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さて、広報館ネタが続きますが、6月17日に浜松広報館にてC-1輸送機の地上展示が行われました。
広報館でC-1が展示されるのはこれがはじめてになります。
ちょっと意外ですね。


私が広報館に到着したのは14時半頃。
展示は14時頃までだったようですので既に終わっていました・・・残念。
でも展示を終えて帰るまでの様子を見ることができました。


C-1の前部ドアです。
民間機が横に開くのに対して、下に開いてそのまま階段になるのが面白いですね。
塗装が結構黒ずんでいますが、それだけいろいろ使われてる証拠です。
「００４」と機体番号があるこからもわかるようにこの機体はC-1の4号機になります。


胴体がもこっとふくらんでいます。
ここに補助動力装置という小型のジェットエンジンが格納されています。
主翼に搭載されているジェットエンジンを動かすためのものです。
なぜエンジンを動かすのにエンジンを？ですが、ジェットエンジンの始動には圧縮空気や起動電源画必要なんです。
飛行機の横にトラックが並んでホースをつないでいるのをみたことありませんか？
この補助動力装置をつかうことで支援機材がないところでも自分でエンジンを始動することができます。
ふくらみの前方でぽっかりあいてる穴は空調関係のようです。


こちらはC-1のエンジンです。
意外とほっそりしてますね。
JT8Dというエンジンですが、ボーイング737旅客機などにもつかわれるエンジンです。
推力は6.6トンとさほど大きくはないですが、フラップの構造に工夫を凝らして高い揚力を確保できました。
そのため最短離陸滑走距離はわずか600メートルという短い距離で離陸が可能です。



アンテナがならんでいます。
黒いのはSKEアンテナ。
編隊をくんだときに相手の機体の位置を把握するための装置・・・だったかな？



輸送機ですのでここから貨物の出し入れを行います。
空中でこれを展開して空挺降下を行うこともできます。
貨物室ドアをよくみてみると大きなフィンがついていますね。
整流フィンなんだそうです。



垂直尾翼。
部隊マークから入間基地の第2輸送航空隊第402飛行隊だとわかります。
主翼を見ると小さな突起があります。
これはボルテックスジェネレータ。
翼の上では空気が剥離するのですが、そのままだと舵の動きが安定しにくくなります。
そこで突起をつくってわざと気流を乱すことで剥離を遅らせるのがこのボルテックスジェネレータです。



エンジンに赤い帯があります。
これはタービンラインというもので、エンジンのタービンの位置を示します。
F-4ファントムにもついていますよ。
何らかのトラブルでエンジンが破壊したとき、タービンブレードが突き破って飛んでいく恐れがあります。
その警告のためのラインです。
主脚のタイヤは片側に4個、両側で8個。
前脚は2個ですから合計10個のタイヤがついています。


以上、C-1の地上展示でした。
本当なら機内公開もされたんだろうなぁ・・・・


ということでC-1は入間基地にもどるために準備をします。
タグ（トーイングカー）で機体の方向をかえて、その後パイロットが搭乗します。



滑走路に向かっていきました。
一眼レフをもっていなかったので離陸中の写真は撮れませんでした・・・


おまけ。
浜松広報館の屋外展示機のF-104Jがお色直しされました。
ピカピカですね（＾＾）