エアコン使用時の水温上昇対策(その5) ラジエーター(3層)・クーリングファン(6枚羽根)交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
6時間以内 |
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昨年から取り組んでいるエアコン使用時の水温上昇対策として、前回のウォーターポンプ(画像上青丸部)交換に続き、今回はラジエーターとクーリングファン(画像上赤丸部)を交換します。
この車のラジエーターは、新車時から40年以上経過しており、漏れや腐食等はありませんが、水管内部の断面減少や詰まりが発生しているのは確実です。
このため数年前より新品への交換を考え、部品を発注しようとしていましたが、二年前から始まった円安で購入のタイミングを逸し、円相場を気にしつつ一年以上が経過してしまいました。
そんな中、昨年末のブラックフライデー前のセールで1割程のディスカウントが行われているのを発見。円安の方もしばらく続きそうなので、この機会に購入しておくことにしました。
また、送料が大きく変わらない範囲で他に何かないかなーっと物色していると、風量増大を謳うクーリングファンがあったため、これもあわせて購入($448.66+送料$134.84=計$593.5)。
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1週間ほどでオハイオの倉庫から無事に到着。
1978年以降マークVのラジエーターは、2層(コア厚1.5インチ)が標準で、トレーラー牽引パッケージオプション装着車のみ3層(コア厚2.25インチ)となっていますが、今回購入したのは純正品と同形状で3層のタイプです(アルミ製だと4層のものもありますが、数年で漏れが発生することが多いようなので、今回は銅・真鍮製のものにしました)。
また、クーリングファンは純正の5枚羽根に対し6枚羽根で少し径が大きくなっています。
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作業は前回のウォーターポンプ交換と一連で行っており、冷却水抜取り、アッパー・ロアーホース取外し、ベルトトレイン周り取外しは完了した状態からのスタートです。
まず、ラジエーターに接続されているリザーバータンクへのゴム配管(画像上)とATFクーラーへの金属配管を切離します。
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ATFクーラーへの配管は1/2フレア接続で、下側の配管がオイルパンへの戻りとなっているので、上側の配管を先に外してしばらく放置しておくと、重力でATFクーラー内のフルードがオイルパンに排出され、ATFが漏れることなく切り離しすることができます。
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ラジエーター本体はボルト等での固定はされておらず、亜鉛メッキされたアッパーサポートにより、ゴム製インシュレーターを介して保持される構造です(同じマークVでも1977年モデルだけは、この辺りの構造が先代のマークIVと共通になっており、1978年以降のモデルと異なります)。
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ラジエーターサポートを取外すと、ラジエーターはロアーサポートに乗っているだけの状態となりますので、上に持ち上げるだけで簡単に取外すことができます。
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ラジエーターが無くなるとエアコンのコンデンサーまで50cm近くの広大な空間が出現。
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昨年取付けたラジエーター下部の隙間を塞ぐプレートを取り外し。
新旧ラジエーターの形状・寸法はほぼ同一です。
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ドレンコックはプラ製の簡易なものが装着されていたため、手持ちの純正に準じた真鍮製のものに交換。
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ATFクーラーのフィッティングは旧ラジエーターから移設しても良かったんですが、ネジ部の固着等によるトラブルが心配だったため、同時に購入した新品を装着(ラジエーター側がNPT-1/8で配管側が1/2フレアのもので、マスタング用として販売されているものです)。
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ロアーサポート(画像右赤丸)を装着してからラジエーターを乗せ、アッパサポートを取付。
SummitRacingのレビューでは「ラジエーターの形状が異なり、アッパーサポートがはまらない」との投稿がありましたが、そのようなことも無くピッタリ装着できました。
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ATFクーラー配管の継手部には念のため銅製のフレアパッキンを使用。
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クーリングファンを装着してベルトトレイン周りを組立。
っとここでトラブルが発生!オルタネーターのベルトに張力を掛けるため、いつものようにバールで抉っていたのですが、パキッっと嫌な音が・・・(画像下)。
3年程前に交換したばかりのTuffstaff製140Aオルタネーターを破損してしまいました。
やってしまったものは仕方ないので、とりあえず純正の70Aオルタネーターに再登板してもらい、新たなオルタネーターを調達することにします。
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ロアー・アッパーの各ホースを接続して組立は完了。
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計10リットル程のクーラントが抜けているので、5リットルのLLCと水を投入。
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暖機とともにエアー抜きして作業終了です。
これで一旦車は動く状態になりましたが、純正オルタネーターでは容量不足で電動ファンを長時間使用できないため、テスト走行はお預けに・・・
っということで、次回以降にまだまだ続きます。
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