去る7月25、26日と舞鶴に行ってきました。
目的は海上自衛隊舞鶴基地のサマーフェスタです。
横須賀のサマーフェスタは過去に2度ほどいきましたが舞鶴は初めてですし、航空基地も開放されるので楽しみです。
でも不安なことがいくつか。
台風がちょうどこの頃接近していて、影響がありそうだったんです。
直撃はしなくても雨雲の範囲がかかりそうでJRが止まらないか不安だったんです。
よし、展開は中止しよう。
そう思ったのが4日前。
でも何を間違えたのか・・・

あれ?
「まいづる1号」の指定席に。
実は会社の同僚もいくつもりだったらしく、それなら一緒に行くか。
ということになってしまったわけです。
まぁ宿や列車の席は別々ですけどネ。
さて、京都は名古屋からなら

アパッチロングボウで1時間の距離。
何気にちょっと遠いよね。

東舞鶴ではレンタカーを借りました。
たぶんタクシーを使うほうが値段的には安いんでしょうけどフラフラっと移動できる強みがありますものね。
きびきび走るし小回り聞くし燃費もいいし、うってつけのコンパクトカーです☆
でも本当はレガシィを借りたかったんですが無かったんですよ・・・
まぁレガシィ借りると値段も跳ね上がっちゃうわけですが。
舞鶴は今回で何度目だろ?
全快はレンタカー使ってクレインブリッジや引揚記念館、西舞鶴の道の駅や五老タワーなんかもいきました。
レンタカーはお勧めですよ。
さて、レンタカー使ってまず向かったのは市役所方面です。
ここは赤レンガ博物館や市制記念館、赤レンガパークなどが集中していて、駐車場からは海上自衛隊舞鶴基地の桟橋をみることができます。

いやもう絶景ですな♪
遊覧船なんかも出ていて舞鶴を堪能できます。
でも遊覧船の出発までちょっと時間があるので赤レンガ博物館を見学。

ここが赤レンガ博物館です。
舞鶴は帝国海軍の舞鶴鎮守府がおかれていたこともあって数多くの赤レンガ建造物が今も残っています。
そんなこともあって赤レンガ博物館が平成5年に開設されたわけですが、レンガに絞って展示する博物館ってなんかすごいですよね。

うおっ、魚雷!
舞鶴の赤レンガ倉庫群は魚雷庫として使われていました。
この赤レンガ博物館に隣接する建物も舞鶴海軍兵器廠魚形水雷庫でした。
それにしても上からつるされてる魚雷はなんとも不思議な感じです。

こちらはホフマン窯コーナ。
レンガを焼成するための窯を模したもののようですが、結構巨大だったんですね。

入り口にあるモニュメントは元海上自衛隊の護衛艦「いすず」の錨です。
護衛艦「いすず」(満載排水量1750トン)は「いすず」型護衛艦の1番艦で、第1次防衛力整備計画で建造されました。
地方隊向けの護衛艦で昭和36年に竣工し、平成4年に退役しています。
そういえば引揚記念館は工事中で一部の展示が赤レンガパーク内の赤レンガ倉庫で行われているそうです。
う~ん、いってみたかったけどなぁ。
さて、時間になりましたので遊覧船にのりましょう。

この遊覧船は舞鶴港をクルージングするもので期間限定(3月末~11月末)の土日やGW、お盆に1日4回約30分の運行がされます。
それほど大きくない遊覧船なので、クルージング中はデッキを立って移動はできませんので座る席が重要です☆

