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2016年03月30日 イイね!

浜松広報館車両・地上支援器材展示イベント(3月26日)

もうすっかり春ですね。


気がつけばもうすぐ4月・・・となった3月26日、27日に航空自衛隊浜松広報館にて車両・地上支援機材展示イベントが行われました。

浜松広報館では航空祭のような大規模なイベントはありませんがほぼ毎月なんらかのミニイベントが行われています。
プラモデルコンテストや写生大会、夜間開館からT-4練習機の訓練展示に浜松救難隊の救難展示。
第1術科学校の戦闘機を地上展示したり高射装備の装備品展示・・・・
規模は決して大きいと言うわけではないですが、ミニイベントならではのまったり・じっくり見ることができるのもいいですね。

今回行われたのは航空機を運用する上で必要な支援車両の展示です。
航空基地の浜松基地に隣接してるのに航空機を展示しないというちょっとめずらしい(?)イベントですが、航空自衛隊は航空機だけでなくそれを支える人たちがたくさんいるということを理解してもらうためには非常に良いイベントだと思います。
何より子供たちって時速300キロで走るスポーツカーよりもクレーン車などの特殊機材のほうが好きだったりしますしね。



まず出迎えたのがこれ。
航空自衛隊=戦闘機のイメージが強いとなかなか何に使うのかが出てこないですが、これは大型機E-767やKC-767に乗員が搭乗するためのタラップです。
「パッセンジャーステップ」といいます。


後ろから。
E-767早期警戒管制機やKC-767空中給油・輸送機は大型旅客機ボーイング767をベースにしてるので操縦席までは結構な高さがあります。
しかし運転席から結構前にステップが出ていますね。
航空機を傷つけないように設置するのは難しいんだろうなあ・・・
そういえばKC-767やE-767は小牧や千歳、浜松以外の基地に着陸することもあると思いますが、この車両がない基地に着陸したときって乗員はどうやって降りるんだろう・・・・
聞き忘れちゃいました。




こちらは電源車です。
車がエンジンをかけるときにはバッテリの電気を使ってセルモータを動かしてエンジンをかけますが、航空機がジェットエンジンをかけるのも基本的には似たようなものです。
ただし搭載できるものの重量に制限があることもあってちょっと面倒なのですが。
主な方法にはだいたい次の3種類があります。
 1.航空機に火薬を仕掛けて、その爆発力を使って強制的にエンジンを動かすもの。
  エンジンが傷みそうですし最近はそれほど使われていません。
  少し違いますが、ミニバイクなんかではエンジンを始動させるときに外部から力
  (足でキックスタータを思いっきり踏み込んで始動させるのと似てる・・・かな?)
  
 2.航空機に小型エンジンを搭載してそれを使うもの。
  航空機にも一応バッテリはありますが、エンジンを始動するにはそれなりの
  パワーが必要なのでこれでまかなうのはちょっと難しいものがあります。
  そこで機内のバッテリで始動できる程度の小型のエンジンを搭載し、これを
  つかって電力を作ったり圧縮空気を用意してメインエンジンを始動させます。
  車がバッテリを使ってセルモータを動かしてエンジンに力を加えてやって
  始動させるのと同じようなものですね。
  F-15やF-2などはこのタイプです。

 3.機外から供給してもらってエンジンを始動させるもの。
 エンジンを動かすのに必要な電力や圧縮空気を機内に用意できないのなら
 外部から供給すればよいわけで、トラックに発電機やコンプレッサを搭載した
 ものが支援車両として活使われます。
 車がバッテリあがってしまって、他の車のバッテリから電源を供給してもらって
 エンジンを始動するのをイメージすれば早い・・・のかな?
 航空祭などでT-4やF-4などの横にトラックが並んでホースをつなげている
 姿を見ることがあると思いますが、まさにエンジンを始動させるために外部
 から供給してるんですね。
この車両もその電源を供給する車両です。
電源車はエンジンを始動させるほかにも重要な役目があります。
それは整備点検のためです。
航空機はいまや電子機器の塊ですが、どんなに高性能な電子機器でも電源がなければ動きません。
通常はメインエンジンが動いているときに電源も供給されますが、高温の排気や騒音の関係もあって地上でずっとメインエンジンを動かすわけにはいきませんものね。
そこで整備点検時に外部から電源を供給するわけです。
ちなみにこの車両の形式は・・・・パネルがなかったのでわかりません(^^;


