車で航空基地を後にして北吸桟橋側にきました。
駐車場はちょっと離れた赤レンガパークのところに指定されています。
意外にも空きはちょこちょこありましたね。
入り口は北吸桟橋の入り口ではなく舞鶴造修補給所からはいります。
気温も34度ぐらいでしょうか、かなり暑くて汗だくの状態。
正直結構きついです。

さあ目前に艦艇が見えてきました。
AMS-4301多用途支援艦「ひうち」が満艦飾をしています。
満艦飾は建国記念の日、天皇誕生日、文化の日、自衛隊記念日など特別な日にのみ行われますので目にする機会はあまりありません。
サマーフェスタでも実施されるんですね。
満艦飾は運動会などのときの飾られる万国旗に似てますが、国旗ではなく信号旗を使っています。

DD-151護衛艦「あさぎり」とDD-130「まつゆき」です。
さぁ会場につきました。
青空に灰色の艦艇、色とりどりの満艦飾と非常に華やかです。
前日に北吸桟橋の見学をしましたが、雰囲気が違いますね。

DDG-177ミサイル護衛艦「あたご」とDDG-175「みょうこう」にも満艦飾が施されています。
こうしてみると艦構造物が本当に巨大ですね。
海上自衛隊のイージスシステム艦は米海軍のアーレイバーク級ミサイル駆逐艦をモデルとされていますが、米海軍は水上戦闘艦艇のほとんどがイージスシステム艦なためにワークホースとして使用していますが、海上自衛隊は司令部施設を設けています。
そのため艦構造物もアーレイバーク級と比べると一層高くなっています。
「あたご」の甲板には一般公開の見学者が大勢いますね。

退役護衛艦元「しらね」です。
すでに現役を退いていますので自衛艦旗も満艦旗もありません。
華やかな会場の中で寂しげな感じもしますね。

!?
ヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」でしょうか(^^;
アイランドに匹敵する大きさのSHを搭載しています。
ちなみに舞鶴基地を司令部におく第3護衛隊群のヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」のほうはサマーフェスタの数日前に出航してしまったためにいませんでした。

いえーい!のってるかーい?
ステージでは和太鼓展示も行われました。
まさに「サマーフェスタ(夏祭り)」ですね。
さて、艦艇公開をみてみましょう。
まず艦内にはいったのは

AOE-425補給艦「ましゅう」です。
護衛艦の艦内見学はしたことがありますが、補給艦は初めてです。
楽しみ♪

煙突下のあたりです。
搭載艇がみえますね。
「ましゅう」のエンジンはなんとジェットエンジン(ガスタービン)なんです。
「ましゅう」型以前に建造された補給艦はディーゼルエンジンを搭載していますが、「ましゅう」はガスタービン。
護衛艦「あきづき」型と同じSM1Cというエンジンを搭載しています。
これは護衛艦に随伴できる速力を確保するためです。
「ましゅう」は満載排水量が25000トンと、「いずも」が就役するまで最大の自衛艦でした。
これだけの重さ・大きさの船ですから護衛艦に随伴するには従来のディーゼルエンジンでは不足だったのでしょう。
「ましゅう」型は補給艦「とわだ」型に対して基準排水量で5400トンc大きいのですが、速力はディーゼルの「とわだ」型に対して2ノット大きい24ノットを発揮できます。

煙突と前部艦構造物の間を下から。
ちょっとわかりづらいですが艦橋のある前部艦構造物は側面に傾斜がつけられています。
ステルス(低視認性)をねらっているとのことです。
それでは艦内にはいってみましょう。

艦内にはいってすぐの右舷通路ですが、想像していたのとずいぶん違いました。
護衛艦の場合、比較的狭い区画に分けられ、区画と区画の間が扉と壁で区切られていますが、「ましゅう」は広大な通路がでーん!と設置されています。
「ましゅう」型は一般商船のタンカーに構造は準じているそうです。
それにしても通路が長いですね。
「ましゅう」の全長は221mですからうなづけます。

