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2013年12月12日 イイね!

「硫黄島から何年かかってもかならずお迎えにあがります」を国が示した!

久しぶりに良いニュースだと思います。
今日12月11日の記事ですが


読売新聞「硫黄島の遺骨収集、自衛隊滑走路は当面移設せず」

「政府は11日、太平洋戦争の激戦地・硫黄島(東京都小笠原村)に残る旧日本兵の遺骨収集事業に関する関係省庁会議を開き、自衛隊滑走路を当面は移設せずに周辺で収集を進めることを決めた。」

ん?なんのこっちゃわからないですね・・・
別の新聞を見てみましょう。


産経新聞「遺骨収容優先、滑走路移設は4年後めど 硫黄島で政府方針」
「政府は11日、硫黄島(東京都小笠原村)の自衛隊滑走路下にある戦没者の遺骨について、当面は滑走路を移設せずに収容作業を優先させる方針を発表した。滑走路地区で確認された壕の採掘や調査を行い、遺骨を収容する。事業は平成26年度から着手し、4年後をめどに滑走路を移設した上で作業に取りかかる予定。」


なるほど。
もう少し詳細がほしい。

毎日新聞>「硫黄島:自衛隊の滑走路移設へ 遺骨収容のため」

「政府は11日、太平洋戦争の激戦地だった硫黄島(東京都小笠原村)に残る遺骨収容のため、同島の自衛隊の滑走路を移設する方針を関係省庁会議で決めた。来年度以降、500億円規模の国費を投入する。
 来年度からの4年間で現在の滑走路地区内で見つかっている地下壕(ごう)について調査。その後、10年かけ、滑走路を島内の別の場所に移設。新滑走路の完成後、さらに数年かけて、旧滑走路の全域で遺骨がないか調査する。事業規模は滑走路の移設費約360億円を含め、総額で500億円規模となる見通し。」



朝日新聞「硫黄島内の自衛隊滑走路移設へ 政府、遺骨収集めざす」

「政府は11日、太平洋戦争の激戦地、硫黄島(東京都小笠原村)の戦没者の遺骨収集を進めるため、自衛隊基地の滑走路を島内で移設する方針を決めた。2018年度ごろから10年かけて移設した後、跡地で本格的に調査する計画だ。移設費用は360億円と見込む。
 防衛省や厚生労働省など関係省庁会議が、今後の作業の基本方針をまとめた。手順はまず、来年度から4年ほどかけ、滑走路付近の地下壕(ごう)やレーダー探査で反応があった地点の狭い範囲で掘削し、遺骨を収集。その後、18~27年度ごろに滑走路の移設を進める。跡地では数年かけて全面掘削し、遺骨を探す。」




そういうことなんですね。
読売新聞の記事だけではなんのこっちゃさっぱりわかりませんが、結局朝日と毎日の記事を読むと政府は硫黄島で眠る英霊の遺骨を収集するために滑走路の移設を行う。
そのため4年間かけて本格的に調査を行い、滑走路を移転し、移転後に収集を行うということですね。
実に14年をかけた大プロジェクトです。
(毎日新聞が「500億円規模の国費投入」とか、妙に下衆い書き方してるのが気になりますが・・・)

これってすばらしいニュースだと思いませんか?
「戦後68年もたって14年の時間と500億円も税金をつかって1円の得にもならないことをするなんてムダな事業だ、仕分けてしまえ。」
たぶんそう批判する人はたくさんいると思います。
確かに単純なお金の計算ではそうかもしれません。

でも身内が亡くなったり、祖父母のお墓に手を合わせに行きますよね。
そこに「お金」の価値観なんてありません。
故人に対する感謝だったり供養だったりそれがまず一番最初にくるはずです。

望む・望まざる関係なく避けられない運命の中で国を守るため、妻や子供を守るため、父母を守るため、故郷を守るためにこれほどの多くの方々が亡くなられてるわけです。
故郷から遠く離れた地獄のような戦場で苦痛の中戦って傷つき苦しみの中で亡くなられた方々。
その犠牲があるからこその今の日本の繁栄があるんです。
この方々に手を合わせるのは当然のことだと思います。

硫黄島(「いおうとう」と読むんですよ)には2万2千人もの将兵が散華されていますが1万3千柱がまだ見つかっていないんです。
南北8キロ、幅4キロ、わずか23平方キロメートルという小さな島に米軍は大型空母17隻、護衛空母11隻、戦艦15隻ほか艦載機1200機と11万の兵力で上陸作戦を行ってきました。
それをわずか2万3千人弱の日本兵が戦ったんです。
想像できませんよ・・・
2万3千人中2万2千人が亡くなったんです。
想像できますか?

硫黄島は名前のとおり硫黄ガスが噴出していますし、水の確保が難しかったといいます。
壕を掘るのは手作業ですし、壕の中で湿度や硫黄ガス、喉の渇きと戦いながら米軍と戦われたのですからそれこそ地獄のような戦いだったと思います。

そんな苦しみの中で散華された方々をせめて故郷に戻っていただくために遺骨をお迎えにいくことは国の義務だと思いますし誠意だと思います。
硫黄島では硫黄ガスや不発弾で遺骨収集がなかなかすすみずらいといいますが、ここにきて国費と具体的なプランを決定したことはとても大きいと思います。




Posted at 2013/12/12 01:00:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | 安全保障・政治 | 日記

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