1ヶ月ぶりの更新だ・・・
いや、別にすごく忙しかったわけじゃないですよ?
なんとな~くアンニュイな気分だっただけで。
さて、思いっきり「いまさら」ですが、先月末は伊勢志摩でサミットがありました。
普段はサミットのニュースなんて「へ~やるんだ~」程度だったのですが、伊勢志摩って比較的近い場所なので意外と身近なニュースだったりします。
サミットの間、特定空域を万が一の事態に対処するために某基地に戦闘機が展開したり、明野駐屯地に警察のヘリコプターが集結したり、名古屋港にほぼ1個護衛隊群ぐらいの護衛艦・掃海艇が展開してたようです。
鉄道の駅では警察官が警備の目を光らせていましたし、海上保安庁の巡視船が伊勢湾に展開してました。
高速道路では機動隊のバスが結構走ってたようですね。
サミットでは結構な費用がかかったようですが、それでもテロの嵐が吹き荒れる中で我が国ではサミットという格好の標的だったにもかかわらずカンペキに守りきったことやオバマ大統領の広島訪問、サミットにからめて消費税増税延期など上手く「日本のターン!」を利用できて世界に存在感をアピールできたと思います。
さて、せっかく某基地に戦闘機が展開してるのですから見に行・・・きたいのはやまやまですが、休みが取れないので、サミットの前の週の土曜にセントレアにいってきました。
ええ、もちろんMV-22やVC-25やC-17やVH-3Dなんか見てませんよ・・・
なんか私がセントレアに到着する数時間前にはVH-3Dを護衛するMV-22Bの編隊が見られたそうですけどね(;_;)

JALエクスプレスのボーイング737-800です。
以前はちょと閑古鳥が鳴いていたセントレアですが、少しは運行量がもどったのかこの日は比較的多く離着陸があったように感じました。
青空の下で白い機体と響くターボファンの音はなんともいえずいいものです。

特定アジア航空・・・じゃなくて春秋航空のエアバスA320-200
しかしURLを機体に書くのは妙に味気ない。
エアバスA320は上のボーイング737-800とほぼ同規模の機体になりますが、写真で見ると不思議と一回り小柄に見えますね。

さて、奥のほうに目をやると、陸上自衛隊のヘリコプターが複数いるじゃないですか。
さながら「セントレア駐屯地」でした。
海に面しているセントレアだけに後ろが海の状態で複数のUH-60JAやCH-47が翼を休めてる姿はすごく新鮮に感じます。
もちろんサミットでの要人輸送のためです。
陸上自衛隊ではサミットでの要人輸送のため国賓等空輸隊を編成してサミット期間中はセントレアを拠点としていました。

こちらはボーイング787の初号機(ZA001)。
昨年6月にセントレアに到着してここで展示されることになったようです。
この日は貨物機側エプロンに置かれていました。

スターフライヤーのA320-200が着陸。
黒い機体がどことなく豪華(?)な感じがしますね。
垂直尾翼は黒いですが、反対側は白く塗られています。
ところで後ろに何か写ってますね。

海上保安庁の巡視船PL67「あまぎ」(総トン数1300トン)です。
1000トン型(はてるま型)巡視船の7番船で九州南部の東シナ海から鹿児島沖までを管轄する第十管区海上保安本部の所属ですが、サミットの警備活動のために展開したのでしょう。
「はてるま」型は拠点機能強化型の巡視船とされ、小型の巡視艇やヘリコプタの洋上補給拠点としての機能をもっているとされています。
サミット前の4月に発生した熊本地震ではこの「あまぎ」が派遣されています。

キャセイパシフィック航空のボーイング777-200です。
これから離陸のためにランウエイに向かいます。
ボーイング737やエアバスA320などと同じ双発機ですが非常にボリュームのある機体です。
全長63メートル、全幅61メートルですから航空自衛隊のKC-767やE-767のベースになったボーイング767よりも二周りほど巨大です。
誘導路の向こうにはサミットの支援のために展開している陸上自衛隊のCH-47J輸送ヘリコプターの姿が見えます。

キャセイのボーイング777-200が離陸します。
非常に巨大に感じますね。
航空自衛隊の政府専用機(特別輸送機ボーイング747-400)の後継はこの777-200の胴体を延長した777-300ER型が採用される予定となっています。
キャセイパシフィックといえば子供の頃トライスターに乗ったなぁ(しみじみ)
滑走路の向こうにはPLあまぎが見えます。

おや?ヘリコプターが。
陸上自衛隊のCH-47JA輸送ヘリコプターとUH-60JA多用途ヘリコプターが編隊で飛んできました。
間隔がかなりあったので編隊は写せませんでしたが5~6機の編隊でした。
サミットの特別輸送支援の訓練なんでしょう。
背景が海でのチヌークって新鮮な感じがします。

ANAウイングスのボンバルディアDHC8-400ですが上の写真は到着便、下の写真は出発便で別々の機体です。
サイズとしてはYS-11よりも胴体長で長く全幅で短く、乗客で10名程度多い感じでしょうか。
海上保安庁では胴体の短いボンバルディアDHC8-300を「中型飛行機ボンバル300」として採用して捜索・救難用に使われています。

こちらは中国東方航空のエアバスA321-200。
遠目でみると垂直尾翼のマークがなぜか矢印の「←」にみえるんですよ(^^;。
国際線なのに小柄な機体を使っているところに地理的な距離を感じます。

いろいろ話題になっているスカイマークのボーイング737-800が着陸してきました。
背後には漁船が。
こういう風景が見られるのもセントレアならではですね。
ボーイング737-800といえばこれを大改造したP-8ポセイドン哨戒機が最近英国で採用となったようです。
哨戒機ってそれほど大きなイメージはないですけど旅客機並みの大きさだと思うと結構印象変わりますね。

こちらは陸上自衛隊のCH-47JA。
第1ヘリコプター団の第103飛行隊の機体です。
この写真は国際線側のエリアですが、短距離の離着陸をしていました。
到着したサミット参加の首脳を速やかに会場まで移動するための訓練でしょうか?
背景の海が駐屯地ではなく海上空港のセントレアなんだなと感じます。

えっと・・・どこの航空会社だったかな?

