私は少しであごすてぃーにを見くびっていたかもしれません。
確かにディテールが甘いとか、本誌に「?」なところがあったりしましたからね。
でも私はそれを猛烈に反省しています。
その理由は・・・

であごすてぃーに。
これですよ?
これ!!

これを出すなんて思ってもいませんでした。
戦車橋や戦車回収車なら戦車のモデルをベースにガレージキットをつくる猛者がいるかもしれません。
もしかしたらプラモメーカーが非常に高価な値段で(採算取れないですからね)少数生産で発売するかもしれません。
でも75式ドーザとこの装備が出ることはまずないだろうと思っていました。
それは

これです。
94式水際地雷敷設装置です。
これがラインナップにくると知って驚いたのは私だけではないと思います。
ひじょ~にマイナーですが重要な装備。
しかも日本オリジナルです。
94式水際地雷敷設装置は平たく言えば水陸両用車に機雷敷設装置を載せた装備です。
日本の長い海岸線を守ることは至難の業ですが、もし敵部隊が我が国に上陸しようとしたときはあらゆる手段をつかってこれを妨害する必要があります。
敵部隊は上陸用の舟艇や水陸両用装甲車両を繰り出して我が国に上陸作戦を行ってくるでしょう。
その際、沿岸部に機雷があると上陸作戦は非常に難しくなってきます。
それを行うのがこの装備です。
敵が上陸しようとしてきそうな場所に機雷を敷設しておけば敵もおいそれと上陸部隊を展開させることは出来ません。
機雷は通常海上自衛隊の機雷敷設艦や掃海母艦が敷設しますが、それはあくまでも海峡や特定の水域に行うものです。
沿岸部ではなく海岸から遠くはなれた敵の艦艇の交通路になりそうな場所でしょう。
沿岸部は当然水深が浅いので海上自衛隊の艦艇では座礁の恐れがありますし敷設もできません。
そこで開発されたのがこの94式水際地雷敷設装置というわけです。
水陸両用車なので陸上は自走して移動できますし、敷設となったときはこのまま海にはいっていって航行しながら敷設ができます。
ところでこの装備は”水際(「みずぎわ」ではなく「すいさい」ね)地雷敷設装置”なのですが、地雷というよりは沿岸部に敷設する機雷(沈底機雷)に近いんです。

典型的な水陸両用車って感じですね。
荷台には巨大な水際地雷敷設装置が横たわっています。
黄色いのは訓練用の模擬機雷でしょう。
箱から出して思うのはとにかくでかい!
陸自装備では最大級の大きさですね。

さて、モデルのほうは・・・・
出してくれただけでも感動モノではありますが、やっぱりそれはそれ、これはこれ。
例によって前から見ると前照灯が非常に残念。
ここは他の自衛隊装備と同じくフレームで覆われているのですが、モデルではご他聞にもれずスリットで再現されてます。
・・・・これつけるぐらいなら外したほうがそれっぽいぞ?
でも車体のディテールはしっかりできてると思います。
屋根には船舶の右舷側・左舷側を示す灯火も再現していますね。

モデルは水上姿勢を表現しています。
水上ではこんなかんじでフロートをつけたような形で幅は4メートルにもなるのですが、道路交通法の関係なのか陸上走行時は上部に折りたたむことができます。
それでも幅は2.8メートルですがら特大型トラックより幅が広い!
ギミックでフロートをたためるようにしてほしかったですが、それは贅沢か。

上から見たところ。
水際地雷敷設装置はちょ~っとディテール甘いですし肉厚すぎかな。
でもちゃんと中に模擬機雷がはいっているのは良い!
写真でなんかぬれてるように見えるのは・・・離型剤?
油っぽいのがべたべたついてましたがこれぐらい出荷前にふきとってよ!

テールランプはあいかわらず・・・ですね。
写真では見えにくいですが車体の下にはスクリュがついていて、実物は6ノットで航行ができます。

横から。
とにかく長い!
実物は全長11.8メートル。
90式戦車が砲の先端まで含めて9.8メートル、大型の99式自走155ミリりゅう弾砲が砲の先端まで含めて11.3メートル、90式戦車を運ぶ特大型運搬車のトレーラ部が11.5メートルですからそれらを有に上回る大きさです。
全体通してみてみるといくつかディテールが甘いとか前照灯まわりがアレだとかはありますが、とにかくこのモデル化をしたことだけでも大満足です。
やるな!であごすてぃーに!!
ブログ一覧 |
ミリタリー雑誌 | 日記
Posted at
2015/03/23 00:59:01