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2022年10月11日 イイね!

オートモビルカウンシル2022 - その1(ドイツ車編)

 オートモビルカウンシル2022 - その1(ドイツ車編) 今年2022年も無事に開催された「オートモビルカウンシル」、例年通り行ってきました。記事をアップします。4月15日から17日の開催で、私が行ってきたのは16日。すみません、ブログ化が遅くなりました。

新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)がいまだ収束しないなか、早くも3回目の開催。もはやこれが普通になったということでしょうか。もはや腹をくくるしかないのかも。


オートモビルカウンシル2021
オートモビルカウンシル2020
オートモビルカウンシル2019
オートモビルカウンシル2018
オートモビルカウンシル2017
オートモビルカウンシル2016

まずドイツ車からです。

== メルセデス・ベンツ ==
O 319(1963年)

オールドメルセデスの専門店「シルバースター」から。 メルセデス・ベンツは商用車としても有名ですね。

VWのタイプ2いわゆる「ワーゲンバス」とは違い、メルセデスのバスは文化的アイコンにはなりませんでした。そのあたりをショップの方とも話をしましたが、ようはベンツの場合「ガチの商用車」であり遊びの入る要素がないのだろうと。

愛嬌のあるスタイリングですが、運転感覚は質実剛健そのものとのこと。1960年代当時の日本ではやはり高額で、プロの音楽バンド(グループサウンズってやつですかね?)の移動用に使われることもあったそうです。

ヒッピー文化の象徴ともなったワーゲンバスとは違い、こちらは西ドイツ復興のために働いた車と見るべきなのでしょうね。

230S Universal(1966年)

W110、このモデルにステーションワゴンがあったとは知りませんでした…それが目の前にあります。初めて見ました。

ユニバーサル、今ではたいへんな希少車だそうです。この車はイギリス仕様とのこと。

展示の時点ですでに買い手が付いていました。現行Sクラスくらいの金額ですが複数の方が検討されていたそうです。購入された方はこの車を飾ることなく実用に使うのだとか…すごい!

今後、目にする機会があるのかなぁ?素晴しい。

380SL(1985年)
こちらは「ヤナセ クラシックカーセンター」です。

以前も書きましたが3代目SL・R107の上品で女性的なスタイリングは素晴しいです。

560SL(1989年)

個人的な話ですが、昔とある機会があり、この型の500SLで数十キロほどドライブしたことがあります。とても運転しやすくて逆に驚いたことを良く覚えています。


190E 2.5-16 Evolution.I(1989年)

ドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)のホモロゲ取得用モデル。この車は国内で数台の超希少車ですよね…1,980万円でしたが、その価格でもむしろ高くはないのかも。

この1台、一瞬で売れたのだと思います。

DTM 190E 2.5-16V Evolution.II AMG(1990年)

場所を移してこちらはそのレーシングモデル。上の車はこのために販売されたってわけですね。

今年の主催者テーマ展示その1、「DTMの主役たち」です。メルセデス・ベンツ、BMW、アルファロメオのDTMマシン3台が一堂に会するというぜいたくさ。

というか、こんなんなかなか見られませんよね…

ドライバーはクラウス・ルートヴィヒ。

ルートヴィヒといっても、ベートーヴェンでもバイエルンの狂王でもありません。ドイツのレーシングドライバーです。

直6エンジンがナナメって取り付けられていますね。スペース的な理由でしょうか。190E初期型特有の伸縮しない1本ワイパーは根元にちいさなサブブレードがあります。なんだかスーパーカーっぽいと思うのは私だけ?

