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Mark V Collectorの愛車 [リンカーン マークV]

整備手帳

作業日:2023年6月4日

エアコン使用時の水温上昇対策(その1) 電動ファン取付

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 6時間以内
1
 私の手元に来て以来細々とした整備を重ね、最近はほぼ安心して乗ることができる程度の信頼性を確保できているマークVですが、残された唯一のウィークポイントが夏場の渋滞時にエアコンを使用した際の水温上昇です。

 トランスミッションをDレンジのままブレーキを踏んで停車した状態で10分程度経過すると、水温は95℃を超えさらに上昇を続けます(私は通常この時点でエアコンを切ることにしているため、最終的にどの程度まで水温が上がるのかは未確認です)。

 マークVに標準で装備されている水温警告灯は249℉(120℃)で点灯する設定となっており、100℃位までだったら短期的には問題無いのかもしれませんが、エンジンルーム内の各補器類の劣化やパーコレーションの発生等を考えると、水温は85℃程度で安定させたいところです。

 ということで、今年からは残されたこの課題に取り組んでいくことにし、原因の推定と対策を考えていきます。

①水温が90℃を超え上昇を続けるのは夏季エアコンを使用した渋滞時のみに発生
②渋滞中に上昇した水温は、少しでも走行を開始すると急速に低下し、85℃程度で安定する
③車両が停車した状態のままでも、ニュートラルにシフトしエンジン回転を1,200rpm程度まで上げてやると、徐々に水温が低下する

 以上より、水温上昇の主な要因はラジエーターの通風量が少ないことによるものと考え、まずは簡単な対策として電動ファンを設置してみることにします(画像右 ちなみにこの車のラジエーターファンはプーリー直結で、よく故障の発生するカップリングは使用されていません)。

 使用する製品は日本ブランド(ビリオン)のもので、サイズは市販されている電動ファンの中では最大クラスの16インチのものを選定しました(画像左下)。
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 取付場所は最も作業が容易なエアコンコンデンサー前面として、プッシュ式(押し込み)のタイプを設置します。

 取付ステーは加工が容易な2mm厚程のアルミ板を使用して作成。
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 車両側の加工は最小限にとどめたかったのですが、さすがに無加工ポン付けとはいかず、エアコンコンデンサー下部のステーに1箇所だけ穴明けを行いました(画像左赤丸部)。

 製作したステーを当てて仮合わせ(画像右)。
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 この車のエアコンコンデンサー前には邪魔になる配管等も一切なく、十分すぎるほどのスペースがあるため、作業性は最高です。
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 ファンのON・OFFに使用するコントローラーは、中国製のサーモスタットモジュールを使用(通称W1209と呼ばれる汎用品で3個でセットでも千円以下です)。

 エンジン始動時に通電を停止するリレーと強制ON・OFFを切り替えるトグルスイッチを組み合わせて配線し、ケースに収めました。
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 水温センサはアルミテープを使用してウォーターネック(サーモスタットハウジング)部に貼付け(接触面にはCPUに使用する熱伝導グリスをたっぷり塗布しておきます)。
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 B+端子からの配線は3.5sqのAV電線を使用し、30Aのヒューズと手持ちのトヨタ純正リレーを組み合わせて製作。

 温度センサとリレーコントロールの配線を車内に引き込み、センターコンソール内に設置するファンコントローラーに接続します。
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 また、電動ファン取付とあわせて、エアコンコンデンサー~ラジエーター間の開口部の閉塞(画像上左右)とアンダーカバーを設置しました(画像下のアンダーカバーは手持ちの適当な材料での仮設置のため、後日難燃性の材料で本製作する予定です)。
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 そして水温の変化は・・・

 連続で作動させていると90℃程度まで下げることができますが、80℃台での安定は難しいようです。

 また、気になるファン作動時の消費電力ですが、電圧については常に13V台をキープしており、15.4Aのファン消費電流に対してオルタネーターからの発電電流は30A程度となっていて、以前換装した大容量140Aオルタネーターのアイドリング状態での出力で十分にカバーできているようです。

 今回は、目標である水温85℃には程遠い結果となりましたので、次回以降、更なる対策を講じていくことにします。

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