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2011年12月14日 イイね!

F-XはF-35J(仮)に内定?

世界中が注目していた航空自衛隊のF-4後継戦闘機F-XがF-35Joint-Strike-Fighterにほぼ決まったようですね。
性能面や低視認性という面から考えれば最も高性能なものを選んだわけですから妥当といえるかもしれませんね。
(個人的には取得時期やコスト面、運用から考えてスーパーホーネットになると思ってたんですけど・・・・)

現在技術研究本部ではステルス実証機”心神”の研究開発を行っていますが、そこで得られた低視認性の研究はステルス機の運用や対処の仕方などにも活かされて行くのでしょう。

さて、いくつか気がかりなことがあります。
性能や運用などについては防衛省で検討の結果出された答えですからそれがどういったものなのかわかりませんが・・・・
性能、運用面とは違った部分で。

今回の採用については米国軍事産業からもかなりの譲歩があったのだと思います。
開発パートナーの英国にすらシステムのプログラムソースを開示しないというぐらい機密でガチガチにしばってるのに、開発参加国でもない我が国に対してある程度のレベルまでのの生産を認めたりなどはちょっと驚きですが、では果たしてそれが守られるかどうか・・・・です。

武器は買えば使えるわけではありません。
訓練をつみ、常に使えるように整備しなければなりません。
一部の生産が認められる見通しではありますが、そうはいっても機密の塊。
どれだけ日本で機体の整備補給をやることができるか、故障や破損での修理ができるかは重要な問題になってきます。
車で例えればわかりますが、高性能スポーツカーを買ったはいいが、もし自動車メーカーがカーショップや街の整備工場でのタイヤ交換やオイル交換も禁止すると言ったらどうします?
かなり不便ですよね?
ましてや国民の命がかかっている戦闘機なのですから稼働率に直結します。

次に我が国の産業界。
現在F-2戦闘機の生産が終わったことで戦闘機の生産を行っていない状態になっています。
武器というとかなり利益があるようなイメージが大間違い。
日本のように長い時間かけて少数作り続けているような場合ではかなりの負担になります。
例えばシャープペンシルを工場でつくるとしましょう。
太さ0.5の芯を使うもので何万、何千と作るなら金型を作っても割が合いますよね。
部品も他の商品と共通化できますので量産すれば1本あたりも数十円でできるでしょう。
でももし0.55ミリとか、非常に特殊な太さの芯を使い、しかもわずか5本だけとなったらどうでしょう?
やはり金型は必要でしょうし、部品も共通化できない。
1本あたり数万円以上しそうです。
ましてやそれが1年に10本、10年間にわたって納入され続ける・・・となったら?
めったに作らないのにいつでも生産できるように金型や製造ラインをのこさなければなりません。
部品を買ってくるメーカーとのお付き合いも必要です。
その管理費や人件費、必要な技術・・・・と考えればまったく割りに合わないと思います。
武器も同じなんですよ。
外国のように大量生産で売れるものならともかく、日本のように少数のものを長く納入するものはメーカーにとってもかなりキツイものがあります。
戦闘機を1機作るには数万、数十万点という部品が必要です。
当然それをつくるメーカーがあります。
そのほとんどは中小企業なんです。
中小企業が私たちの安全を支えているわけですが、戦闘機の生産を行っていない時期に既に何社も廃業しているわけです。
そうなると今まですこしづつ積み重ねられてきた技術もそこで消えてしまいます。
F-35は機密の塊なので日本で担当可能な生産は非常に限られているわけで、かなり深刻な影響があります。
一度消えてしまった技術は取り戻せませんので、例えば将来航空機開発を行う・・・というときに既にその企業はなくなっているわけです。


もうひとつ気がかりなのはステルスの運用です。
低視認性は現代航空戦では非常に有利なものになりますし、F-35の最大の「売り」でもあります。
しかしながら今のあの売国政権です。
「諸外国に脅威を与えてはならない」とステルス性を活かせないような足かせをつけないか非常に気になります。
マスコミも「衝突事故を招く見えない危険な戦闘機・ステルス」という一大キャンペーンもやりかねませんよね。


最後が取得時期です。
現在F-4はかなり老朽化していて退役している機体が次々出てきています。
一方F-35はまだ量産機が初期作戦能力を得ていない開発中の機体です。
遅延が報道されていますが、もちろんそれは日本の取得時期にも響く可能性があります。
納入が遅れて一時的にも我が国の防空や抑止力が手薄になることは許されません。

防衛は最大の福祉。
年金や医療よりも最優先にこなければならないのが防衛です。
国民の生命財産がかかってるわけですから。
果たして時期的に間に合うのかどうか、注目です。


そういえば訓練機はどうするんでしょ?
複座型ってあまり聞きませんし、飛行特性はF-15と全く異なるでしょうからどちらかといえばコンピュータで姿勢制御やってるF-2のほうが練習機としては向いてると思いますが、どのようになっていくのか興味深いですね。


そういえばJSFがもし何かの間違いでこっちが採用されていたら・・・・



うん、F-35でよかった(笑)
Posted at 2011/12/14 00:52:41 | コメント(3) | トラックバック(0) | ミリタリーネタ | 日記

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