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2022年10月11日

オートモビルカウンシル2022 - その1(ドイツ車編)

 オートモビルカウンシル2022 - その1(ドイツ車編)  今年2022年も無事に開催された「オートモビルカウンシル」、例年通り行ってきました。記事をアップします。4月15日から17日の開催で、私が行ってきたのは16日。すみません、ブログ化が遅くなりました。

新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)がいまだ収束しないなか、早くも3回目の開催。もはやこれが普通になったということでしょうか。もはや腹をくくるしかないのかも。


オートモビルカウンシル2021
オートモビルカウンシル2020
オートモビルカウンシル2019
オートモビルカウンシル2018
オートモビルカウンシル2017
オートモビルカウンシル2016

まずドイツ車からです。

== メルセデス・ベンツ ==
O 319(1963年)

オールドメルセデスの専門店「シルバースター」から。 メルセデス・ベンツは商用車としても有名ですね。

VWのタイプ2いわゆる「ワーゲンバス」とは違い、メルセデスのバスは文化的アイコンにはなりませんでした。そのあたりをショップの方とも話をしましたが、ようはベンツの場合「ガチの商用車」であり遊びの入る要素がないのだろうと。

愛嬌のあるスタイリングですが、運転感覚は質実剛健そのものとのこと。1960年代当時の日本ではやはり高額で、プロの音楽バンド(グループサウンズってやつですかね?)の移動用に使われることもあったそうです。

ヒッピー文化の象徴ともなったワーゲンバスとは違い、こちらは西ドイツ復興のために働いた車と見るべきなのでしょうね。

230S Universal(1966年)

W110、このモデルにステーションワゴンがあったとは知りませんでした…それが目の前にあります。初めて見ました。

ユニバーサル、今ではたいへんな希少車だそうです。この車はイギリス仕様とのこと。

展示の時点ですでに買い手が付いていました。現行Sクラスくらいの金額ですが複数の方が検討されていたそうです。購入された方はこの車を飾ることなく実用に使うのだとか…すごい!

今後、目にする機会があるのかなぁ?素晴しい。

380SL(1985年)
こちらは「ヤナセ クラシックカーセンター」です。

以前も書きましたが3代目SL・R107の上品で女性的なスタイリングは素晴しいです。

560SL(1989年)

個人的な話ですが、昔とある機会があり、この型の500SLで数十キロほどドライブしたことがあります。とても運転しやすくて逆に驚いたことを良く覚えています。


190E 2.5-16 Evolution.I(1989年)

ドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)のホモロゲ取得用モデル。この車は国内で数台の超希少車ですよね…1,980万円でしたが、その価格でもむしろ高くはないのかも。

この1台、一瞬で売れたのだと思います。

DTM 190E 2.5-16V Evolution.II AMG(1990年)

場所を移してこちらはそのレーシングモデル。上の車はこのために販売されたってわけですね。

今年の主催者テーマ展示その1、「DTMの主役たち」です。メルセデス・ベンツ、BMW、アルファロメオのDTMマシン3台が一堂に会するというぜいたくさ。

というか、こんなんなかなか見られませんよね…

ドライバーはクラウス・ルートヴィヒ。

ルートヴィヒといっても、ベートーヴェンでもバイエルンの狂王でもありません。ドイツのレーシングドライバーです。

直6エンジンがナナメって取り付けられていますね。スペース的な理由でしょうか。190E初期型特有の伸縮しない1本ワイパーは根元にちいさなサブブレードがあります。なんだかスーパーカーっぽいと思うのは私だけ?

190E(1992年)

最終型、渋いグリーンの190E。この色はなんと言いましたっけ。こういう主流の色ではないカラーをあえて選ぶ方は車を大切にする、なんて話を聞いたことがあります。最近では見かけない(設定もない?)カラーですが、かつては限られていても根強い人気があったように思います。

カラードドアミラーや車内のウッドパネルは最終型ならでは。走行距離こそ8万キロを越えていますが状態はとても綺麗で、オーナーによって大切に乗られていたことがうかがえます。それにしてもタンレザーにグリーンの組み合わせはとても趣味が良いです。

これから本格的にリフレッシュするといいますから相当ですよ。

500E(1993年)

今も根強い人気ですね。迫力の前後オーバーフェンダー、えもいわれぬオーラがあります。


E320(1995年)

こちらは白のE320です。フィアンホワイトでしょうか。ベンツの白も昔から印象が変わりません。「真っ白」という感じです。今と違い、かつて白いベンツはむしろ少数派だったような気もします。

W124は当時、お金持ちの人気の的でした。都内ではマークⅡやクラウンよりよく見かけました…ってそれは今も変わりませんね、モデルが変わっただけで。都会の人はお金持ちです。

500、320、300、280、それから4気筒の230や220。W124は良いですね。8気筒の400Eも運転したことがあります。「すごく速いのでアクセルワークに気をつけて」と言われ、思わず身構えたのですが、本当にスポーツカーのように速い車でした。別の機会で乗った260Eはとても穏やかだったのでベンツって搭載エンジン(グレード)で車の性格を豹変させるんだなぁと。

昔話すみません(汗)

== BMW ==
2002 Turbo(1974年)

大阪のクラシックBMW専門店、シンプルオートから。

逆アリゲーター式のボンネット。BMWってかつてはみんなこれでしたね。そしてそのヒンジとアームの凝っていること。

トランクのヒンジもなんだかすごいです。なんだこれ、左右でつながってる?

