昨日会社にくると日の丸と社旗が半旗になっていました。
震災があった3月11日だったんだなと気づかされました。
私は中部地域在住なので被害を受けてはいませんが、会社から帰宅する中、ラジオから緊急地震速報が次々鳴り響く異様さに何が起きてるんだと感じたのを思えています。
帰宅してテレビをつけてみると津波の概念そのものが変わってしまった大津波と、あまりに規模が大きくてニュースを聞いてもとても理解できない被害状況と原発が極めて危険な状態という不気味なカウントダウンと連鎖的に発生した新潟と長野での大地震。
何が起きているのか理解できないが日本が国家として深刻な危機に陥ってるんだと漠然と感じていました。
失われた沢山の命について改めてご冥福をお祈りします。
さて、震災で非常に気になる記事があります。
3月12日の産経の記事ですが、
「東日本大震災が起きた平成23年3月、衛星で巨大津波を察知した米コロラド州の北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)が、大災害の混乱に乗じた周辺国によるミサイル攻撃など不測の事態を警戒していたことが分かった。衛星監視を支援する要員も被災地に派遣され、航空自衛隊松島基地や福島第1原発の被災状況などをNORADに伝えていた。「有事」を震災発生直後から想定した米軍の危機意識が浮き彫りとなった。(中略)
NORADが要員まで派遣して監視を続けたのは、「大災害で警察や自衛隊の警戒網に穴があき、日本本土だけでなく極東の平和と安定に不測の事態が起きかねない」(米軍関係者)という安全保障上の強い危機意識があったからだ。」
あの震災に日本が襲われているとき、米国は震災に乗じて周辺国から日本が軍事攻撃を受ける可能性を本気で心配していたわけです。
TOMODACHI作戦で米軍があれだけ大部隊で救難活動をしてくれたこと、CVNロナルド・レーガンが艦載機をズラリと並べて日本近海に展開したことからも救難活動と同時に安全保障上の観点からの動きだと想像はしていましたが、米国がミサイル攻撃という最悪の状況まで想定していたことははじめて知りました。
震災では松島基地が甚大な被害をうけ、自衛隊が10万人規模の救難・復旧活動をされましたので防衛体制にも影響があったことは想像できます。
それに乗じての周辺国からの軍事攻撃は十分有得たわけです。
実際、震災直後にはロシヤは作戦機を日本周辺に頻繁に飛ばし(このうち何機かは原発災害の放射性物質確認用集塵ポッドをつけていましたが)、航空自衛隊はスクランブルをかけています。
4月1日には海上自衛隊の護衛艦に対して、中国海軍艦艇の艦載ヘリが挑発行動をしています。
10万人規模の自衛隊の行動に加えて、政府が混乱している。
これは戦争状態に準じた状態ともいえます。
周辺国にとっては日本が準戦時状態ということで、格好のデータ取りになりますし、手薄になりやすいのですからこの機に乗じて挑発行為や艦船や航空機を使って領空・領海、場合によっては領土侵犯しやすい状態だったといえます。
「困ったときはお互い様。」
これは私たち人同士のつながりではそうですが、国家間では必ずしも当てはまるわけではありません。
「困ってるときだからこそつけこめ!」
これが安全保障の面からみた外国です。
震災のとき、米国や台湾をはじめたくさんの国々が日本に支援をしてくれました。
本当にありがたいことです。
特に米軍は史上最大規模の救難活動を展開してくれました。
日米安保には災害時の協力は一切規定されていないにもかかわらずです。
その一方で安全保障上の危険があり、実際に一部の国からは何度も挑発行為や日本の防衛体制を探る動きがあったことも事実です。
その危険に対して、自衛隊の防衛体制維持の努力や米軍のTOMODACHI作戦が果たした役割は私たちが想像しているよりはるかに大きかったのでしょうね。
Posted at 2013/03/13 01:18:28 | |
トラックバック(0) |
ミリタリーネタ | 日記