さて7月26日です(これ書いてるときはお盆終わってますが)。
いよいよ本番舞鶴サマーフェスタですね。
朝はホテルで朝食を。
TKGとベーコン、卵焼き、ソーセーヂで決まりです☆

ホテルからみた舞鶴湾。
暑そうだ・・・・
一息ついて会社の同僚をレンタカーで宿に迎えに行き、サマフェに。
ちなみにこの時点で気温は33度近くあったと思います。
動くだけで汗まみれの状態・・・・
やべぇぜ・・・
まずは舞鶴航空基地に向かいました。
舞鶴航空基地は北吸桟橋から車で数分の距離。
駐車場につくと猛烈なむっとする熱気。
昨日も相当ヤバかったですが今日はさらにやばい気がするぜ・・・
熱中症予防にスポーツドリンクも塩飴もOS1も十分用意しているんですが、不安しかないぜ。
そうだ、もってきたスプレーすると気化熱で冷たくなるあれを使おう。
しゅっしゅっ。
・・・・
・・・
・・
・
?
なんかちょっとキツい臭い。
あまりヒヤっともしない。
ん~?

これ虫除けスプレーじゃんか!!
(写真はアスロックさんのイメージ画像)
なんでしょうこの虚脱感、がっかり感。
自動販売機で500円玉のおつりだと思って手に取ったら500ウ○ン硬貨だったときぐらいのがっかり感です。
ま、まぁ気を取り直して舞鶴航空基地へ。
ゲートをくぐると

除雪車と除雪ドーザがまっていました。
猛暑なので忘れがちですが、舞鶴は日本海側なので冬は積雪で施設の運用に支障が出る場合があるんですよね。

救難消防車が展示されていました。
手前は消防車MB-1改、奥は新型の救難消防車。
今年4月に配備されたばかりの最新式です。
用途が同じからなのか、形はずいぶん未来的ですが全体のフォルムはMB-1改も新型救難消防車も同じなんですね。

地上展示されたSH-60K哨戒ヘリコプター。
こんなに機体に接近で来ちゃうのも舞鶴サマフェならではですね。
SH-60KはSH-60Jの後継として開発された哨戒ヘリコプターです。
機体を大型化(全備重量がSH-60Jが9.9トンに対してSH-60Kは10.9トン)させると同時にエンジンも高出力型(SH-60Jの1800SHP×2に対してSH-60Kは2055SHP×2)に換装されています。
逆合成開口レーダ、低周波ソナー、戦術情報交換装置を新たに装備しています。

陸上自衛隊からもヘリコプターの地上展示参加がありました。
上は対戦車ヘリコプターAH-1S、下は多用途ヘリコプターUH-1Jです。
AH-1Sは陸上自衛隊がはじめて導入した対戦車ヘリコプターで、被発見や被弾を防ぐため徹底的に胴体を細くした機体で胴体横にスタブウイングという小さな翼を設置し、そこに対戦車ミサイルと空対地ロケット弾を吊り下げることができます。
UH-1Jは多用途ヘリコプターUH-1の陸上自衛隊向け性能向上型です。
人員輸送や物資輸送など多用途にもちいられるヘリコプターでパイロット2名のほか11名の人員を輸送することができます。
この2機は形は全く違いますが、AH-1はUH-1をベースに開発された機体で、しかもこのAH-1SとUH-1Jは同じエンジンを用いています。
飛行する音を聞くとベースが同じ機体なんだなと実感しますからホント不思議です。
並んでいないとあまり実感わきませんが、中型ヘリコプターのUH-1やそこから発展したAH-1と比べるとSH-60ってかなり大きいんです。
AH-1Sの胴体長さは13.6m、UH-1Jの胴体長さは12.9mに対してSH-60の胴体長さは15.6mと一回り以上大型だったりします。

こちらはエプロンで待機していたSH-60K。
メインロータの先端が複雑な形になっているのがわかります。
SH-60KはベースのSH-60Jに対して1トンもの重量UPとなっています。
当然メインロータもそれに耐えられる必要があるわけでSH-60Kでは性能向上型メインロータを採用しています。
断面形状や先端形状を変更するなどして性能向上、高効率化をはかっています。
ただし機体が大型化・重くなったこともあって最高速度は149ノット(276km/h)から139ノット(257km/h)へと10ノット(19km/h)程度低くなっているようです。
さて、ちょうどSH-60Kが体験飛行(?)のために離陸していきました。

まぶしいぐらいの夏の青空に白い(本当は灰色ですが)のSH-60が映えますね。
胴体下面の機首側に巨大な丸型のものは対空・対水上レーダです。
哨戒ヘリコプターは対潜のイメージが強いですが、対空監視、対水上艦監視も重要な任務のひとつです。
護衛艦の対空レーダは高性能ではありますが海上で使ってるのでどうしても死角(地平線の下)ができてしまいます。
哨戒ヘリコプターが高度をとって対空監視することである程度のカバーができますし、特に水上目標に対しては広大な監視ができます。
SH-60Kの対水上レーダはSH-60Jに対してさらに能力が向上した合成開口レーダを搭載しているので信号処理により目標を画像化し捕らえることができるそうです。