190E(1992年)

最終型、渋いグリーンの190E。この色はなんと言いましたっけ。こういう主流の色ではないカラーをあえて選ぶ方は車を大切にする、なんて話を聞いたことがあります。最近では見かけない(設定もない?)カラーですが、かつては限られていても根強い人気があったように思います。

カラードドアミラーや車内のウッドパネルは最終型ならでは。走行距離こそ8万キロを越えていますが状態はとても綺麗で、オーナーによって大切に乗られていたことがうかがえます。それにしてもタンレザーにグリーンの組み合わせはとても趣味が良いです。

これから本格的にリフレッシュするといいますから相当ですよ。

500E(1993年)

今も根強い人気ですね。迫力の前後オーバーフェンダー、えもいわれぬオーラがあります。


E320(1995年)

こちらは白のE320です。フィアンホワイトでしょうか。ベンツの白も昔から印象が変わりません。「真っ白」という感じです。今と違い、かつて白いベンツはむしろ少数派だったような気もします。

W124は当時、お金持ちの人気の的でした。都内ではマークⅡやクラウンよりよく見かけました…ってそれは今も変わりませんね、モデルが変わっただけで。都会の人はお金持ちです。

500、320、300、280、それから4気筒の230や220。W124は良いですね。8気筒の400Eも運転したことがあります。「すごく速いのでアクセルワークに気をつけて」と言われ、思わず身構えたのですが、本当にスポーツカーのように速い車でした。別の機会で乗った260Eはとても穏やかだったのでベンツって搭載エンジン(グレード)で車の性格を豹変させるんだなぁと。

昔話すみません(汗)

== BMW ==
2002 Turbo(1974年)

大阪のクラシックBMW専門店、シンプルオートから。

逆アリゲーター式のボンネット。BMWってかつてはみんなこれでしたね。そしてそのヒンジとアームの凝っていること。

トランクのヒンジもなんだかすごいです。なんだこれ、左右でつながってる?

「安全と保証のために純正パーツだけ使いなさい」との注意書き。今もディーラーに行くと言われる話です。

M3(1987年)

DTMマシン。主催者テーマ展示「DTMの主役たち」の1台です。

この車はBMWお得意の直6ではなく、高回転に特化した4気筒2.3Lエンジンを搭載。見事な戦績を残しました。

そのあたりのことはこのキャプションにまとめられています。

おっと、190Eのキャプションを貼り忘れていました。こちらです。

マフラーは計3つ?

M3(1987年)

カーディテイラー「KAMIKAZE COLLECTION」に展示されていた真っ赤な初代M3。

素晴しいツヤ。どんな製品でどんなふうに磨き込んだのか、聞いてみれば良かったかも。マネはできませんが…

M3(2002年)

WANNA DRIVEから、こちらはE46のM3です。急に車が新しく…ってこの車も20年前なんですね。アルピナブルーを思わせるカラーリングだと思います。

== ALPINA ==
B9 3.5(1984年)

そのアルピナです。2026年からBMWグループの一員になることが決定しているアルピナ。独立した自動車メーカーではなくなります。

派手さがほとんどなく、一見しただけではベース車と見分けが付かない。アルピナのそんな控えめさは昔から変わらなかったのですね。


== ポルシェ ==
356B(1963年)

KOA SPEEDにて展示のポルシェ356、レース仕様車です。

てっきり外見のみのカスタマイズかと思いきや、そんなわけはなく、

張り巡らされたロールケージ。

個人的に、ポルシェ356といえばリアのこのラインと

柿ピーみたいなリアランプがツボです。1950~60年代の車のデザインってやっぱり良いです。

911
去年もブースを出していたヨコハマタイヤ。今年はポルシェ911です。復刻版「アドバンHF タイプD」を装着しているとのこと。

何年式でしょうか。どことなく某ブラックバード的な雰囲気を感じます(?)

