大雨により各地で大きな被害が出ています。
改めてお見舞い申し上げますm(__)m
9月12日土曜は久しぶりの快晴。
予定もとくになかったので、愛知県幸田市にある幸田町郷土資料館にいってきました。

ここはちょいちょい行ってるのですが、ダイナミック号(レヴォちゃんね)に乗ってから行くのは初めて・・・かな?
ここはパッと見、ふるさと郷土資料館・・・なのですが、なぜか展示が非常にカオス。

KM-2練習機なんておいてある郷土資料館なんてあります?(笑)
黄色い機体がまぶしいですね。

状態は必ずしもよくは無いですが、KM-2を見ることができる施設はそうは多くないので非常に貴重といえるかもしれません。

さてKM-2について。
自衛隊は発足当時、米軍から練習機としてT-34メンターを供与されました。
陸上自衛隊はT-34を改造した連絡機LM-1、LM-2が開発され、航空自衛隊はT-34をベースにT-3、そしてさらにエンジンをターボプロップ化したT-7初等練習機が開発されました。
一方海上自衛隊はT-34の後継として同じく独自改造したKM-2、さらにその後継となるT-5練習機が開発されるわけですが、T-34の血はいまだに受け継がれて新型機が開発されているのが面白いですね。
さて、T-34練習機は縦に2名が乗るタンデム複座なのですが、海上自衛隊は対潜哨戒機など大型機を多く運用するため練習機もこれに合わせるべく、座席を並列としたわけです。
さらにコクピットを拡大して4人乗りとしたのがKM-2です。
昭和37年から昭和55年の間に62機が海上自衛隊に導入されて、パイロットの教育に使用されていました。
KM-2だけでも十分興味深いですが、この郷土資料館は戦闘機も保有しています。

郷土資料館にF-86戦闘機を展示してあるところはそう無いと思いますよ~?

状態は必ずしもよくはありません。
キャノピが完全に曇ってますし、いたずらでドアを開けた形跡もありました。
まぁ柵もないので触りたい放題なので仕方ないですが・・・・
ちなみに部隊マークは小牧時代の第3飛行隊です。

幸田町郷土資料館に展示してあるのはF-86F-40戦闘機です。
F-86Fは言うまでもなく航空自衛隊が初めて装備した戦闘機です。
F-86F-40は海外供与型で主翼の翼端が延長され前縁フラップを使えるようにしたタイプとなっています。
米軍からの供与、ノックダウン生産、国内でのライセンス生産合わせて400機以上のF-86Fが配備されて日本の防空を支えました。
それにしても何故郷土資料館にF-86が・・・?
さて、ここまででもかなり謎な展示ですが、海上自衛隊、航空自衛隊ときたらやはり陸上自衛隊の航空機もあります。

H-13・・・だと・・・・?
機体が青いですが、青い塗装なんて採用してたのかな?
緑色に塗られた気体が退色したようにも見えますが。
幸田町郷土資料館ではなぜかこのヘリコプターのみ専用の簡易な建屋内に展示されています。
H-13は簡易な構造の小型練習ヘリコプターで、陸上自衛隊の前身となる保安隊時代にH-13Eが6機導入された後、エンジンを強化したH-13Hを75機ライセンス生産されました。
幸田町郷土資料館にあるこの機体はH-13Hですが、操縦席こそカバーでおおわれていますがテールは骨組みのみでエンジンと燃料タンクがむき出しという非常に簡素ですね。
さぞ軽いだろうと思いきや、自重は730kgですからなんとOH-6のほうが軽かったりします。
さて、戦闘機、練習機、ヘリコプターがあるだけでも十分カオスなのですが、これを見たときは最初なんだかわかりませんでした。

なんだか判ります?
50口径3インチ砲の砲身です。
「54」という数字がうっすら残っていたので、おそらく米海軍の50口径3インチ砲MK22を国産化した54式50口径3インチ砲だと思います。
海上自衛隊の護衛艦に搭載されていたものですね。
海上自衛隊は過去に3インチ砲として単装砲のMk22とその国産化した54式、連装砲としてMk33とその国産した68式を護衛艦に搭載していました。
どちらも口径は76ミリで50口径、射程は13.35kmだったようです。
3インチ50口径単装砲Mk22はMk33よりも1世代前の3インチ方砲で砲の旋回俯仰・装填は人力で行わなければなりませんでしたが、構造が簡単で軽量(マウント重量3.5トン)だったこともあって米海軍で広く搭載されました。
海上自衛隊も米貸与艦に搭載するほか国産護衛艦にも搭載されていました。
さらにカオスな展示は続きます。

潜水艦「おやしお」のスクリュと錨?
もはや何故ここにあるのかさっぱりわかりませんが、「おやしお」といえば海上自衛隊初の国産潜水艦で昭和35年に竣工しています。
説明プレートを見ると錨の重さは850kg、スクリュは940kgあるようです。
なんだか鼻血が出てきそうな展示ですが、トドメがこれです。

自衛隊装備年鑑をひっくりかえして探しても出てきませんよ(苦笑)
105ミリの軽砲と無反動砲らしき火砲ですが形があまり見たことも無いですし、色も白い?
・・・・?
なんとこれ試作火砲です。
105ミリ軽りゅう弾砲と105ミリ無反動砲です。
両方とも昭和32年、31年に防衛庁技術研究本部が試作した火砲で、105ミリ軽りゅう弾砲は74式105ミリ自走りゅう弾砲や74式戦車などに技術が反映されているようです。
105ミリ無反動砲のほうは60式106ミリ無反動砲の基礎設計資料を得るために試作された火砲のようです。
これめちゃくちゃ貴重な試作品じゃありません?
どういう経緯でここに展示されたのか非常に気になります。
野外展示がこれだけカオスなのですから、屋内展示もさぞカオスかと思いきや、実は以外にあっさりしたものだったりします(^^;
さて、幸田町郷土資料館でカオスさを堪能したら時間もまだあるので蒲郡市博物館にいってきました。

蒸気機関車D51形ですよ。
いいですね~この無骨さ。
鉄ちゃんではないですがこれはたまりませんわ。

ほとんど前が見えない操縦席、当時はさぞ大変だったんだろうなぁ・・・・

客車もいいですね。
居住性や快適さはきっと今の車両とは比べ物にならないのでしょうけどこの雰囲気はたまりません♪

D51の横に古墳(復元)もあったお。

帰りは中古ショップによって仮面ライダーのフィギュアをゲットしてきました☆