。
それでも、低迷を続けるソニー復活の一つの鍵が、MDを始めとするポータブルデバイス戦略の建て直しにある気がしてなりません。
ソニーファンとして、MDユーザーの一人として、何とかこの状況を打開してほしいと、切に願います。
Posted at 2005/11/27 12:11:16 | |
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