さあいよいよオーラスです。
航空自衛隊の航空祭のトリがブルーインパルスなら明野駐屯地航空祭のトリは明野レインボーです。

会場正面から10機の異機種大編隊が進入してきます。
明野レインボー飛行展示の開始です。

昭和47年明野駐屯地でOH-6J×4機による日本初のヘリコプターによる編隊デモフライトが行われました。
当時のチーム名は「ホーネットフライト」、翌年「ガドフライ」になり、「明野レインボー」と呼ばれるようになりました。
OH-6JからOH-6Dに機種改変して平成6年にAH-1Sが加わり「レインボーコブラ」と改称されましたが、さらにOH-1が加わり現在の「明野レインボー」となります。
現在はTH-480B×5機、AH-1S×1機、OH-1×2機、AH-64D×1機、UH-60JA×1機の合計10機、輸送ヘリコプター、攻撃ヘリコプター、観測ヘリコプター、練習ヘリコプターの計10機による異機種混成チームとなっています。

会場上空を各機が航過してきます。

TH-480B練習ヘリコプターとAH-1S対戦車ヘリコプター。
明野レインボーは航空学校の教官が操縦を行っていて、合計20名の教官パイロットがデモフライトを行います。

続いてOH-1が急旋回から降下旋回に移ります。

次に会場左右から各2機のTH-480Bが会場上空で交差していきます。

戦闘ヘリコプターAH-64Dが上昇旋回を行います。
こうしてみてみるとアパッチはかなり大柄で重そうですが、意外なほど軽快な機動に感じます。

続いて対戦車ヘリコプターAH-1Sが会場上空を通過します。

さらに下降してゆるやかに引き起こしの後、急旋回を披露します。

会場上空でホバリングを行うAH-1S。
機種の20ミリ機関砲の向いている方向と前席のガンナーの向いている方向が同じなのが判ります。
AH-1Sはガンナーの頭の動きに合わせて機関砲の向きをリンクさせています。

降下・引きこし旋回をしてAH-1Sが会場を離脱します。

続いて多用途ヘリコプターUh-60JAが急上昇・急降下・急旋回を行います。
UH-60JAは普段は翼(スタブウイング)に増槽を搭載していますが、今回は機動性向上のために取り外しています。
増槽を取り外しているUH-60JAの姿は珍しいと思います。

降下して尾輪を接地後、急上昇に移り会場を離脱します。

続いて5機の横一列アブレスト隊形で進入したTH-480Bが会場上空で航過しながらアローヘッド隊形に編隊を組みなおします。

続いて観測ヘリコプターOH-1が進入してきました。
これより機動飛行を行います。

急降下後急旋回を行います。
OH-1の機動性は非常に高いのですが、まさにそれを実感します。
ただただ圧巻のひとことですね。

5機のTH-480Bがライアンアブレスト隊形で進入、いっきに傘型隊形に編隊を組みなおします。

編隊をブレイクさせて会場を離脱します。
青空の下、青く輝く機体にゴールドのラインが本当に美しいですね。

次にAH-64Dが進入してきました。

急旋回を行うAH-64D戦闘ヘリコプター。
AH-64DのエンジンはUH-60と同じT700系を使っています。
最大連続1662SHPのエンジンの双発ですからこれはAH-1Sの出力の2倍以上にもなります。

急上昇から急降下に移るAH-64D。
最大全備重量は10.4トン、これはAH-1Sの2機分以上にもなります。
機関砲やミサイル、ロケット弾、さらには生存性を高めるための装甲を施しているので重いんでしょうね。

ホバリングを行うAH-64D。
2枚目の写真は機体下部の30ミリ機関砲の向きがかわっています。
AH-1Sと同じく機関砲作動展示をしているのですが、ガンナーの動きに合わせて機関砲が旋回するシステムです。

展示を終えた各機が会場を離脱していきます。

明野レインボーの各機が着陸態勢に入ります。
このまま着陸(?)滑走しながら会場奥にある格納庫前の離発着場にむかいます。
いかがだったでしょうか?
写真はピンボケの連発ですが雰囲気だけでも伝わればいいかなと思ってます。
以上、明野駐屯地航空祭でした。
明野駐屯地航空祭その1/その2/その3/その4/その5
Posted at 2015/03/03 00:02:06 | |
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