電源車の操作パネルを。
写真では見えにくいですが、操作盤をみてみると・・・
直流電流のメータのmaxが1000アンペア?
おっそろしい能力ですね・・・・
これらの車両は基本的に基地内で使われるので公道を走ることはありません。
そのため走行距離はたいしたこと無いのですが、搭載される発電機などは酷使されるのでそっちのほうが早くリタイヤしちゃうようです。
車両と発電機は取り外せるのでどちらかが故障した場合は載せかえるのだとか。



こちらはおなじみ牽引車。
トーイングカーって奴ですね。
ただしこちらは航空機を牽引するのではなく、機材や物資を飛行場内で運ぶために牽引するためのもののようです。
さてこの車両はバンパー(?)の右側に「浜基」、左側に「警空」とあります。
浜基はもちろん浜松基地を示しますが、「警空」は警戒航空隊を示します。
警戒航空隊は高空から強力なレーダを使って空域を警戒監視する「空飛ぶレーダーサイト」E-2C早期警戒機を運用する部隊として昭和61年に三沢基地に編成された部隊です。
さらに高性能なE-767AWACS(早期警戒管制機)が導入され、浜松基地に配備されると警戒航空隊の司令部も浜松基地に移動しています。
現在ではE-767を運用する第602飛行隊が浜松基地に、E-2Cを運用する第601飛行隊が三沢基地に、さらに一昨年編成されたばかりの第603飛行隊が那覇基地に置かれ日本の防空を支えています。



う~ん、夢に出そうだ(笑)
こちらは航空機用ホイール・ブレーキ交換車です。
その名前の通り航空機用のタイヤやブレーキを交換するための車両です。
航空機は離陸時には時速数百キロ、スポーツカーが高速走行するよりも速い位の速度で滑走路を滑走しますし、着陸時には時速数百キロで飛んでくる航空機を滑走路に接地後数百メートルで速度をゼロにしなければなりません。
しかも航空機そのものはかなり重いわけです。
タイヤや機体を制動させるブレーキはかなり過酷な使われ方でしょう。
タイヤは飛行場内の走行距離(?)の割りにものすごい力で滑走路に押し付けられるわけですからあっという間に磨耗してしまいます。
万が一タイヤがパンクすれば滑走路から外れたり格座したりして大事故を招きかねません。
タイヤ・ブレーキの交換は非常に重要なものです。



前から。
運転席以外はタイヤ用ラックとクレーンのみという非常にシンプルなものです。
タイヤの大きさと比べると車体のコンパクトさがわかります。
幅2.34メートル、長さ3.6メートルなので全長はワゴンRなどよりちょっと長いぐらいでしょうか。
左右に搭載された航空機用(E-767用?)の巨大なタイヤが目を引きます。



で、でかい・・・
E-767のタイヤだと思いますが、E-767は前脚、主脚合計で10個のタイヤを使っています。
最近は尖閣諸島をめぐって中国軍の軍事的挑発行為が続いていますが警戒監視のために警戒航空隊の負担もかなりのものだと思います。
それだけに万全の体制で臨むにはやはり整備補給は必須ですしタイヤの交換もそのひとつ。
タイヤ交換も非常に労力が必要ですがタイヤを吊り下げるクレーンがついているこの車両は重宝されるのでしょうね。
ところでこのタイヤ、ブリジストン製のようです。



運転席です。
恐ろしくシンプルですね・・・
エアコン(?)の吹き出し口のようなものが見えますがドアはついていません。
(外してるようですね)
ハンドルの奥に見える赤い消化器のようなものは車検証入れ。
やはり必要なんですね。
多種多様な車両がありますが、操縦資格も個々にあるようで、またそれぞれの車両の整備補給も必要ですから組織として部隊を動かすのは本当に大変なんでしょうね。



こちらはトーイングカーです。
大型のE-767やKC-767などを牽引するものでトゥイングトラクターといいます。
全長7.67メートル、全幅2.9メートルと大型の車両で、7150CCのディーゼルターボエンジンを搭載しています。
20トンの牽引能力があるようですのでかなりのトルクなのでしょうね。



こちらは別の車両・・・・ではなく、後ろから見たところ。
んんっ?どっちが前なんでしょう?
大型のE-767などを牽引したり後退させるときに便利なようにどちらが前にもなれるようなレイアウトになっています。
当然・・・


運転席も前後に1つづつあります。
ハンドルも2つ。
確かにこれならバックミラーを見ながら長い距離を後退させることなく、作業性もよさそうですね。



今回の機材展示は26日、27日と行われましたが、26日は警戒航空隊の機材を、27日は第1航空団の車両・機材の展示が行われたようです。


以上、浜松広報館車両・機材展示でした。
Posted at 2016/03/30 22:42:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記

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