6月9日、10日と横須賀でYYのりものフェスタ12が開催されました。
9日の土曜は天気予報を見て見送りましたが、神奈川地方はすごい雨だったらしくて行かなくて正解だったのかな?
10日の今日は天気予報がビミョーで悩みましたが展開することにしました。

YYのりものフェスタとは横須賀市観光協会が主催するイベントで、消防車やバス、工事用車両、さらには艦艇や鉄道車両などさまざまな乗り物が大集合するイベントです。
三笠公園、ヴェルニー公園、横須賀駅、横須賀基地を会場にいろんな催しが開かれています。
こちらは三笠公園会場。

三笠といえばやはり東郷平八郎像ですね。
テレビドラマ「坂の上の雲」で興味を持った方も多いんじゃないでしょうか。
本当は記念艦三笠をじっくりみたかったのですが、時間もないことですので・・・
(実は5回ほど見学してますけどね^^;)

乗り物フェスタというぐらいですのでさまざまな車両が展示されていました。
神奈川県警からはパトカーが展示されてました。

消防車と高規格救急車も展示されてました。

陸上自衛隊からは高機動車、1/2トントラック、軽装甲機動車が展示されました。

地方協力本部からは東日本大震災での災害派遣の展示や戦闘用糧食も展示されてました。
「うまそうだにゃー」がそれほどうまそうに見えないのは何故?
他に日産などから車両が何台か展示されてましたが、割愛。
さて、いっきにかっとばして横須賀基地にむかいましょう。
(本当は横須賀基地から三笠公園にいったんですけどね)

横須賀駅前から横須賀基地を見るとこんな感じ。
2隻の艦艇が今回一般公開される艦艇です。
ミサイル護衛艦DDG-174”きりしま”(満載排水量9500トン)とDD-125さわゆき(満載排水量4000トン)ですが、こうやって並べると排水量が2倍以上の差を感じますね。

こちらも同じく一般公開されたSH-60K哨戒ヘリコプターです。
人が多かったので今回は見にいけませんでした。
残念・・・
横須賀基地会場に入るには荷物検査が必要です。
このご時世ですからテロ対策は不可欠ですものね。
手荷物検査を済ませてから
さぁ、艦艇へ!

と、そこに潜水艦が入港してきました。
”おやしお”型潜水艦(満載排水量3500トン)です。
何気にフランスの原子力潜水艦”リュビ”級より大きいんですよ。

ではミサイル護衛艦”きりしま”に乗り込みましょう。
”きりしま”は”こんごう”型ミサイル護衛艦の2番艦として建造されました。
断崖絶壁のような艦橋に大型のフェイズドアレイレーダが特徴的ですね。

”きりしま”の高性能20ミリ機関砲です。
いわゆる「ファランクス」と呼ばれるもので、敵のミサイルや航空機が我の艦対空ミサイルや速射砲の迎撃をかいくぐってきたときに高発射速度の20ミリ機関砲で迎撃するシステムです。
完全に自動化されていて目標の優先順位の決定、射撃、管制、評価を自動で行います。
きりしまに搭載されてるのはテレビカメラが設置されているブロック1Bと呼ばれるものですね。

”きりしま”の艦橋です。
高性能20ミリ機関砲の後方にある球状のものはUSC-42衛星通信アンテナ、側面の白い球状のものはNORA-1Cスーパーバード衛星通信アンテナです。

”きりしま”は高度な防空システムをもったイージス艦ですが、みまわしても対空ミサイルが見当たりません。
さて、それはどこに・・・?
これがそうなんです。
この中にミサイルが立てられて装填されています。
VLS(垂直発射システム)と呼ばれるもので、”きりしま”にはMk41 VLSが装備されています。
従来はミサイルを発射する際には弾庫から取り出してミサイル発射機(ランチャ)に装填する必要がありました。
そのため時間がかかり、コンマ数秒が勝負の対ミサイル戦では致命的なものがありました。
そこであらかじめミサイル上向きに装填されていることで、それらを省くことができるようになりました。
その結果、ミサイルを矢継ぎ早に発射することが可能になりました。

”きりしま”の主砲です。
イタリヤのOTOメララ社が開発した127ミリ54口径速射砲です。
対水上目標のほかに対空、対ミサイル射撃にも威力を発揮します。

”きりしま”の艦橋をもう一度。
やはり巨大な8角形の板が気になりますね。
これこそがイージス艦のイージスシステムのシンボル、SPY-1 3次元レーダです。
レーダーといえば広範囲を監視するためにくるくるとアンテナを回転するのが相場ですが、その場合レーダアンテナが向いた方向にしか探知することはできません。
SPY-1レーダは巨大な1枚に見えますが、細かなレーダ素子が集まっています。
この素子から機械的にではなく電子的に目標に向けて電波を放射することで探知・捕捉を行います。
この巨大なアンテナを4箇所に設置することで360度カバーしています。

こちらは”きりしま”のSSM(艦対艦ミサイル)発射筒です。
巨大なチューブですがこの中にRGM-84ハープーン艦対艦ミサイルを装填します。
片側に4基づつの8基搭載ができます。
射程は100数十キロなんだそうです。

”きりしま”の艦尾です。
エントツの後ろにある2つのパラボナアンテナはSPG-62射撃管制装置です。
艦対空ミサイルスタンダードSM-2の終末誘導用の追尾・管制用アンテナですね。

こちらは”きりしま”の後部VLS。
”きりしま”には垂直発射システムMk41VLSが前甲板と後甲板に29セルと61セルの計90セル設置されています。
艦対空ミサイルスタンダードSM-2と垂直発射対潜ミサイルVLAが装填されています。

男は黙って短魚雷(謎)
こちらは護衛艦でおなじみですね。
3連装短魚雷発射管HOS-302です。
空気圧で対潜用の短魚雷を発射します。