「安全と保証のために純正パーツだけ使いなさい」との注意書き。今もディーラーに行くと言われる話です。

M3(1987年)

DTMマシン。主催者テーマ展示「DTMの主役たち」の1台です。

この車はBMWお得意の直6ではなく、高回転に特化した4気筒2.3Lエンジンを搭載。見事な戦績を残しました。

そのあたりのことはこのキャプションにまとめられています。

おっと、190Eのキャプションを貼り忘れていました。こちらです。

マフラーは計3つ?

M3(1987年)

カーディテイラー「KAMIKAZE COLLECTION」に展示されていた真っ赤な初代M3。

素晴しいツヤ。どんな製品でどんなふうに磨き込んだのか、聞いてみれば良かったかも。マネはできませんが…

M3(2002年)

WANNA DRIVEから、こちらはE46のM3です。急に車が新しく…ってこの車も20年前なんですね。アルピナブルーを思わせるカラーリングだと思います。

== ALPINA ==
B9 3.5(1984年)

そのアルピナです。2026年からBMWグループの一員になることが決定しているアルピナ。独立した自動車メーカーではなくなります。

派手さがほとんどなく、一見しただけではベース車と見分けが付かない。アルピナのそんな控えめさは昔から変わらなかったのですね。


== ポルシェ ==
356B(1963年)

KOA SPEEDにて展示のポルシェ356、レース仕様車です。

てっきり外見のみのカスタマイズかと思いきや、そんなわけはなく、

張り巡らされたロールケージ。

個人的に、ポルシェ356といえばリアのこのラインと

柿ピーみたいなリアランプがツボです。1950~60年代の車のデザインってやっぱり良いです。

911
去年もブースを出していたヨコハマタイヤ。今年はポルシェ911です。復刻版「アドバンHF タイプD」を装着しているとのこと。

何年式でしょうか。どことなく某ブラックバード的な雰囲気を感じます(?)

911S(1972年)
911T(1973年)
911 カレラRS(1992年)
911 カレラ2 Cabriolet(1993年)
WINS AUTOにて展示されていた4台の911。

1980年代がすっぽり抜けていて、2台ずつ20年の開きがあります。

しかし違和感があまりないのは、このメーカーのガンコさというか911というモデルの連続性というか。

ここに2010年代の911を加えたらさすがに様子が変わってきますが、それでも「同一モデル」としての統一感は出ると思います。

急激な時代の流れに対応しつつも伝統のモデルを守り続けているメーカーの強さということなのか。これからさらに時代は変わるわけで、その強みは決して捨てないぞと。

たぶん似たようなことをポルシェジャパンも主張していたのかなぁなんて。以下、ポルシェジャパンのブースにて展示された3台の911そしてタイカンです。

911 カレラRS 2.7(1973年)


911 SC(1980年)


911 カレラ4 GTS(1973年)


タイカン Turbo S(2022年)

911もいつかは電動化するのでしょうか。

== フォルクスワーゲン ==

ゴルフ GTI-16V(1989年)

常連のゴルフ2専門店「スピニングガレージ」です。フロントの大きなエアダムは16Vの専用装備だったでしょうか。

ゴルフ GTスペシャル(1990年)

ありましたね、この特別限定車。BBSアルミとスポーツシートと、

GTI同様のスモークタイプのテールレンズ。当時は結構新鮮だったかと。

ゴルフ カブリオ(1991年)

ヤナセに初代ゴルフカブリオがありました。

本革の内装は初代ゴルフがベースとは思えないほどぜいたくな印象。

カルマン製の、畳んでも大きく張り出す幌は伝統を感じさせます。当時からゴルフの中でも別格の位置づけだったのだろうと思います。

連綿と続いてきたゴルフベースのオープンモデル。ザ・ビートルも生産終了し、その系譜は途絶え……

と思ったら今は「T-Roc カブリオレ」がありました。日本に導入されていないだけでした。フォルクスワーゲンは日本未導入モデルが多く、導入するにしてもタイムラグがあります。ここはちょっと気になります。

T6.1 カリフォルニア オーシャン(2022年)

この車が展示されていることにちょっとびっくりしました。「VW GAKUYA & BLAZE CUT」からの出品です。国内正規導入されていないフォルクスワーゲンT6の、メーカー純正キャンピングカー仕様。

イギリス仕様ベースの右ハンドル車ですが、スライドドアの位置(右のみ)などは左ベースです。さすがにここは仕方ありませんね。内装を丸ごと作り替えることになりますから。

その内装、すごい作り込みです。専門の架装メーカー顔負け。片手間感などみじんもなし。さすがフォルクスワーゲン!