デルタ航空のエアバスA330-200がターミナルを離れて滑走路に向かいます。
米国の航空会社なのにエアバスを使うんですね。
ボーイング777より少し小型ですがほぼ同規模の機体になります。
これをベースにした欧州の空中給油機A330-MRTTは米空軍の新型空中給油機計画の候補として一時期採用決定(後に撤回)までいったわけですから興味深いですね。

JALエクスプレスのボーイング737-800が離陸していきます。
比較的小型の旅客機ですが航続距離は6000キロ弱もあるので直線距離ならバンコクやマニラぐらいまで余裕でいけることになります。
短距離路線ではこれぐらいのサイズの機体がちょうどよいのでしょうね。

続いて先ほどのデルタ航空エアバスA330-200が離陸。
大型機らしく航続距離は実に13000キロもあります。
東京ーサンフランシスコ間がだいたい8000キロひとっとびでいける計算になります。

先ほどのANAウイングスのボンバルディアDHC8-400が離陸していきます。
効率のよさそうな6枚ブレードのプロペラが目を引きます。

セントレア沖を警戒活動している巡視船。
え・・・よくみるとこれPLH31「しきしま」(総トン数7175トン)じゃないですか!
横浜基地を拠点にしていますが広域哨戒や東南アジア諸国への派遣などをおこなっています。
伊勢志摩サミットのために伊勢湾に展開してたんですね。
「しきしま」は再処理済みプルトニウム輸送時の護衛用として平成4年に竣工した海上保安庁最大の巡視船で、AS332L1型ヘリコプターを2機搭載しています。
護衛作戦のために建造された巡視船だけに海上自衛隊の護衛艦にも搭載されている対空レーダ(OPS-14)が採用されています。
ガスっていてはっきりとしない写真ではありますが、それぐらいか~な~り遠方にいました。

こちらも海上保安庁の巡視船。
PL-41「あそ」(総トン数770トン)です。
「あそ」型(1000トン型)巡視ふねの1番艦で平成17年3月に竣工しています。
北朝鮮の不審船事件では海上保安庁のPL型巡視船にも速度が必要と認識させられたことから30ノット以上の速力を確保するため船体を軽量化しています。
射撃精度の優れた40ミリ機関銃を装備していますが、今回サミット警備のため展開したのもこれらの能力に注目されたからなのかもしれませんね。

おや?CH-47に動きが。
1機のUH-60JAと数機のCH-47JAが誘導路を進んでいます。
その後UH-60JAを編隊長にして離陸していきました。
来日した首脳を輸送するための訓練でしょうか。
大型の輸送ヘリコプターですから各国首脳を支援するための機材や人員も一度に輸送できそうですね。

上の編隊とは別の機体ですね。
第1ヘリコプター団第104飛行隊のCH-47JAです。
上から見下ろす形で飛んでるCH-47を見る機会はほとんどないですから貴重といえるかもしれません。
陸上自衛隊では昭和59年度から調達を開始して昭和61年度に2機を取得されて以後配備がつづけられ、平成7年度からは燃料タンクを大型化したCH-47JAを調達しています。
現在50数機が陸上自衛隊に配備されていますがその1割以上がここセントレアに集結したことになります。
サミット本番では天候の関係で空輸は行われず陸路で賢島の会場に向かったようですが、このように万全の体制で準備していることはセントレアに降りた各国首脳の目にも止まっていた筈ですから一定の成果があったんじゃないでしょうか。

全日空のボーイング737-800が到着してターミナルに向かいます。
737といえば10年ぐらい前に日本航空の737で名古屋空港(当時)から社員旅行で千歳にいったっけ。
また乗ってみたいですね。

こちらは離陸していくキャセイパシフィック航空のボーイング777-300。
大型機だけに迫力があります。
ボーイング777-200の胴体を延長したタイプで全長は実に74メートル!
まさしくジャンボジェット(ボーイング747)の後継といった風格です。
上のキャセイパシフィックの777-200と比べると胴体が長いのがわかります。
滑走路沖には巡視船「あそ」が見えます。

着陸してきたジェットスターのエアバスA320-200。
国内線でもおなじみになったジェットスターですが、どことなく日本っぽくない炭酸飲料水の缶のようなデザインで興味深いです。
並走してるのは愛知県警の警備艇 愛-2「とこなめ」です。

ひときわ小柄にみえますね。
IBEXエアラインズのボンバルディア CRJ700NGです。
現在三菱重工が開発中のMRJは機体の規模としてはこのCRJに近い感じです。
この乗客100人以下規模クラスの小型旅客機の需要は多いですが既に競合機がいくつもありますが、MRJが強力なライバルを蹴破って世界中の空を飛ぶ日を願っています(^^)

着陸してきたANAウイングスのボーイング737-500。
エンジンにはイルカの絵が描かれています。
エンジンがおまんじゅうのようにぺちゃっとつぶれた形になっているのが面白いですね。
VC-25やMV-22BやVH-3Dも見れませんでしたが、久しぶりに飛んでる多数の飛行機を見ることができて楽しかったです。
やっぱり飛行場はいいもんですね。