あるレベルにいかないとわからない世界

またもまじめに書いてみた。

先日某氏ショップで、Ｖ３５のターボチューン施されたクルマに試乗させてもらった。

いわゆる脳に効くなんちゃってチューンではなく、明らかに体感出来るチューンである．．
それもいわゆる感覚的な、「少し中低速がどうのこうの」とかではなく、明らかに物理的にある回転域でリアが空転する様なチューンである。
本人に内緒で夜中にこっそりチューンを施し、何も知らずに本人が朝エンジンかけて走り出せば絶対気がつくレベルである。

折角クルマをいじるならこういうレベルで弄りたいなと思った。
こういうチューンドカーはクルマ好きには毒である．．

微妙なレベルの感覚というのはなかなか研ぎすまされた感覚と多くの経験がないと区別がつかない。
達人は、多くの経験により事象の状態がどのようにあるか、変化がどうであるかがわかるのだろうが。
クルマいじりの世界においては、私は明らかに大雑把な感性しか持ち合わせていない、これは紛れもない事実だ．．
なのでどうしても、実際にスペック上明らかに馬力が向上しても
感じる体感がなんとなくというのは嫌なのである．．

話が変わるがスキーの板の話となるが、こちらも結構怪しい感性が闊歩する世界である。
こちらは技量レベルの話ではあるのだが．．
ちょっとしたやる気のあるスキークラブでは毎年、板を買い換える人が多い．．（まあ２年～３年に一度という人もいるが）
がしかし板の試乗会などのクラブ員インプレッションを聞いていると適当な事言ってる．．
この板が乗りやすいだの、コレがいいだのいっているがほとんどわかってないケースであろう。
本人は大まじめに「これだっ」と思ってもほとんどわかってない事が大半である。
まず2級だの1級取り立ての連中ではおそらくほとんどわかっていないはず．．へたしたら準指導員レベルでも怪しい奴がゴロゴロしている．．
そんな自分も1級取ったあたりでも板についての性能わかったつもりでも、よくわかっていなかった気がする．．
でもいっぱしの事言っていた気がする、「返りが強いねとか、「ズレない」など言っていた．．今考えるとけっこう恥ずかしい。

いまさら、スキーの腕前を自慢したいわけでは事ではないが．．
シーズン４０日－５０日滑り板も何本も毎年買って何年もたってから最近板について少しわかるようになってきた、シーズン半ばでもヘタリで板の反応が遅くなる、それがむしろアマチュアにはいい結果であるとか．．微妙なところがわかるようになってきた。
それでも感覚的なところはまだ多々あるのだが．．
だから実は心の中では「あなたの腕ではその板の性能を出せません」、「いえ？その板のせいであなたはうまくなれないのです」という言葉がよぎるのだが、そこは趣味の世界なのでそれを相手には言わないようにしているのだが．．。
これはたぶんわかるレベルの方々だと話を、「あうん」でわかりあえるんですけどね。
極めてくると見えてくるもの、極めないとわからない領域がある、これはどんな世界でも同じなんでしょうが．．
チョットかっこつけた言い方ですが．．

羽生王座が、谷川棋聖との戦いで、羽生王座が「我々二人にしか見えない、究極の何十手さきの攻防が楽しかったです」といっていた、コレはまさに究極ではありますが．．

再度、趣味のクルマに置き換えてみると明らかにわかってないほうの部類にはいると認識しているのだが．．
極めていないし、極めるつもりもない、単にクルマを趣味にしていじっているだけ．．
くるまの趣味世界においては、どちらかというと、きっと私は「
アホチン」の部類であろう、極めた人からみるとやはり、「おいおいありゃないだろ！」なんだろうな．．と多々思う．．
がっしかし同レベルで、しったかぶってこれはこうだのああだのとうんちく言っている人もおおい気がする．．

まあ趣味だからね．．とまとまりがつかないので締めくくる．．
まじめな話は食い付きが悪いから(；ﾟДﾟ)