911S(1972年)
911T(1973年)
911 カレラRS(1992年)
911 カレラ2 Cabriolet(1993年)
WINS AUTOにて展示されていた4台の911。

1980年代がすっぽり抜けていて、2台ずつ20年の開きがあります。

しかし違和感があまりないのは、このメーカーのガンコさというか911というモデルの連続性というか。

ここに2010年代の911を加えたらさすがに様子が変わってきますが、それでも「同一モデル」としての統一感は出ると思います。

急激な時代の流れに対応しつつも伝統のモデルを守り続けているメーカーの強さということなのか。これからさらに時代は変わるわけで、その強みは決して捨てないぞと。

たぶん似たようなことをポルシェジャパンも主張していたのかなぁなんて。以下、ポルシェジャパンのブースにて展示された3台の911そしてタイカンです。

911 カレラRS 2.7(1973年)


911 SC(1980年)


911 カレラ4 GTS(1973年)


タイカン Turbo S(2022年)

911もいつかは電動化するのでしょうか。

== フォルクスワーゲン ==

ゴルフ GTI-16V(1989年)

常連のゴルフ2専門店「スピニングガレージ」です。フロントの大きなエアダムは16Vの専用装備だったでしょうか。

ゴルフ GTスペシャル(1990年)

ありましたね、この特別限定車。BBSアルミとスポーツシートと、

GTI同様のスモークタイプのテールレンズ。当時は結構新鮮だったかと。

ゴルフ カブリオ(1991年)

ヤナセに初代ゴルフカブリオがありました。

本革の内装は初代ゴルフがベースとは思えないほどぜいたくな印象。

カルマン製の、畳んでも大きく張り出す幌は伝統を感じさせます。当時からゴルフの中でも別格の位置づけだったのだろうと思います。

連綿と続いてきたゴルフベースのオープンモデル。ザ・ビートルも生産終了し、その系譜は途絶え……

と思ったら今は「T-Roc カブリオレ」がありました。日本に導入されていないだけでした。フォルクスワーゲンは日本未導入モデルが多く、導入するにしてもタイムラグがあります。ここはちょっと気になります。

T6.1 カリフォルニア オーシャン(2022年)

この車が展示されていることにちょっとびっくりしました。「VW GAKUYA & BLAZE CUT」からの出品です。国内正規導入されていないフォルクスワーゲンT6の、メーカー純正キャンピングカー仕様。

イギリス仕様ベースの右ハンドル車ですが、スライドドアの位置(右のみ)などは左ベースです。さすがにここは仕方ありませんね。内装を丸ごと作り替えることになりますから。

その内装、すごい作り込みです。専門の架装メーカー顔負け。片手間感などみじんもなし。さすがフォルクスワーゲン!

1,500万円という高額な値付けですが…

これで日本一周なんてしてみるのは最高のぜいたくでしょうね。


←次回はイギリス車をアップします。
Posted at 2023/09/10 01:05:54 | コメント(5) | トラックバック(0) | 展示会 | クルマ
2022年07月09日 イイね!

安倍元総理の死

安倍元総理の死安倍さんが亡くなりました。元総理大臣の安倍晋三さんです。

昨日の午前11時32分、奈良での選挙応援演説中に撃たれました。日本だけではなく世界中を震撼させた衝撃的なテロ事件でした。歴代最長の在任期間を誇った総理大臣。若い人のあいだでは、「総理といえば安倍さん」という方も多いかと思います。安倍晋三さんのご冥福をお祈りします。

氏の政治的理念や業績には、それこそ賛否両論あります。この場ではそれに触れませんが、ひとつだけ言えるのは、今回のような暴力行為で自分の思いどおりに物事を押し通すとか、世の中をひっくり返すなどということは絶対に許してならないということ。それを許しては民主主義の破壊です。

民主主義は簡単に壊れます。かつてドイツでは、政権の座についたヒトラー率いるナチ党が、今度はその権力を使い暴力でもって民主主義を破壊しました。そして人心を荒廃させ戦争を起こし国を破滅させた。いままさに、ロシアでプーチンが同じことをしています。重要なのは、それを支持してきたのは「国民」ということなのです。

日本においても、個人的な不平不満そしてヘイトを簡単に他者にぶつける、そんな幼稚な行動をする者が増えているように思います。しかもそれを止めるどころか、肯定し煽る風潮すら。安倍さんがらみで言えば「あべしね」などという呪詛の言葉を吐いた輩すらいましたよね。言論の自由を主張しながら、自分は他者を圧殺したがるという矛盾。

こういう風潮は些細なことから始まり、今回の事件のように山火事にまでなるのです。そうなったら、私たちの住む家まで炎に飲み込まれます。言いたいことは堂々と。政治的意思は投票行動で示しましょう。

明日は第26回参議院議員通常選挙の投票日です。
Posted at 2022/07/09 22:25:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | ニュース | 日記
2022年06月16日 イイね!