体験飛行(?)からSH-60Kが戻ってきました。
護衛艦に搭載されてるとわかりづらいですが、SH-60はかなり大型のヘリコプターです。
メインロータの直径は16.4m、メインロータを含めた全長は19.7mですから、ロータを含めれば何気にF-15よりも大きく、全備重量はT-4の2機分にもなるのですから驚きです。
そのSH-60Kの着陸は結構迫力ありますよ。

一方、飛行場施設をつかって新型救難消防車の走行展示が行われていました。
この車両はローゼンバウワー製で最大吐出量約6kl/minと従来の救難消防車よりも大幅に性能が向上しているようです。
赤い車体に白いクレインブリッジをからめて舞鶴っぽい1枚にしてみました。
さて、格納庫内では模擬店なども行われてました。
ドーナツ店の出張所もありましたよ。
でもやはり一番人気はカキ氷でしょうか。
私も並んだのですが・・・
むっちゃくちゃ手際が悪い。
1回1回氷をガチガチ割ったりして、1人分つくるのに3分ぐらいかかってました。
いまからヘリコプター飛ぶってのにまってられるか!
たまりかねて列を離れましたが、もう少しチャチャっとやってよ~

体験搭乗(?)を終えたSH-60Kが再び飛行準備のためにランウエイに向かいます。
機体右側後方の黄色い魚雷?のようにみえるのはMADという磁気探知装置です。
SH-60JやSH-60Kはこれを曳航式として装備しています。
地球は巨大な磁石といわれるように地磁気があります。
巨大な金属の塊の潜水艦が海中にいるとこの地磁気が変化します。
その地磁気の変化を感知するのがMADです。
また機首右側下に灰色の球状のものがありますがこれはFLIRと呼ばれる赤外線探知装置です。
これで夜間監視能力が向上されました。

再び体験搭乗(?)のため離陸するSH-60Kです。
なんとも夏の舞鶴!って感じですね。
照り返しが結構きつくてめちゃくちゃ暑かったですよ(^^;
舞鶴航空基地は日本海側唯一の海上自衛隊航空基地として平成13年に運用が開始された新しい航空基地です。
ここには第23航空隊がおかれ、航空隊本部、舞鶴航空機地隊、SH-60J、SH-60Kを装備する第231飛行隊、整備を行う第231整備補給隊が編成されています。
第23航空隊は平成13年に第21航空群隷下に新編された舞鶴航空分遣隊が前進となり、平成20年に第23航空隊へと改編されています。
舞鶴航空基地がなかった頃は舞鶴基地を司令部にする第3護衛隊群には遠く館山基地など別の航空基地から展開する必要があったためかなり不便だったようです。
舞鶴基地から舞鶴航空基地までは車でも数分の距離ですから護衛艦と哨戒ヘリコプターの連携はとりやすくなったんでしょうね。

着陸するSH-60K。
海上自衛隊は発足以来哨戒ヘリコプターとしてS-51、HSS-1を装備、さらにより高性能で大型のHSS-2を昭和39年から導入しその改良型のHSS-2A、HSS-2Bを護衛艦に搭載して、護衛艦とヘリコプターの一体となった対潜哨戒が行えるようになりました。
このHSS-2の後継として米海軍のSH-60Bシーホークを元に導入されたのがSH-60Jです。
といってもそのまんまライセンス生産したわけではなく、機体そのものは米海軍のものをライセンス生産したものですが、中身の電子機器は日本独自の運用思想から国産のものにされました。
米海軍のSH-60は駆逐艦や巡洋艦などに搭載するSH-60Bシーホークと空母に搭載するSH-60Fオーシャンホークがあります。
空母よりも前に出て広範囲の監視や警戒を行うSH-60Bと、空母に肉薄する潜水艦を攻撃するためより狭い範囲を精密な目標発見が求められるSH-60Fでは運用が異なるからです。
空母を持たない海上自衛隊はその両方(広範囲の監視と精密な目標の位置把握)が求められ、SH-60Jはこの2つを同時を満足するために広範囲にばらまいて潜水艦の位置を発見するソノブイや広範囲の監視を行う対水上・対空レーダ、MAD、海中にソナーを沈めてより正確な位置を把握するディッピングソナーをフルセットで搭載する非常に強力な対潜ヘリコプターとなりました。
SH-60Kはこの後継でSH-60Jをベースに機体の大型化、電子装置の高性能化したものになっています。
そういえばSH-60Kの後継はさらに能力向上型のSH-60K(改)となるようですよ。
さて、体験搭乗(?)はこの後も続きますが飛行展示や緊急発進展示までは時間があるので北吸桟橋のほうに移動することになりました。
これが残念な結果に・・・?
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舞鶴地方隊 サマーフェスタ2015/
第23航空隊サマーフェスタ2015/舞鶴基地北吸桟橋見学/舞鶴港遊覧船