こんばんは~なので。
今年もあと二ヶ月になりました。早いものです。
で、いやな季節になりましたね。歳を重ねる日が迫ってます。ジジイになるのはいやだねー。
ちょっと前になりますが、高速道路路上にトラックのタイヤが放置されてて、それに衝突した乗用車が走行不能になり、乗ってた搭乗者が、後続から来たトレーラがタイヤに衝突し横転・・・なんてありましたね。
放置タイヤはトラックが落として行ったスペアタイヤでした。
真夜中の高速道路でタイヤ落ちてたら、絶対判らないですよね。いたましい事故です。
そもそもスペアタイヤが何故脱落するか?これはですね、実は昔からあるんですよ。
20年位前でしょうか、西日本にある日本で指折り数えられる位大きな運送会社が、高速道路路上でスペアタイヤを脱落させて後続の車輌と衝突、その時は大事にはいたりませんでしたが、その運送会社は厳重注意を受けそれからその運送会社のスペアタイヤは、絶対脱落しない様にしてありました。
で、ここまで話してトラックのスペアタイヤの知識。
普通皆さんの乗用車はスペアタイヤと言えば、室内。今の車に至っては補修キットが積まれてて、スペアタイヤ無しなんて・・・SUVやワンボックスなら外に付いてますよね?
例えばこれが不慮に脱落したとすれば・・・まぁ、気がつくですよね?音も結構ですから。
トラックの場合、スペアタイヤは当然外に付いてます。荷物を積む為の車ですから、荷台は当然荷物。運転席(キャビン)は狭いですし、何十キロもあるタイヤ重くて降ろせません。
そーなんです。何十キロもある重いタイヤなので、とても持ち上げるなんて事出来ません。スペアタイヤキャリアと呼ばれる物で、大概トラックの一番後ろに付け吊ってます。
使う時、地面まで下ろして車を前に進ませる、又は地面に下ろす前にローラーが付いた板などに乗せてタイヤを引き出す。
全長12メーターあるトラック。運転中に11メーター位後ろでタイヤが脱落したとします。気づくでしょうか?
知ってる方しか知らないと思いますが、トラックドライバーは現状かなり過酷です。半分眠った様な感じで運行してるかも・・・特に高速はね。
しかも昔からあったと言いましたね、その吊ってるスペアタイヤキャリアと言う部品はもう何十年も前から変わってません。
落ちて当然。いやいやそれならさすがに何らかの対策がなされるはず。
では何故脱落するか?
1つは腐食。融雪剤や長い年月によってスペアタイヤキャリア本体やステーが腐食して、タイヤの重さに耐えられなくなり、スペアタイヤキャリアごと脱落。ボクこれ2回位見た事あります。でもこれはキャリアごと脱落するのでタイヤとキャリア、地面に落ちると高さがあります。リアバンパーに引っ掛かるんですね。さすがにドライバー気がつきます。
2つ目は締め不足。スペアタイヤキャリアの構造を教えるのはなかなか難しいんですが、簡単に言うとクランク棒と言う道具で回してタイヤを吊り上げて行くんですが、最後締めをきつくする為スプリングでギュッと締め上げます。締めが甘いとだんだん緩くなり、脱落。
3つ目は長期放置。スペアタイヤなんて路上でパンクしなきゃ用事が無い、過酷な運送業務、運行前点検もささっと。ましてや今の時代トラックの運転手、運転するだけ。車の構造なんてよくわからない、なんても・・・
放置しときゃ現状のまま維持出来る訳無い。締め上げが緩んだり、スプリングが弱くなったりと・・・
ま、長期放置にはキャリアが錆びて回せなくなり、逆にタイヤが外せ無くなるなんて事もありますがねwww
これらを防ぐ方法・・・多分無いですね。運行前点検、法令定期点検、車検で点検しても所詮は人間がすることですからね。100パー大丈夫は無いですよ。安全の確率は上がりますから重要ですが。
最初に言った絶対脱落しない様にスペアタイヤ付けてた、と。説明が難しいんですがこれをすると、締め上げにプラスボルトで固定するのでタイヤを外すのが非常に困難になります。めんどくさい事になると廃れるものです。
現状は運転には十分に気を付けるしか無いかもですね。
でも、高速で夜中走ってて道路に何か落ちてる。気がついたとして避ける。なかなか難しいですね・・・
Posted at 2017/11/01 22:56:02 | |
トラックバック(0) |
一日の終わりなの。 | 日記