さらばMINI、こんにちはワーゲン

さらばMINI、こんにちはワーゲン車を乗り換えました。

5年前の5月に購入したF55 MINI Cooper D、先月末に売却しました。その前に乗っていたR55クラブマンと合わせると、足かけ11年半BMW MINIに乗り続けたことになります。ノーマルっぽさを基本にカスタムしてきました。とても楽しかったですね。この車から得られたことがたくさんあります。

ほんとうはもう少し乗り続けたかったのも確かですが、実は私のCooper Dにはトラブルがちらほら出ていました。そしていまのこの情勢。新車を買うのは極めて悪いタイミングですが、逆に車を売るのは好機。私の車もかなり良い条件で売れることが分かり、乗り換えを決断。

また、前回のブログで紹介した愛猫と突然の別れがあり……ペットロス克服じゃないですけど気持ちを切り替えたかったというのもあります。

猫は新たにお迎えしました↑

今度の車はフォルクスワーゲン・ポロ。

この車を買った理由は単純です。フォルクスワーゲンに乗りたくなったからです。何に乗り換えるか?真っ先に頭に浮かんだのがフォルクスワーゲン。で、MINIとポロはサイズがだいたい一緒。なによりスタイルが非常に好み。4年前に試乗してから心の片隅で気になっていたのでしょう。


2020年式のポロ・TSIコンフォートライン・リミテッド。フォルクスワーゲン認定中古車です。安全装備がかなり充実していて、ここはMINIから一気にアップデートしました。とてもお得な1台で、ネットで見つけてからとんとん拍子に話を進めてしまいました(笑)


18年ぶりのワーゲンです。

実を言うと私は白い車があまり好きではない。いや好きではなかったのですが、フィルクスワーゲンの白、ソリッドの「ピュアホワイト」になぜか強く惹かれてしまったのです。青みがかっていてとてもキレイだと思います。いつの間にか好みが変わったのですかね。


999ccの3気筒エンジンは、そうとは信じられないほど良く走り快適です。「速い車」ではありませんが、充分に速い!←どっちやねん

さすがはフォルクスワーゲン。乗り心地も良く、足回りのセッティングは抜群です。挙動にもクセがなく実に扱いやすい。クセの塊みたいだったMINIとはまるで違う。同じドイツ車でもこんなに違う。やっぱりクルマっておもしろい!

それから7速DSG。ご存じ自動変速してくれるマニュアルミッションですな。スパスパと変速してくれてとても楽しい。こちらはクセになりそうです。


パキパキした直線的な外観もMINIの真逆。この凝りに凝ったプレスラインは、遠目にはまるでコーチラインでも引かれているように見えます。白がよく似合うと思うのですが、どうですかね。

今度のポロも基本ノーマルっぽくいきますよ。


ディーラーオプションで付けたのはペダルカバー、ドアシルガード、それから前後ドラレコなど。


納車されてさっそくアンテナをCUSCOのヘリカルショートにして、


ナンバープレートのボルトをマックガードにして、5年間ディーゼルだったので間違えないよう対策して(笑)、ほかにもチョコチョコと付けました。後日パーツレビューに上げます。

あと、KAROマットも注文しました。ウーリープライムです。早く来ないかなぁ。

話をMINIに戻しますが、みんカラを通して、MINI乗りの方々からたくさんのことを教わりました。本当に勉強になりました。
この場を借りてお礼を書かせてください。
ありがとうございました。

これからははフォルクスワーゲン乗りとしてみんカラを続けたいと思います。

って、4月に行ってきた「オートモビルカウンシル2022」のブログをまだ書いていません(爆)
すみません、マイペースでやらせてください(汗)
Posted at 2022/06/16 01:16:00 | コメント(3) | トラックバック(0) | VW | 日記
2022年01月03日 イイね!