なにやら怪しいスペースですね。
ここはなんと弾薬の集積所です。
補給艦は艦艇の燃料や真水の補給を行いますが、弾薬や食料の補給も行われます。

補給ポストです。
補給艦の補給ポストって門型のイメージが強いのですが(実際「とわだ」型は門型ですし)、「ましゅう」型はモノポール型です。
これは艦橋からの前方視界を妨げないためです。
このポストに見える黒いホースが補給用のホースでこれを展開して洋上補給を行います。
補給といってもガソリンスタンドのように静止した状態で補給するわけではなく、補給する艦艇と併走しながら補給を行います。
そのため非常に技量を要求されるようです。
この補給ポストは4箇所設置されていて、艦首側の2基は主燃料、艦橋側の2基は主燃料、航空燃料、真水の補給用となっています。

右舷の中央にある補給ステーションのあたりです。
ここは燃料の補給ではなくクレーンを使っての物資補給を行います。
補給を受ける艦艇はスライディングパッドアイという装備でカーゴを受け取ります。

上の右舷側中央の補給ステーションを艦橋側にみたところ。
クレーンがみえますね。
中央の補給ステーションでは弾薬や食料の補給を行います。
艦橋と補給ステーションの間には結構スペースがあるのですが、ここには災害派遣などでの補給物資搭載スペースとなっています。

巨大な艦構造物ですね。
艦橋はもちろんここにあります。
ある程度のステルス設計を取り入れていてわずかに傾斜がつけられています。
「ましゅう」は災害派遣時も考慮して医療設備も充実しています。

こちらは艦後方のヘリコプター甲板。
広大ですね。
ここには大型のMH-53Eなどが離発着できます。
「ましゅう」型は海上自衛隊の補給艦としてははじめてヘリコプター甲板を装備しています。

ヘリコプター甲板から後方を。
北吸桟橋に停泊している元「しらね」や「あたご」「みょうこう」が見えます。

こちらはヘリコプター格納庫。
SH-60なら2機ぐらい余裕では入れそうな大きさですね。
ヘリコプター甲板、格納庫を持っていますが固有のヘリコプターはもっていません。
必要に応じて離発着するんでしょう。
ヘリコプター格納庫の上部にはヘリコプター管制室がみえます。
災害派遣時には避難者を一時的に受け入れたり物資の集積スペースにも使えそうですね。

バラクーダ?
いや高速機動艇かな。

甲板から再び艦内にはいりました。
通路の溝は・・・
なるほど、搬送車のレールだったんですね。
これで「ましゅう」から降りました。
さて次は「あたご」にいこうかな?
と思った矢先、なにやら身体に異変を感じました。
妙にフラっとしたり、身体が火照ったりします。
あ、もしかして・・・・
熱中症かもしかして?
変に軽い吐き気もしますし。
ちゃんと塩分も水分も取っていたのですがくるときはきますね。
まだ意識もはっきりしていますが万が一を考えて救護所に向かいました。

こちらは今津駐屯地の第3戦車大隊所属の74式戦車。
救護所に向かうときに写した1枚です。
全く知らなかったのですが、配備されたばかりのNBC偵察車なんかもこの奥にあったようです。
みたかった・・・・
まだ体力的には少し余裕があるとはいえ、熱中症がひどくなる前に泣く泣く救護所で休み、改善したところで撤収することにしました。
隊員の皆さんには大変御心配をおかけしました。
結局2時間ぐらい救護所(正確には建物内)にいたかも。
あ~ミサイル艇も護衛艦も陸自装備も舞鶴航空基地の飛行展示も見てないのに・・・・
正門からタクシーを呼んで駐車場まで移動しました。
あ、実は会社の同僚も同じタイミングで熱中症に。
今年は・・・やばい。

北吸桟橋から離れるときにせめて写真をと、赤レンガ博物館横の駐車場で写した2枚。
満艦飾がほんとうに美しい・・・・
ものすごく心残りですが、これ以上の見学は危険と判断して撤収を決断。
レンタカーも予定よりずいぶん早く返却して舞鶴駅に向かいました。
帰りの新幹線は「こだま」の緑車を使いました。
お金はもったいないですけど指定席がとれなかったので仕方ない。
京都駅で新幹線を待ってる間、か~な~りきつかったです。
後ひくんですね。
と、消化不良どころか1/4も見ていないで終わってしまった舞鶴サマーフェスタですが、この猛暑では熱中症対策も十分やったつもりでもまだまだということがあるんでしょうね。
残念無念でしたが仕方ありません。
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舞鶴地方隊 サマーフェスタ2015/
第23航空隊サマーフェスタ2015/舞鶴基地北吸桟橋見学/舞鶴港遊覧船