ブレーキマスターO/H

※この箇所は有資格者による分解整備が義務付けられています


マスターバックにフルードの滲みが発生し、サビも出ていたためマスターのO/Hに踏切りました。

最初に、マスターに繋がるパイプや配線を外していきます。
この時点でかなりの量のフルードが抜けてこぼれてきますので、ウエスではなくステンのバットで受けました。
マスターバックとマスターが固着しており、抜き取るのに難儀しました。

マスターを外すと写真のような有様。
内部は可能な範囲で清拭し、塗装が剥げている箇所はタッチアップしておきました。


マスター内部の構造は非常にシンプルで、サークリップの向き等の基本を守れば特に問題になるような事はありません。
O/Hキットに付属するプライマリ、セカンダリのピストンを元々組付けてあったようにセットするだけです。
純正のO/Hキットには油脂類も含まれており非常に親切な内容です。

無事に組付けが完了しました。

マスター固定ナット　15N/m
フレアナット　16N/m
タンク固定ボルト　2.5N/m


エア抜き時には注意が必要で、エアが抜けきる前にキーをONにしてしまうとABSユニットにエアを噛んでしまいます。
バッテリーやABSユニットのカプラーを外す等の措置をしておくと良いでしょう。

幸い、加圧式ブリーダー等必要なくワンウェイバルブを使用した簡素なワンマンブリーダーで抜ききることができました。