謹賀新年

謹賀新年みなさま、新年おめでとうございます。


初詣は今日、正月休みの最終日に行ってきました。香取神宮です。



ここは神域というだけではなく、国定公園にも指定されています。ここは千葉県香取市ですが「筑波」とあるとおり、千葉から茨城にまたがる景勝地の一角というわけです。


いきなりですが、駐車場横に猫がいました。飼われている様子はなく、野良猫ですね。

参拝客に愛想を振りまき、と言いたいところですが…かなり弱っています。やせ細りフラフラと…

猫とは別れ、先に進みます。何度も来ている香取神宮。

この見事な楼門。いつ見てもほれぼれします。

香取神宮の額にご注目ください。東郷平八郎の揮毫です。

お参りをし、御朱印もいただき、

ちょっと買いそうになってしまった御神刀。

ゆっくりしたいところですが、今のご時世、そうもいっていられません。

お参りを済ませ、車に戻ることにします。

あの猫はまだいるのかな?


いました。改めて見ると、毛並みはボロボロ、目も濁っています。あまり見えていないかも。

気の毒ですが…野良猫はどうしたってこうなってしまいます。

私は去年の初めに野良の子猫を保護し、飼っています↓

ガリガリだったのが今ではすっかり元気に。猫は家の中で大切にしてこそだと私は思います。

なんだか猫のことばかり書いていますが(笑)、今日はさらに東に足を伸ばしました。銚子市の犬吠埼です。

関東平野最北端。この海の先はアメリカ!

荒涼としていて、これはなかなかの絶景です。

今まで知らなかったのですが、東映映画の例の「ざっぱ~ん」

あれは犬吠埼だったんですね。

訪れる価値のある場所だと思います。


犬吠埼灯台に隣接する「 犬吠テラステラス 」、買い物はもちろん、レアな土産物も豊富です。

ドイツ帆船「パサート」の模型(左下)。思わず買いそうに…

隠れた逸品、サバカレー&イワシカレー!大好きなんですよコレ。こちらはまとめ買いしました(笑)

ギャラリーにはちょっと前のアニメのファンアートも。舞台のモデルは銚子市だったとか。

その銚子市ですが、街を走る限り残念なことにエネルギーを感じられませんでした。今こそ、地方を活性化し活気を取り戻す政策が必要でしょう!

とりとめのないブログになってしまいました。みなさま、今年もよろしくお願いいたします。
Posted at 2022/01/03 23:59:30 | コメント(2) | トラックバック(0) | 神社仏閣 | 日記
2021年09月05日 イイね!

オートモビルカウンシル2021 - その4(日本車編)

オートモビルカウンシル2021 - その4(日本車編)「オートモビルカウンシル2021」、ようやくラストの日本車編です。

今回は日本車の展示が厚くなっていました。特にル・マン参戦車やラリーカーなど、日本車の歴史を積み上げてきたレーシングカーが多く展示されていたのが嬉しい。日本車もモータースポーツの場で技術を磨いてきたわけで、改めてそれを振り返る良い機会となりました。


== トヨタ ==
クラウン 1900 デラックス(1962年)

「ヴィンテージ宮田自動車」から、観音開きの初代クラウン。初代トヨペット・クラウンは1955年のお正月に発売。海外からの技術提携を受けず、独自技術で開発された車ですね。

前後のドアが開けられていて、内装をじっくり見ることができました。車内空間は決して広くありませんが、なかなかにぜいたくな印象。トヨタのプライドも感じます。

リアシート左右のドア側アームレストがとても良い感じ。

内外装ともにアメリカ車の影響が非常に強い。おそらくはシボレー・ベルエアあたりを参考にしたのでしょう。とはいえ、独自の雰囲気も備えています。

横バー式のスピードメーターも時代を感じますね。

この車はモデル末期に追加された1900シリーズです。

それにしても、観音開きのリアドアというアイディアはとても良かったと思います。この案はどこからきたのでしょうか。個性的です。

2000GT(1970年)

赤い後期型。このペイントはオリジナルでしょうか?

