
ちょっと遅れましたが、世界の艦船と航空ファンの今月号をゲットしてきました。
航空ファンのほうはやはりといいますか、特集はF-35です。
表紙が日の丸F-35というのがちょ~っと違和感ありますが(^^;
(もう少し彩度落としたほうがそれっぽく見えるんじゃないかなあ?)
内容のほうは空自F-Xで選ばれたポイントについての解説やF-35のキモである低視認性と状況認識能力についての解説ですが、興味深いですね。
F-35は非常に先進的な戦闘機で非常に高度な作戦遂行能力を持ちますが、そのためには運用を見直したり研究が重要なんだと感じました。
特に米国の国防予算が削減されて調達が減ったり遅くなるる中で、かなり優先的にわが国にまわされることが予想されますから、「米国の土台を元に・・・」ではなく日本が自分で運用の研究を基礎から組み立てていく必要があるのでしょうから、運用までに至るハードルは非常に高いんでしょうね。
F-35の先進的な状況認識能力をF-2やF-15とネットワークでつないで運用していくには大きな負担だと思いますが、それが完成したら少数のF-35で配備数以上の効果を期待できそうですね。
F-35以外ではUAEのアクロバットチーム「アルフルサン」やスロバキヤ空軍のMig-29のグラビヤがありますが、その中でも気になる記事は航空自衛隊の飛行教導隊30周年記念の記事でしょうか。
築城基地でT-2をもって編成された飛行教導隊が昨年末30周年記念を迎えましたが、飛行教導隊のたどった足取りの記事は非常に興味深かったですね。
超ベテランパイロットばかりが集められていますが、今までの常識が通用しない世界で苦悩したり、米空軍のアグレッサー飛行隊と交流して、当時機密だったソ連機の戦術分析を入手したり、嘉手納基地で本物のMiG-23を見たり・・・と驚く内容でした。
それにしても「パイロットと戦闘機の関係は男と女の関係に似ている。7Gとか9Gとかの急旋回で・・・(以下略)」という書き出しには面食らったのも無理はない(笑)
さて世界の艦船のほうは特集は第7艦隊です。
第7艦隊というと漠然と空母戦闘グループが頭に浮かびますが、こうして改めて読むともっともっと大きく、空母戦闘グループは中心的役割ではありますが、その艦隊の一部でしかないんだなと感じました。
空母戦闘グループを有する第70タスクフォース、特殊部隊SEALSを運用する第71タスクフォース、対潜哨戒機P-3Cを運用する第72タスクフォース、兵站を担当する第73タスクフォース、SSNの作戦を行う第7タスクフォース、海兵隊第31海兵隊遠征隊とそれを展開する強襲揚陸艦LHDエセックス、さらに揚陸区域を掃海する掃海隊をもつ第76タスクフォース。。。。。と、想像以上の規模だと思いしらされました。
第7艦隊の艦隊を英語にすると「fleet」ですが、面白いのが「艦隊」と「fleet」ではニュアンスが違うと記事で指摘されていました。
日本ではまさに艦船が集まって編成される部隊に対して、米海軍では「部隊」というニュアンスのようです。
航空部隊でも「fleet」と言いますしね。
そういえば米海軍の第10艦隊は艦船が1隻もないサイバー部隊ですものね。
第7艦隊というよりも米海軍の「艦隊」で面白いのがその編成で、各艦隊の統制区域に艦船が入ると、その区域の艦隊の統制を受けるんです。
例えば「トモダチ」作戦でCVNロナルド・レーガンが参加しましたが、あのときはロナルド・レーガンが第7艦隊にチェックインして統制を受けていますし、韓国海軍と演習を行ったCVNカールビンソンも第7艦隊の統制を受けています。
こうやって考えると海上自衛隊の「艦隊」と米海軍の「艦隊」が編成の思想の上でまったく違うのを再認識しました。
気になる記事としては第7艦隊からみでLHDエセックスが今年の春にも帰国して、代わりにボノム・リッシャールが引き継ぐことでしょうか。
それともうひとつ、英海軍の空母イラストリアスです。
ハリヤー・ジャンプジェット退役後「艦載固定翼機」がなくなってしまった英海軍ですが、唯一残っている空母イラストリアスが昨年ヘリコプター空母としての改装を4000万ポンドかけて行いましたが、2014年には退役することになっています。
イラストリアスと交代するのはヘリ母艦オーシャンですが、もちろんオーシャンは既に現役。
なんだか迷走してますね・・・・
Posted at 2012/01/29 14:15:55 | |
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