1,500万円という高額な値付けですが…

これで日本一周なんてしてみるのは最高のぜいたくでしょうね。


←次回はイギリス車をアップします。
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Posted at 2023/09/10 01:05:54

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この記事へのコメント

2022年10月11日 10:06
こんにちは

ポルシェはやっぱいいですね٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
コメントへの返答
2022年10月11日 10:23
hiro tさん、コメントありがとうございます!

ポルシェはこの展示会には欠かせませんね。356と歴代911を続けて眺めてみるだけで、このメーカーのすごさが感じ取れると思います。

欲を言うと、FRレイアウトのポルシェ、944系や928なども展示されると嬉しいです(笑)
2022年10月11日 12:46
こんにちは。 個人的には、自分の中でここまでが真のメルセデスとBMWですね~。 この後のモデルはちょっと・・・。 いとこがW124を、知人が昔のアルピナを今でも所有していますが、それらを見るたび実感します♪
コメントへの返答
2022年10月11日 19:10
ラインゴルトさん、コメントありがとうございます!

彼らドイツのメーカーが理想主義を第一に掲げていたのはこの時代までで、以降はビジネス重視に軸足を移していますね。そうさせた要因には市場の変化などあれこれあるのでしょうが、ひとつには我らが日本メーカーの影響もあるのかな。

今の車が長く愛着を持って乗り続ける存在ではなくなった(傾向にある)という点では、あまり良いことではありませんね…
2022年10月11日 16:15
W201やW124の時代の淡いブルーや淡いグリーンの車が上品で好きでした。あの時代のブルーブラックは下品で好きじゃなかったな。
コメントへの返答
2022年10月11日 19:22
44loveさん、コメントありがとうございます!

ブルーブラックはミッドナイトブルーと並んで、いわゆる「その筋の人たち」にも人気でしたね。

淡いブルーやグリーンなどは仰るとおり上品で、オーナーの丁寧な運転を想像させる色でした。今では、そういう希少カラーはさらに減ってしまっているのが残念です。
2022年10月11日 21:22
毎年この記事を楽しみにしています。
ベンツのバスがカルチャーにならなかったことや、124のエピソード(260Eと400Eの違い)など興味深く拝読しました。
個人的には、124や190Eのドアがガチャっと閉まる音や、直線的なインパネなどが印象深いです。
グリーンの塗色は色々あって奥が深いですね。
実家に色見本のカタログがあったと思うので、今度あたってみます。
ありがとうございました。
コメントへの返答
2022年10月12日 23:50
凌志さん、コメントありがとうございます!

いつも読んでいただき本当にありがとうございます。投稿が遅く、すみません…

同時代のポルシェもそうですが、あの金庫のようなドアの音は特別感がありますね。重要なのは、それが奇をてらった結果ではないということ。理想主義的で、当時ならではなのかも知れません。

今思うとSクラス(W126)あたりにもグリーン系があって、上品なオーナーに選ばれていたように思います。そろそろ、ああいった個性的で品の良いカラーが見直されても良いように思います。
2022年10月11日 23:17
Coptic_Lightさん、こんばんは。

ポルシェの911というデザインは長く続いていたんですね。
伝統を守るみたいな感じで素敵です。
反面、国産車ってそういう所がなんか欠けてますよね。
型が変わればデザインもガラッと変更、売れなければネーミング自体変更と…。

kamikaze collectionさんのBMW、元はたしかレース車両だったような気がしましたが、違ったかな?
雷神ワックスで仕上げていたような記憶があります。

毎年会場に足を運ばれるのはホント凄いですね!
コメントへの返答
2022年10月13日 0:11
まったり。さん、コメントありがとうございます!

911のような、個性を守り続ける車は良いですね。この展示会のように歴代モデルを並べてみると、美しさすら感じます。

固有の伝統を守りつつ未来に繋げていくというのは本当に大変だろうと思います。新型クラウンの姿と、それへの賛否両論っぷりを見てもそれを感じます。ただやはり、熱心に支持してくれてきたユーザーを思えば簡単に名前を捨てることは間違いだろうと私も思いますね。

雷神ワックス、あれは高いですよね…なかなか手が出ません(笑)
この展示会では毎回カーディテイラーさんが出展されていますので、そのブースに展示されている車の輝きを見るのも楽しみのひとつです。

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