
今年2023年4月14日から16日まで開催の
「オートモビルカウンシル」です。行ってきました。ブログが遅くなりすみません。
今年は展示車両が増え、見どころも増していました。主催者や参加されているショップの気合いを感じます。こちらは車を見るだけですが、とても嬉しいことです。例の感染症?その話題はもうやめましょう。
オートモビルカウンシル2022
オートモビルカウンシル2021
オートモビルカウンシル2020
オートモビルカウンシル2019
オートモビルカウンシル2018
オートモビルカウンシル2017
オートモビルカウンシル2016
ドイツ車から紹介します。なお今回から、出展者ごとにまとめて掲載します。また、今まで年式順に並べていましたがそちらも順不同とします。
== メルセデス・ベンツ ==
「マツシマホールディングス」の出展です。こちらは初参加とのことですが、今回いっきに7台のオールドメルセデスを展示していました。
260E Long(1992年)
W124のメーカー純正ストレッチリムジンです。リムジンとひとことで言っても、ハリウッド映画によく出てくるリンカーンあたりのなが~い車もあれば、皇室や王侯貴族向けの格式ある貴賓車もあれば、こういう実用的な送迎車もあるわけです。

6枚ドア、3列シートのミディアムクラス。路上で見かけたら一瞬混乱するかも?

不思議なカッコ良さがあると思いませんか?

コンソールのPWスイッチが増設されていることが分かるでしょうか。もちろん中央ドア用のものです。

この車はこれから最終的に仕上げられ、京都のホテルにて送迎車となるとのことでした。
E320(1995年)

後継のW210が出たとき、旧型になるW124にむしろ人気が殺到したというエピソードがあります。丸目4灯で個性的なデザインのW210も私は好きです。
E320 Limited(1995年)

2台ともに1995年のE320ですが、こちらはリミテッドということで正真正銘の最終型ですね。
300SE(1987年)

ネオクラ名車W126。現行の頃はとても怖い存在でした。エンブレムはみんな「560SEL」でした。ブルーブラックだったかミッドナイトブルーだったか、ゴーロクマル(エンブレムが)乗りのとある方が愛車の色のことを「ナスコン」って呼んでいました。茄子紺?ぜんぜん違いますよ?って突っ込めませんでしたorz

でも今では、とても上品で控えめな佇まいに思えます。今のメルセデス・ベンツも数十年後にはそうなっているのでしょうか?
300SL(1990年)

3代目R107は1989年にすでに4代目R129に移行しているはずですので…この車は最終モデルかつ旧型になってから登録されたということでしょうか。
220S(1965年)&
PUCH G230

W111、いわゆる「ハネベン」ですね。当時のアメリカ市場からの影響でテールフィンを備えますが、刺さりそうなテールのアメ車と比べずっと控えめです。

この車はこれからレストアされます。

で、奥にあるのは古いゲレンデ…ではなくプフです。オーストリアのシュタイア・プフ版。ゲレンデヴァーゲンの真の姿。

なのですが、E230ロングやハネベンに夢中でよく見ていませんでした。すみません。超レアなのに…
そのレアなプフはこちらでも展示されていました。
PUCH 230GE(1990年)

「シルバースター」の展示です。

ATなんですね。シフトノブに配されたウッドがワンポイント(?)

Gクラスといえば高級SUVとしてその迫力を誇示していますが、本当の厳つさではこちらでしょう。
230 Universal(1990年)

W110のステーションワゴンモデル。貴重です。
前回はグリーンのイギリス仕様が展示されていました。

テールフィンを飾るクロームがリアランプまで続いています。良いデザインです。

シルバーの外装に赤い内装は古いドイツ車の典型的な組み合わせですかね。
450SE(1977年)

ちょっと意外でしたが、レンジローバー専門店「RANGERS」でW116初代Sクラスが展示されていました。

運転席に座らせていただきました。ふんわりしながらもコシのあるシート、眼前に広がる広い視界とボンネット、そして中央のエンブレム。

直線的な外観ですが内装とくにドア内張りは丸みを帯びています。トリムやパッドがとても肉厚で、いかにも安全そうです。

車幅は1870mmもあり、かなり大柄。次のW126では1820mmと、むしろダウンサイジングされたわけです。
560SL(1987年)

今回、ヤナセクラシックセンターには2台のSLが。

3代目R107は、ベンツ自社生産モデルとして18年という最も長いモデルサイクルを持ちます。
500SL(1993年)

その次の4代目R129、古くならないデザインです。
190SL(1958年)