個人的に、ワイパーが超ツボ!細いアームを組み合わせてて、むちゃくちゃ凝りまくってます。ワイパーにこだわってこそのスポーツカーですよ(爆)

リアランプはマイクロバス(トヨタ・ライトバス)からの流用というのは有名ですね。ランプ流用、これも当時のスポーツカーあるある。

トヨタM型エンジンをベースにヤマハが手を入れて完成した3Mエンジン。トヨタ車初のDOHCです。

見てくださいこのプレート。エアクリーナーやオイルフィルタの交換頻度は、スポーツカーとしては割と普通?

トレノ

このトレノはヨコハマタイヤでの展示です。

ただし、テーマはこのおなじみのカラーで塗られたハチロクではなく、タイヤです。

ヨコハマタイヤは、旧車向けのタイヤを手広くラインナップしているそうです。性能面だけではなく、当時のトレッドパターンを今も再現しているとのことで、素晴しいです。やはり履くタイヤにまでこだわってこその旧車なんでしょうね。

セリカ GT-Four RC(1991年)
カーディテイラー「千葉ガレージ」での展示。まずはこの素晴しい輝きを見てください。

で、この車。これまたレアですね。5代目セリカのホモロゲーションモデル。全生産台数5,000台で、うち国内販売は1,800台とのこと。

子供のころの同級生一家が、5代目セリカの同じ黒メタMT(グレードは普通です)をファミリーカーとして購入していたことを思い出します。4人家族で奥さんも運転して、しかもカムリからの乗り換えという!

GT-One(1998年)
富士スピードウェイに併設されたミュージアムからの出展です。

わたしは、このマシンがどうも鈍重に見えてしまいます。すみません。速かったもののトラブルから際立った成績は残せなかったとか。って外観は関係ないですね(汗)

ただ、ベントレー・スピード8はこの車を参考にしたという説もあるようですね。

== 日産 ==
セドリック 2800スペシャル(1964年)

「ヴィンテージ宮田自動車」です。初代セドリックの後期型。

以前も書きましたが、アメリカ車からの影響が濃い中にも、どこかイギリス風の雰囲気も感じます。戦後の日産が英国オースティンから技術供与を受けたことと無関係ではないはずです。

当時、この後部座席に座ることを多くの勤め人たちが夢見ていたのでしょう。

でも、個人的にはこっちのシートに座っていっちょ走らせてみたいものです。これで今の高速道路を流したらどんな感じなんでしょうね。

小公子セドリック。その名はとうに廃止されてしまいましたが、実に良い名前ではありませんか?復活しませんかね。古臭い?いやその古さが一周回って逆にカッコイイということはないでしょうか。

フェアレディ 2000(1968年)

Zがつかないフェアレディ。日産というかダットサンですね。以降5台、すべてダットサンブランドで世に出た車です。

当時、アメリカの小型スポーツカー市場を席巻していたのはイギリス勢だったといいます。そういえば、この車もMGあたりに通じるものがあると思います。

内装は意外なほどモダンです。後年、日産は「Zカー」でアメリカ市場を制覇するわけです。

ブルーバード 1600SSS(1970年)

こちらは日産自動車所有のラリーカーです。今回の主催者展示「時代を進めたラリーカーの戦闘美」の一環としての展示です。前回も書きましたが、配置というか展示っぷりがとてもナイスでした。

