リアクランクシール交換

まずはここ。クランクシールはエンジンおろさないと触れません。後期の防音板着脱可能仕様の2ＣＶならジャッキどこでもかけられるから、安楽。自分はＭＴのドレンのあたりにかけます。
ボンネット外すのが一人だとちょっと難儀。

エンジン後ろ。本来はクラッチカバー、クラッチ板、フライ、って順番で止まってます。
真ん中の五本ボルトの外周が件のシール。
下のフタはオイルポンプ。その下はオイルストレーナ。今回はついでなんで、オイルポンプのゴムのＯリングとその外周の紙パッキンも交換。

既存のが外れた状態。このシールは結構固く、外すの難儀。しかも、本来ツライチか0.5ミリ下げくらいで収まっているはずが5ミリ程度下がっていて。びっくり仰天。細いタッピングを打ち込んで、そいつを手掛かりに、って思うもうまくいかず。細いドリルで慎重に穴を開け、そこにピックを差し、やっと外せました。クランク部が暴露していたせいで、内周部にサビ発生していて、慎重にサビ取。多分このクランク、ほんとはダメです(笑)

いい感じの打ち込み具を見つけて、そーっと打ち込み。ヘインズによると、後期のシールは外周とリップ部で異素材で作られた、と。外した以前交換のそれは同素材。それがもとでツラから奥に、ってありえないか。今回のはオランダシール。長持ちしてほしいものよ。写真だとスキマ感じますが、ボクなりに曲げずに打ち込んだつもり。

左にあるのがクラッチ板。こっちがEG側。
隣にあるのがフライ。この向きがEG側。すげーオイリーだけど、もしかしたらパークリ吹いたあとかも。
よく覚えてねっす(笑)

これ、おまけの恥ずかしい写真。レリースベアリングの戻りM字バネがなぜか傾いでます。そう。これ、クラッチフォークに刺さってないんです(笑)前に交換したとき、確か刺さってなかったような....
ヘインズ読んだら、まずバネ外せ、と書いてあり、いやいや、そんな必要ないじゃん、って思ったら、スペアパーツのフォークに穴開いてて。よくみたら、既存のにも穴あいてました(笑)つうことで、改めてグリスしっかり塗ってセット。よく壊れなかったと反省しきりです。

で、フォークリフト使ってメンドラ嵌めて
一段落。あとは帰るだけです。

Rのクランクシール交換は作業そのものは大したことないのですが、（2CVの場合）かかる手間が膨大。なので、あんまやりたくないです。
注意点。
フライのボルトは基本再使用禁止です。都度使い捨て。締めて伸びて固まるボルトなんがその理由。クランクシールは基本ブロックとゾロでいいんですが、交換したときは既存とのクセから油漏れ発生するリスクを減らすべくすべき。故にヘインズもツラから0.5下げてセットせいと言っています。
しかし、それよりブロックにまっすぐ打つのが大変難しい。ヘタこくと即油漏れにつながりますから。
メンドラ奥のパイロットベアリングは交換難儀。プーラーないと多分無理っす。
手前のスラストベアリングだけでも交換しとくと少し幸せ。