では後編です。
内宮(皇大神宮)にはいくつもの別宮や神社があります。
別宮とは正宮に次ぐお宮を意味しています。

荒祭宮といいます。
正宮の裏手に建っている別宮で内宮の10ある別宮の第1位にあります。
天照大神の積極果敢な荒御魂をお祀りしています。
鳥居がないのは正宮と同じ天照大神をお祀りしているからのようです。

さて、少しもどって内宮神楽殿の近くまでくるとわき道があります。
鳥居があるのでそのまま進むと・・・

五十鈴川があって、橋が架かっています。
宇治橋のように木除杭がありますね。
この橋は宇治橋の縮小版のような橋ですが、風日祈宮橋といいます。
清流と緑が本当に美しいですね。

風日祈宮橋をこえて鳥居をくぐるとお宮があります。
別宮の風日祈宮ですね。
風雨を掌られる神、級長津彦命、級長戸辺命がお祀りされています。
風といえばやはり頭に浮かぶのが蒙古襲来でしょうか。
元とその属国の高麗が我が国に襲来した元寇ですが、当時の日本軍の勇敢な戦いでせきとめ、と台風で元・高麗連合軍を海に沈めましたが、この台風がご神威によって猛風が起おこし、未曾有の国難から我が国を救ったとされ、別宮に昇格したとされます。
よほど元寇から日本を守ったことが許せなかったのでしょう、昭和50年に反日極左テロリストが火炎瓶を投げつけた放火事件が発生しています。

非常に珍しかったので写してみました。
風日祈宮の新しい社が横にありました。
遷宮は11月だそうで、まもなくこの新しい社にお宮が移ります。

帰路に休憩所があるのですが、その横にあるのがこの御池。
先週の台風の影響からなのか、水は澄んではいませんでした。
鯉がたくさんいましたので水は綺麗なんだとおもいます。

三集殿で御朱印をいただいてきました。
本当は外宮→内宮の順で参拝するべきものですから、内宮の御朱印が先に押されているのはちょっとイレギュラーでしたね(^^;
次回はちゃんと外宮をお参りしてから内宮をお参りします。

順路ではこのまま大鳥居をくぐって宇治橋をわたるのですが、少しはなれたところに小さな神社があります。
こちらは大山祗神社といって大山祗神をお祭りしています。

境内の木々に目をやるとうっすらと赤く色づいていました。
もうすっかり秋なんですね。
四季がはっきりしているのが日本の特徴とよく言われますが、こんなところでも日本を感じられました。

さあ大鳥居をくぐって宇治橋を渡れば日常世界にもどってきます。

私のようにさほど自然や風景に興味・関心をもたない人間でもこの場を訪れると素朴ながら非常に美しい風景や清流に目を奪われてしまいます。
これが千年、二千年と続く風景なんでしょうね。
ここで内宮を後にして外宮にいくことにしました。
内宮-外宮間でバスが出ていますので、これを利用するのがとても便利です。
本当は神宮徴古館なども見学したかったのですが、来年の秋まで工事中で休館。
う~ん、残念。

さて、伊勢神宮といえばやはり欠かせないのが赤福ですね。
赤福もちはええじゃないか~
外宮のすぐ近くに店があって、こうやってお茶を飲みながら赤福を食べることが出来ます。
美味美味。

では外宮です。
表参道火除橋を超えると第一鳥居がみえます。

表参道をすすむと第二鳥居があってここをくぐると神楽殿があって、ここで御朱印をいただきます。
さらにすすむと五丈殿、九丈殿があります。
この二つの建物は直角に配置されています。
もちろんここでは祭事がおこなわれます。

さらに進むと正殿につきます。
やはりここも非常に神聖な場所なので写真を撮ることも全体をみることもできません。
外宮は正しくは豊受大神宮といい、天照大神の御食事をつかさどる豊受大神がお祀りされています。
御鎮座されたのは雄略天皇二二年といいますから実に1500年もの歴史があります。
御鎮座されてから神々に神饌をたてまつるお祭りを1日も欠かさず続けられているそうです。

こちらは外宮の別宮になる風宮です。
級長津彦命・級長戸辺命が祀られています。
風のお宮ですが、風日祈宮と同じく元寇の際に風で元寇を打ち払ったとされ別宮に昇格しました。
それ以来国難の際には神々のご加護で国家の平安が守られるという信仰が加わったそうです。
さて、さすがにここまで半日できたので体力的にちょっときつくなってきました。
気温も少し上がってきて汗ばむぐらいでしたので、休憩したくなってきました。

勾玉池の手前が休憩所になっていましたので、ここで池を見ていたら心地よくなってうとうとと。
写真に写っているのは勾玉池の舞台で、能楽やコンサートなどが奉納されます。
神宮は比較的街中にあるのですが、敷地に1歩入ると神秘的なほど静かです。
この舞台の横の建物はせんぐう館といって、式年遷宮の資料館になっています。
外宮の正殿の実物大模型が展示されています。
正殿はまず見ることが出来ませんからここで実物大の模型は是非見ておきたいですね。
今年の3月には天皇・皇后両陛下が「せんぐう」館をご視察あそばされました。
7月には皇太子同妃両殿下並びに愛子内親王殿下がご視察あそばされています。
さて、本来なら外宮を参拝してから内宮を参拝するのが一般的ですが今回はその逆に内宮を参拝してから外宮を参拝しました。
しょーもない理由なのですが、実は外宮の近くに宿を取ってたんです。
優雅にちょっと豪勢な宿・・・ではなくいつもの通り1泊5000円ぐらいのビジネスホテルですけど。
なので外宮から徒歩で5分ぐらいで宿についちゃうんです。
さすがに疲れてバタンキュウでした(^^;

目が覚めたらすっかり夕方だったので、そこから外宮の参道に。
なんだかいいですね、こういう雰囲気。
お土産として伊勢えびパイを所望しました。
時間を見ると既に19時過ぎ。
この時間になると意外にもお店が閉じてるところが多いのですが、せっかくなのでちょっぴり豪勢に

海鮮丼。
てこね寿司が食べたかったんですけど時間的にあいてなかったんですよ~。
え?松坂牛?
そんな金はない!(笑)
食事を終えて宿に戻ると疲れて早々と寝ちゃいました。
そういえば心霊映像だったかUFOだったかのテレビ番組を見てた気がする。
次の日、日曜日はゆっくりと・・・・
いかないんですね。
朝6時半に起床しました。
朝ごはんはコンビニのおにぎりだよ。
7時半過ぎには伊勢市駅に向かいました。
宇宙刑事アスロックは起床してからチェックアウトするまでの時間はわずか1時間に過ぎない(笑)
駅に向かった理由は・・・・
もちろんこれ。

陸上自衛隊明野駐屯地で航空祭が行われてたんですよ。
飛行展示の時間はわずかに2時間しかありませんが、28機もの大編隊や明野レインボー、OH-1試作機による機動飛行に災害派遣展示が凝縮されています。
ヘリコプター好きにはたまらない航空祭です。
お昼には飛行展示がすべて終わり(体験地上滑走は昼からですよ)なので、はやめに切り上げて伊勢市にもどってお昼ごはんを食べました。

生しらす丼です。
これ食べたかったんですよ~!
大満足の伊勢でした(^^)
明野駐屯地航空祭のリポートは気が向いたらアップします(^^;
伊勢神宮にお参りしてみた。 前編/後編