このブルーバードは1970年の東アフリカサファリラリー優勝車。激しい雨の中、総合1・2・4位でフィニッシュしました。そしてこの車はそのウイニングカーそのものだそうです。

当時アメリカでは、片山豊さんがこの車を売りまくり、日産の地位を向上させていました。世界的ラリーでの優勝はさぞかし追い風になったことでしょう。

しかし、日産本社はその片山さんを冷遇したといいます…これはまた別の話です。

フェアレディZ 432(1970年)
こちらは「プラネックスカーズ」です。

4バルブ、3キャブレター、2カムシャフトが車名の由来。

生産台数はわずか419台だそうです。

車の希少性とフルレストアということもあるのでしょうが、この値段はすごい。それにしても、国内向けのFairladyという名は美しい。

240Z(1970年)

主催者展示に戻ります。これは1972年のモンテカルロラリーで3位についた車。ドライバーのラウノ・アルトーネンは、大胆なテールスライドでこの車を駆りフィニッシュ。しかしボディにはキズひとつつけず、車の素性の良さを証明したとのこと。

そしてコドライバーを務めたジャン・トッド。言わずと知れたFIA会長です。

バイオレット GT(1982年)

1982年のサファリラリー優勝。サファリラリーで史上初の4連覇を成し遂げたのがこの車、って全然知りませんでした…

240Zで優勝したアルトーネンは、この年のレースではオペル・アスコナに乗り日産と死闘を演じたそうです。

240RS(1982年)

3代目シルビアをベースに生み出されたグループBマシン。

1983年のモンテカルロでWRCデビュー。同年のニュージーランドでは2位、1985年のサファリでは3位入賞。

なおこの車は、当時の姿を再現したレプリカとのことです。

スカイラインGT-R(1995年)

ヴィンテージ宮田自動車に展示されていたこの車。貴重なR32GT-Rなのですが、

驚きの低走行!わずか1,800kmしか走っていません。

完全オリジナル。タイヤ(ブリヂストン・ポテンザRE71)も新車装着時のままだとか。

元々のオーナーは病気のため乗ることができなくなってしまい、いつかまた乗るため大切に保管していたものの、その願いはかなわず……いまこのショップにあるという経緯だそうです。

最近はアメリカなど海外に流れるケースも多いR32。しかしこの車は絶対に国内に留めておくべきでしょう。最初のオーナーさんの願いのためにも!

スカイラインGT-R(2002年)

こちらのBNR34スーパー耐久仕様は500馬力以上にスープアップされています。

日産自動車所有の車。富士スピードウェイのブースにて見ることが出来ました。

== スバル ==
360(1962年)

スバル360の初期型、通称「デメキン」!

ウルトラマンの目のような、左右の小さなランプがウインカー兼ブレーキランプ。そちらにテールライトの機能はなく、ナンバープレート上の四角いランプが番号灯兼テールです。バイクみたいだ。

装備は質素でもメカニズムは贅沢。フルモノコックのボディに四輪独立懸架。愛嬌のある丸いボディは、デザイン性だけでなく強度を確保するための必然でもあった。

庶民向けの軽自動車ですが、スバルは先進技術をつぎ込みました。走りにも妥協しなかった。プロジェクトXでも紹介されていましたね。DVDで何度も観ました(笑)

スバルが軽自動車の自主開発から撤退して、かなり経ちます。

この名車を生んだ会社がなぜ…しかし、いま軽に求められているのは走りよりユーティリティ。スバルの理想から遠いのかも知れない。

インプレッサ 555 WRC(1998年)

ドライバーはコリン・マクレー。この車でスバルはWRCに一時代を築きましたね。スバルのみならず、日本車全体のイメージアップに貢献しました。

スバルといえばボクサー4気筒、そしてフルタイム4WD。そのイメージをモータースポーツの面からも決定づけた功労車です。いまスバルと言えばアイサイトなど安全安心イメージをアピールしていますが、その説得力は、これら先輩たちの功績に裏打ちされているからこそでしょう。