さぁ胸どきどきクルージングです。
まず見えてきたのはMSC-682掃海艇「のとじま」(満載排水量590トン)です。
海上自衛隊の主力となる掃海艇「すがしま」型の2番艇で平成11年に竣工しました。
掃海艇のシンボル(?)だった黄色いロープを巻いたリールがありませんね。
「すがしま」型は平成3年に行われたペルシャ湾派遣での戦訓からPAP-104機雷処分具、2093型機雷探知機などを導入していますが感応掃海具は常備せずに掃海母艦や陸上基地に用意してあるものを用いることに変更しています。
掃海艇は磁気反応の機雷に反応しにくいように船体は木製ですが後継となる「えのしま」型からはガラス繊維強化プラスチックを船体に用いています。
舞鶴地方隊隷下には第44掃海隊が編成されていて「のとじま」「すがしま」の2隻の掃海艇が就いています。

見えてきたのはえっと・・・舞鶴警備隊かな?
舞鶴警備隊は舞鶴地方隊隷下の部隊で舞鶴区域の警備等を行います。
北吸桟橋にはミサイル艇が配備されていますが、この舞鶴警備隊隷下に第2ミサイル艇隊が編成されています。
舞鶴陸警隊、舞鶴港務隊、警備隊本部、新潟基地分遣隊のほか舞鶴水中処分隊が編成されていて不発弾処理を担当します。

続いて舞鶴教育隊です。
海上自衛隊の新入隊員に対して教育を行う機関です。
海上自衛隊では舞鶴、呉、横須賀、佐世保の4つの地方隊に1個づつ教育隊が置かれています。
ここで履修完了となった後は各地で勤務したりさらに高度な専門教育を受けるために術科学校に入校したりします。
手前にあるのはカッターの昇降機かな?

えっと・・・なんだったかな・・・・

クレインブリッジが見えてきました。
綺麗な白いつり橋ですね。
鶴をイメージして作られたようで全長753メートル、平成11年に開通しました。

こちらは舞鶴航空基地です。
航空基地を海側から見ることが出来るのも遊覧船ならではですね。
海上自衛隊の護衛艦には哨戒ヘリコプターが搭載されていますが、このヘリコプターは護衛艦固有の装備ではなく、航空部隊から派遣されてきます。
舞鶴航空基地は平成13年に運用が開始された航空基地で、第23航空隊が常駐しています。
10~12機程度のSH-60ヘリコプターが配備されていて主に舞鶴基地を定係港とするヘリコプター搭載護衛艦と行動をともにしています。
舞鶴航空基地は日本海唯一の航空基地ですが、港湾施設のすぐ近くにある(外周で走っても車で10分ぐらいの距離)ので利便性もよさそうです。

こちらは北吸桟橋の対岸にあたるところになるでしょうか。
造船施設があります。
ジャパンマリンユナイテッドの舞鶴事業所になります。

本当に巨大ですね。
建造中のパナマックス貨物船です。
タンカーじゃないですよ。
バラ積み貨物船でパナマ船籍の「ELSA S」ですね。
貨物を積んでないので喫水線よりもはるかに低い位置に海面があります。
信じられます?
貨物を積むとこの船底の赤い部分ほとんどが海中なんですよ。
ジャパンマリンユナイテッドは平成25年にユニバーサル造船とIHIマリンユナイテッドが統合されたわけですが、商船や艦艇、特殊船舶などの造船をおこなっています。

護衛艦のようですが何か様子が違いますね。
白っぽく干上がったような感じがしますし、76ミリ速射砲も砲身が取り外されています。
船体には模様が描かれていますし、喫水線から下もずいぶん見えています。
何より昼なのに自衛艦旗も掲げられていません・・・
実はこれは退役した元護衛艦「いそゆき」です。
「いそゆき」は「はつゆき」型護衛艦の6番艦で現役時の満載排水量は4000トン、昭和60年に竣工して昨年平成26年3月に退役しました。
現在標的艦になるための工事の最中のようで、不要な機材の撤去や船体に観測用のペイントがされています。
なんとも寂しいですね。
遊覧船編つづきます。
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舞鶴地方隊 サマーフェスタ2015/
第23航空隊サマーフェスタ2015/舞鶴基地北吸桟橋見学/舞鶴港遊覧船