さらに前の世代のSLです。「Vintage Car Visco」にて。

スピードメーターには210kmまで振られています。当時まさに超高性能車でしょう。
190SL(1960年)

すごい色ですね。フランス車みたい。

最高速度140km?とよく見たらマイル表示でした。

元はアメリカ仕様でしょうね。
230SL(1963年)

展示車はオープン状態ですが、私はこのモデルはハードトップを付けても格好良いと思います。いわゆるパゴダルーフ。

SLって昔から屋根を付けた状態を重視していると思います。

リチャード・ギア主演の映画「わかれ路」(1994年リメイク)ではシルバーの280SLが使われていました。

評価はあまり高くない映画ですが、私は好きなんです。ラストはとても残念なことになります…
310D VANLIFE カスタム

この魅力的なキャンピングカー、1991年式310Dトランスポーターがベースとのこと。

なんですかねこの内装。キャンピングカーのレベルを超えています。

ベンツのトランスポーターといえば、かつて救急車や警察車両、営業車として見かけることがありました。今はすっかり見ませんが…

残った個体がこうして見事に仕上げられるというのは車にとっても幸せでしょうね。
== BMW ==
2002 Turbo(1974年)

シンプルオートが2台のマルニターボを展示していました。
2002 Turbo(1974年)

ターボのコンプレッサーがこんなところに。
635CSi(1985年)

「シルキーシックス」が展示していた635CSi。

この、どこかで見覚えのあるラッピングはタミヤのプラモデル「635CSi Gr.A RACING」のデカールシートから起こしたとのこと。大胆です。

内装も大胆!
== ポルシェ ==

今回の主催者テーマ展示その1「ポルシェ 911 60 周年記念企画 初期ナローからカレラ GT まで」から。会場に入りまず目に入ったのがこの4台です。
911(1966年)

最初期型911はワイパーが助手席側に止まっているのですぐ分かります。運転席側にパークするようになるのは1968年式からだそうです。

この展示会では、初期型から最新まで911を見渡すことができるわけです。
911 Carrera RS 2.7(1973年)

で、いきなりのナナサンカレラに沈黙w
959(1993年)

959は間近で見る機会が今までありませんでした。ある意味、F40より目にすることのない車かも。

この車には得も言われぬ迫力を感じます。

オーストリアの名指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンはこの車と同様の真っ赤な959を購入し、最後の愛車としていました。
Carrera GT(2006年)

元メジャーリーガーのイチローは現役時代にこの車を愛車にしていました。NHKの某番組で観ました。

イチローのカレラGTはシルバーでしたね。
356SC(1965年)

「Vintage Car Visco」にて展示のポルシェ356。高性能版かつ最終型ですね。

左右のシートがほとんどくっついています。シフト操作のとき助手席の人は邪魔にならないようにしないと。それから開閉式の三角窓。

356は、この角度からの眺めが最高だと思っています。
RENNSPORT G50 RSR

「オートダイレクト」ブースにて。

レンシュポルトG50 RSR。1987年式の911カレラ3.2がベースとのこと。

右ハンドルのイギリス仕様!

とても珍しく、マニアック。ショップの方によるとかなりの引き合いがあるそうです。
911 Turbo 3.0(1975年)

この、ホコリをかぶったままの911は…

「ランデヴー」出品車。共同で所有しレストアを進めてゆき後世に残す、というプロジェクトというかサービスだそう。
944 Turbo S(1988年)

924やこの944、のちの968などFRモデルはポルシェ史のなかでも少し影が薄いように思っていましたが、実際にはたくさん売れポルシェの屋台骨を支えていたのはこちらなんですよね。
911 GT3 RS(2023年)

ポルシェジャパンが展開しているブースから、日本初展示の1台を。これはすごい!

街中を走ることもできるレーシングカーでしょうか。575馬力のNAエンジン。トランスミッションは7速PDKで、この車は右ハンドルということもあり街中ではなんの苦労もなさそう(ホントか?)

いや、この巨大なリアウイングは街中で扱いに苦労するぞ…
ヘタに路駐したら不届き者に飲みかけのペットボトルを放置されるとか…
== フォルクスワーゲン ==
Golf GLi(1991年)

スピニングガレージから。ゴルフ2はガンメタリックが人気でしたね。

各エリアに機能がきっちりと割り当てられたリアランプ。これぞドイツ車、これぞ機能美!
なんてことを少年時代には思っていました。今でも思っています(笑)

この内装の雰囲気は今のVW各モデルにも引き継がれていると思うのですが、どうでしょうか?
←次回はイギリス車をアップします。