インプレッサ WRX(2008年)

先代から大幅に進化し、デビュー戦で2位入賞。アメリカでのスポコンマーケットの一員にもなったかと。

ノルウェーのWRCチャンピオン、ペター・ソルベルクの名前がどーんと。彼はこの車で大暴れしましたねぇ。

== マツダ ==
トリはマツダ。毎回そうですが、マツダファンにはたまらない展示が今回も。
R360クーペ(1960年)

この車はオートマチック仕様です。軽自動車初のトルコンAT設定はこの車。

ラジオは純正でしょうか。メーカーはナショナル?

スバル360とはまた別の方向で理想主義的に作られていたのでしょう。

しかし、前回の走行距離730kmモノといい、この展示会ではR360に要注目。欲しくなりますが(笑)

RX-7 254(1982年)

マツダがル・マン初完走を達成した記念すべき車。

ベースとなったRX-7の面影が残ります。当時はTWRと組んで参戦。

大幅に伸ばされたリアオーバーハングは直進安定性のためでしょうか?

そのオーバーハング部分のシースルー。なんのため?と思いましたが、

リアランプの発光が斜めからも見えるようにするためのようです。

737C(1985年)

グループCカーの下位にあたるC2カテゴリーにマツダが投入した車。

わたしはこの車名からボーイングの旅客機を連想してしまいました。

ボディデザインは由良拓也ひきいるムーンクラフト。なるほど、このなめらかなシルエットはまさに由良さんですよね。

このリアランプはどこかで見たなぁと…マツダ・タイタンからの流用。やっぱりあるあるです!

787B(1991年)

言わずと知れた名車ですね。マツダいや日本を代表するレーシングカー。

ロータリーエンジンの可能性を追求した車でもあったでしょう。

そのロータリーエンジンは、残念ながら生産を終了しました。しかしどこかで復活の機会をうかがっているはず。

マツダの技術者たちの血と汗の結晶ですからね。

それにしても、この展示会でも何度かこの787Bは展示されていますが、見るたびそのオーラに圧倒されます。オーラってあるんですよマジで。

まさに「日本の誇り」


いまのご時世、特に日本ではモータースポーツの人気はすっかり下火になってしまいました。しかし、我らが日本メーカーはその世界的地位を築くため勇猛果敢にモータースポーツに挑戦してきたわけです。それを忘れてはいけませんね。

安全快適な日本車。高品質で信頼性に富んだ日本車。そのバックボーンには、この殺伐としたコクピットで格闘する人間がいたということ!


以上、オートモビルカウンシル2021です。前回以上に厳しいコロナ渦のなか開催された、貴重な自動車イベントでした。当初から派手な演出も鳴り物も廃した静かな展示会です。車の魅力で魅せる。これは他のイベントも参考にして良いと思います。

次回は2022年4月15日から17日の3日間を予定とのこと。コロナ渦の終息いや収束はいまだ不透明ですが、次も必ず無事に開催されて欲しい!期待しています。
Posted at 2021/09/05 02:00:00 | コメント(1) | トラックバック(0) | 展示会 | クルマ

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「オートモビルカウンシル2025 - その1 http://cvw.jp/b/1188788/48665961/
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2024/10/16 20:13:21

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フォルクスワーゲン ポロ フォルクスワーゲン ポロ
7台目の我が愛車として、フォルクスワーゲン・ポロを選びました。2004年まで乗っていたゴ ...
ミニ MINI ミニ MINI
6年以上乗ったR55 Clubman Cooper から、F55 MINI Cooper ...
ミニ MINI Clubman ミニ MINI Clubman
ミニ・クラブマンのCooperです。 念願の6MT。ボディカラーは「ホットチョコレート ...
スバル レガシィB4 スバル レガシィB4
前々々車です。2リッターの5MT。そういやゴルフと同じ名称のサテンシルバー。ノンターボで ...

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