| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
 初級 |
| 作業時間 |
3時間以内 |
1
10連休前半最終日はATFを交換します。
マークVに搭載されているフォードC6オートマチックトランスミッションは、それまで一般的にフォードのA/Tに用いられてきたタイプFのフルードではなく、タイプCJが指定されています(正しいフルードの種別はレベルゲージを確認すれば分かります)。
2
現在入手できるATFの中で、タイプCJ規格の正当な後継規格はMercon Vですが、色々と調べてみるとタイプCJはGMのデキシロンIIで代替できることが分かってきました(関連情報URL参照)。
デキシロンIIは、ランクル70に搭載されているA442型をはじめ、昔のトヨタ車のオートマチックトランスミッションにも使用されている規格で、ちょうどランクルのウインチをオーバーホールする際に使用した余りのキャッスル・オートフルードD-IIがあるので、これをを使うことにします(ランクル純正のアイシン精機製ウインチは潤滑油としてキャッスル・オートフルードD-IIが指定されています)。
3
ATFの排出はラジエータに内蔵されたオイルクーラーへ繋がる配管から行うので、フレア継手のフィッティングナットを取り外し、配管を切り離します。
このとき、どちらが吐出側か分からない場合は、切り離したフレア継手間に透明のホースを接続し、エンジンをかけるとどちらが吐出側か分かります(フロア下より確認できる場合は、ミッション本体前側のフィッティングに接続されている配管が吐出側です)。
排出されるフルードを受ける容器には2Lのペットボトルを使用。吐出側に接続したホースを突っ込み、絶対に転倒しないよう針金等を用いて固定します。
フルードの吐出・停止はエンジンを始動・停止することで行うので、一人で作業する場合は運転席から油量を目視できる場所に設置するのがポイントです。
また、オイルクーラーからトランスミッションまでの戻り側配管内のフルードは、エアで加圧してオイルパン内に排出しました。
4
次にオイルパン内のフルードを抜き取ります。例のごとくドレンは無いのでレベルゲージから上抜きです(無論オイルパンを外して排出してもOKです)。
オイルパンからは約5Lを抜き取ることができました。システムの全油量は11.6Lなので、約半分弱を抜き取ったことになります。
5
抜き取ったフルードと同量(5L)の新油をレベルゲージより補充します。
これで、オイルパン内のフルードは新油に置き換えることができました。
6
エンジンを始動しフルードを排出します。2Lのペットボトルが満タンになる直前でエンジンを停止、ペットボトル内のフルードは廃油として処理しました。
次に、抜けたフルードと同量(2L)の新油をレベルゲージから補充します(以後繰り返し)。
今回は、この作業を4回繰り返したところで排出されるフルードがほぼ新油と同じ色になったため、5回目で終了(計15Lを入替)としました(写真は5回目に排出されたフルードです)。
トルコン太郎等、圧送式の交換方法は、上記のことを連続的に行っているだけですので、今回、ほぼ全量のATFを入れ替えることができたと思います。
7
ホースを取り外して配管を復旧します。
一応、排出中にPからRND…とセレクタを順次切り替えましたが、実際にギアが進段しているわけではないので気休めです(駆動軸をリフトアップしてR・1~3速まで実際に変速させれば完璧だと思います)。
8
最後に油温150℉(65℃)程度まで暖機し、フルードレベルが適正範囲か確認して終了です(抜き取った量と同量補充しているはずなんですが、私の場合0.5L程オーバーしていたので、再度レベルゲージより抜き取りました)。
交換前も特に異常はなかったのですが、交換後は変速ショックが全く感じられず非常にスムーズになったような気が...します(多分プラシーボでしょう(笑))
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