2011年09月24日
英国といえば戦艦ドレッドノートや菱形戦車のように、画期的な兵器を生み出す国です。
その世界の数歩先を進む着眼点、構想力、そしてそれを生み出す努力は驚くものがあります。
現在ではVTOL攻撃機ハリアー・ジャンプジェットがそうですね。
が、中には無数の「なぜこうなった?」というものも多数存在します。
それがこれ
その名を「パンジャンドラム」といいます。
ねずみ花火ってゆーな!!!
時はWW2終盤の1944年。
ノルマンヂィ上陸作戦が予定されていた頃です。
ドイツは沿岸部に強固な防御陣地を設置していました。
上陸ではこの陣地を破壊するのが鍵となります。
そこで考え付いた(思い付きじゃないだろうな・・・・)のがこのパンジャンドラム。
巨大な鋼鉄の車輪にロケットをつけ、内部に1.8トンの炸薬を装填しています。
上陸時にこの巨大なドラムを無数にある地雷原を高速(時速60マイル)で海岸をつっぱしらせて突破、陣地に突入、破壊させようというものです。
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どうして止めなかった?
想像してみましょう。
車体にロケットを設置して点火すれば、ドラッグレースの車のように猛スピードで突進するでしょう。
が、この超兵器は車体ではなく、車輪そのものにロケットをくくりつけたわけです。
そんな状態で回転させれば、そりゃあ安定しないですし、車輪は空転するし・・・・
しかも恐ろしいことに・・・制御装置なしの完全無誘導です。
炸薬は障害物にぶつかった衝撃で爆発するようになっています。
・・・・・こんな怖いの使えるか!!
さらに変なのは、映像を見れば判りますが、テスト場所は海水浴場なんです。
極秘に開発されたパンジャンドラムはなぜか休日でにぎわう海岸にもっていかれ、市民の奇妙なものを見るかのような目・・・・じゃなくて熱い思いを載せてテストが行われました。
テストは・・・・うまくいくわけないでしょう。
車輪そのものにロケットをつけてるので、空転しまくりでスピードはでない、真っ直ぐ走らないと散々だったのは容易に想像できます。
でもさすがそれは英国。
根本的に問題があることには目もくれず、さらに明後日の方向に努力をします。
ロケットをもっといっぱいつければいいんだ!
(だから止めてやれよ・・・・)
さらにテストを続けようと、海岸に設置した発信台にパンジャンドラムを置いて、準備していたところ・・・・
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潮がみちてきたとばい。
全部沈んでしまったとです!
(ギャグのつもり?)
そしてついに遠隔操縦装置をつけることになりました。
ワイヤーをウインチで引っ張るという微妙なものですが。。。
テストを繰り返しても、ロケットがふっとび、車輪がのたうちまわり、ひっくりかえったり、そりゃもうものすごい状態だったそうです。
(だからとめてやれよ・・・・)
その後上部組織からの一言。
「これを用いることは上陸作戦を立案する上での上層部の方針だから、兵器としての命中精度は問題ではない」
・・・・よーするに、なんでもいいってわけね・・・・
その後、ようやく開発が中止になったわけです。
が、これにはいろいろ不可解な部分があります。
何故わざわざ人目につく海水浴場でやったのか?
これは当時上陸作戦の場所がどこなのか、ノルマンヂィとは別の場所ではないかとドイツ軍に対して欺瞞情報を与えるための一環だったのではないかといわれています。
強固な防御陣地のある場所に対する上陸を行うとドイツに思わせてたんですね。
・・・・ホントに?
絶対に途中までノリノリでやってたと思うぞ。
その後うすうすダメだって気がついたけど意地になったとしか・・・・
そんなことないよね?
Posted at 2011/09/24 22:39:01 | |
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ミリタリーネタ | 日記
2011年09月24日
今はテレビジョン放送が24時間放送が当たり前のようになっていますが、ちょっと前は深夜2時、3時になると放送終了しましたよね。
そのとき1日の放送が終わったことを告げる映像を「クロージング」っていいます。
NHKだと君が代とともに日の丸の映像が流れてますよね。
民放ももちろんあります。
1日の放送がおわったことを告知するわけですからどこか物悲しいものが多いわけですが・・・・
結構深夜に一人で見ると怖いものがあります。
普通に見ていれば特に怖くともなんともないのですが、深夜に一人で部屋の片隅で体育座りしてみてるとなぜか怖かったり寂しかったりしません?
が、
「キング・オブ・クロージング」とよばれる(言ってるのは私だけですが)ものがあります。
それはTBS系列の愛知県の放送局CBCテレビ。
ここのクロージングは知る人ぞ知る、「恐怖のクロージング」「王者」とすら言われるほどです。
ではご覧ください。
・・・・ものすご~く怖いでしょう・・・・・
絵本独特の絵柄と今様と呼ばれる音楽が絶妙にマッチして、「恐怖」を感じます。
振り向くとお化けがいるとか、そういう怖さではなく、何と言うか地球滅亡とか、核戦争後とか、そんな絶望感のような怖さがあります。
なぜこんな怖いのをクロージングにしたんだCBC!(笑)
あまりに不評だった・・・というわけではないのですが、このクロージングが番組で取り上げられ、怖いという投書が多かったらしく、マイチェンしました。
音楽がかわるとずいぶん違いますね・・・・
「暖かい眠り」って感じがします。
今はこのクロージングも現代風になってしまってちょっと寂しくなっちゃいました。
Posted at 2011/09/24 21:28:48 | |
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ゲーム、テレビ、映画 | 日記