[エンジンオイル] DIY交換 8回目 (286781km)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
2
抜き出したEdgeの汚れ方はキレイ(←ヘンな日本語)で,スラッジは見られず濃い琥珀色でした。洗浄分散能力が高いのでしょう。
また,タンク内への壁面へのオイルの残り方から,粘度と厚めの油膜が保たれている印象です。いつもより固めのオイルとはいえ,暖機されている状態でも流れ落ちにくい感じです。さすがはC3規格+欧州車メーカーが承認するロングライフモデルです(HTHSは3.5)。
今回投入したテクノパワーは涼しくなってきたこともあり,5W-30を選びました。新油効果は明瞭で,踏み込んだときの感触からもやはり指定粘度の5W-30の方が相性が良いと感じます。
同行号ではそれなりのオイル消費は生じますがその新車時からの顕著な増大は見られず,「多走行車のオイルは番手を上げた方がよい」という説は同行号には当てはまっていない気がします。また,シビアコンディションでは多少値の張るオイルを入れても交換頻度と費用の関係はあまり改善できそうにはありません。
今後しばらくは番手を上げず,5W-30を続投させる予定です。
2015年9月 28.7万km
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追記:
1000km弱ほど走行して初期剪断が済むと早くも新油効果が感じられなくなった&鉱物油的なフィーリングとなったので,添加剤を試してみました。
モリドライブのオイルトリートメントで,ホームセンターで半額処分コーナーで投げ売りしていたものの買い置きです。
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オイルトリートメントは添加剤としては長い歴史?を持っており,「増粘系」の添加剤の一つとされます。実際の中身はポリマー(粘度向上剤)や亜鉛(減摩剤)などを含みます。添加剤そのものの粘度が高いためかメーカーも増粘系と称しており,そこからはシリンダの圧縮を高める(保持しやすくする)イメージが湧きます。
常温ではかなり流れにくく,冬場はすこし暖めるかオイルと混ぜてから投入する方が良いかもしれません。投入の際に用いた漏斗に付着した添加剤も固く,拭き取る&洗い流すのにすこし苦労しました。
添加後まもなくから始動や低回転域での感触が素直になり,A3やC3レベルのファストロンゴールドやEdgeのフィーリングに近づいた感があります。5W-40のオイルほど固く感じないのは減摩剤の効果かテクノパワーとの相性のせいかもしれません。
しかし,緩めのオイルを入れたときのような軽い吹け上がりとシャープなレスポンスがフィエスタの本来の味だとすると,やはりちょっと違うという感じです。近年の新しい規格のオイルはフィエスタ発売当初の指定オイル(A1/B1の5W-30)よりも低温側の動粘度が高め(認証オイルの多くは40℃での動粘度が60mm2/s以下なのに対し,SL/GFー5相当の汎用5W-30の多くは60mm2/s以上)であることが多く,欧州規格のオイルだと5W-20や0W-30の方が指定オイルの動粘度に近いです。
フィエスタmk6には実は「省燃費オイル」がお似合い・・・?
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追記(その2):
4000km弱ほど走行後,いつものオイル補充+燃焼室洗浄に加え,思うところあって手元にあったKUREの「オイルシステム多走行車用」をあえて追添加(真似しないでください 笑)。この状態でのオイルの減りやマフラーからの白煙・煤の出方を様子見してみます。
加速時の白煙やマフラー周辺の臭いと汚れ方からオイル上がりの可能性を指摘されたためですが,その後の自己診断によるとむしろオイル下がりの可能性を疑ったためです。白煙が生じやすい条件は
・長い下りでエンジンブレーキを多用 → 上りに転じスロットルを大きく開いたとき
・暖機後にしばらくエンジン停止 → アイドリング状態でエンジンを吹かしたとき
であるため,バルブシールに侵入したオイルが負圧で燃焼室に引き込まれ燃えるのではないかと・・・(
http://eco-run.com/car/2005/11/post_175.html 参照)。
前々回のオイル交換時にフラッシングを行っており,今回のベースオイルの粘度を下げていることから,オイル下がりの症状が出やすくなったのではないかとも考えました。
過去のフラッシングや金属摩耗修復材およびFM剤の添加歴を考慮しても,ピストンリングの固着や顕著な摩耗は考えにくい(考えたくない 笑)ので,「オイルシステム多走行車用」に含まれるシール膨潤剤および粘度向上剤で上の症状が改善傾向になれば,シール劣化によるオイル下がりの傍証となりえます。
「オイルシステム多走行車用」の追添加後はトルク感が増し,加速時の振動が減っています(回復)。アイドリング後の白煙も出にくくなり排ガスも臭いにくくなりました。オイル下がりが生じているとしても,まだ軽度と言えそうです。
次回のオイル交換で粘度が低めのオイルを試し,上の症状が増発または悪化したときには,シール交換の準備を始めようと思います。オイル上がりも併発していても不思議ではないので,ピストンリングの交換も視野に入れる必要もあるかもしれません(または載せ替え? 汗)。
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