• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

アスロックのブログ一覧

2016年05月03日 イイね!

豊川駐屯地創立65周年記念行事(2015年11月21日)その4

さてここからはアトラクションと装備品展示です。
駐屯地祭は記念式典(観閲式+観閲行進)、訓練展示のほかに観閲行進や訓練展示で使われた装備品の展示を行う装備品展示や音楽隊の演奏、模擬店など盛りだくさんの内容です。



会場では第10音楽隊による音楽演奏が行われています。
式典用の音楽から行進曲、さらにJ-POPにアニソン、ドラマのテーマソングととにかく幅広い曲の演奏が行われます。
音楽のプロ集団の演奏は必聴です。



駐屯地有志による三河陣太鼓展示です。
豊川駐屯地太鼓部は全国の駐屯地太鼓部でもトップクラスのレベルなんだそうです。



駐車場には「災害派遣部隊」と書かれた大型トラックが止まっていました。
このとき(2015年11月)には豊川駐屯地の部隊が展開する大規模災害はなかったとおもいますが、迅速に出動できるようにあらかじめこうやって車両を用意してるんでしょうか。



!?
なんかいた・・・・




こちらでは74式戦車の体験試乗が行われていました。
以前74式戦車の車体を使った78式戦車回収車の体験試乗をしましたが・・・
いや、ジェットコースターよりすごかったZE(^^;



さてここからは装備品展示です。
体育館前の広場には豊川駐屯地の各部隊で使用している装備品のいくつかが展示されていました。
こちらは82式指揮通信車です。
その名前の通り部隊の指揮通信を行う車両で、特科部隊や師団司令部などに装備されています。
国産初の装輪装甲車で昭和57年に制式化されました。
第10特科連隊本部中隊の車両です。



こちらは93式近距離地対空誘導弾。
ちょっと志向をかえて運転席のルーフから見える発射機のアップです。
左右に見えるのがランチャです。
ここは片側4連装の発射機になっていて91式携帯地対空誘導弾が装填されます。
中央は光学照準機、その上に2枚フィンのように立っているのは敵味方識別装置です。
こちらは第10高射特科大隊第1中隊の装備です。


こちらは81式短距離地対空誘導弾(C)の発射機です。
よく見ると左右でミサイル先端の形状が異なります。
先っぽが丸いほうが光波弾、とんがっているほうが電波弾です。
光波弾は赤外線/可視光複合画像誘導方式、電波弾はミサイルが自分からレーダ電波を出すアクティブレーダー誘導方式を採用しています。
一般的に赤外線誘導ミサイルにはフレアなどの擬似熱源や赤外線ジャマーを、レーダー誘導ミサイルにはチャフや電子妨害で対処することが多いですがこのように二種類の異なる誘導方式のミサイルを同時に使用することで相手の妨害に対抗することができます。
これは第10高射特科大隊第2中隊の装備ですね。



こちらは軽装甲機動車です。
普通科部隊に配備され、戦場機動を行います。
この車両は第49普通科連隊第4中隊の車両ですね。



こちらは120ミリ迫撃砲RTです。
かなり大型の迫撃砲で砲身長は実に2メートル以上あります。
通常弾で8100メートル、噴進弾で13000メートルの最大射程があり、構造が簡単でタイヤ式なので高機動車などで牽引して移動がしやすく、しかも射程がない上に大火力ということで普通科部隊にとって必須の火砲です。
第49普通科連隊重迫撃砲中隊の装備です。



こちらは81式自走架柱橋。
河川に橋を迅速に構築して戦車や装甲車などを通行させるための装備で、車両後部に載せられた板を繰り出すことで橋を架設します。
橋は長さ10メートル幅3.75メートルで74式戦車までなら通行が可能とされています。
この車両は鯖江駐屯地に駐屯する第6施設群第372施設中隊の車両です。



こちらは除染車3形(B)です。
大型トラックに2500リットルの水槽、除染剤散布ノズル、薬剤の加温装置を搭載したもので化学兵器などで汚染された広範囲の場所・施設を除染する装備です。
災害派遣では震災時の防疫のために出動しています。
こちらは守山駐屯地の第10特殊武器防護隊の車両です。




こちらは03式中距離地対空誘導弾です。
改良ホーク地対空誘導弾の後継として開発された低・中高度目標用の地対空ミサイルです。
これまでの陸上自衛隊の地対空ミサイルとは異なり垂直発射方式を採用しています。
写真で立てられているのが発射機でこれに6発ミサイルが装填されます。
この装備は兵庫県青野原駐屯地に駐屯する第8高射特科群第338高射特科中隊の装備です。


以上、豊川駐屯地創立65周年記念行事の模様でした。


_________________________

豊川駐屯地創立65周年記念行事 その1/その2/その3/その4
Posted at 2016/05/04 00:40:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記
2016年05月03日 イイね!

豊川駐屯地創立65周年記念行事(2015年11月21日)その3

観閲行進が終わるとグランドでは訓練展示が行われます。
それに先立って格闘戦展示が行われました。



陣太鼓と号令に合わせて銃剣や格闘術の組み手の展示が行われます。


さて、ここからは訓練展示(模擬戦)です。
訓練展示では陣地を構築した敵部隊に対して豊川駐屯地の各部隊が協力して制圧する想定です。
今回は敵側陣地の後方から見学しました。


敵部隊が上陸し、陣地を構築しています。
敵部隊は我がほうの様子を伺い待ち構えているようです。




我がほうは偵察用オートバイや軽装甲機動車を使い敵の情報を収集します。
偵察行動は偵察を行う部隊として第10偵察隊がありますが、連絡や情報収集のため偵察用オートバイは第10特科連隊にも装備されています。



レンジャー隊員を乗せた多用途ヘリコプターが進入してきました。
多用途ヘリコプターUH-1Jはパイロット2名のほかに乗員11名を載せることができるほか、小型の貨物や偵察用オートバイを機内に乗せることができます。





可能な限り迅速に人員を展開させるため、ヘリコプターは着陸せずホバリング状態でロープを使いラペリング降下を行います。
「降下用意、降下!」
ヘリコプターから降下したレンジャー隊員は着地後すぐに身を隠します。



続いて我を敵の航空樹から守るため第10高射特科大隊の93式近SAMが展開します。




続いて第49普通科連隊から重迫撃砲と対戦車ミサイルを展開し攻撃準備を行います。


さらに第10戦車大隊より74式戦車が展開します。


攻撃に先立ち、野戦特科部隊が敵陣地に射撃を加えるため第10特科連隊が布陣します。
155ミリりゅう弾砲FH70は牽引砲ですがこのように補助動力装置を使って限定的な自走をすることができます。


我に敵の航空機が接近してきました。
これより対空戦闘を行います。




「撃て!」
93式近SAMが発射した地対空ミサイルにより敵航空機は撃墜されました。
93式近SAMは携帯地対空ミサイルを車載にした簡易な対空システムですが、敵の航空機の情報は師団防空処理システムからもたらされます。



これより敵陣地への攻撃に先立ち、普通科部隊の重迫撃砲、野戦特科部隊のりゅう弾砲の射撃を行います。
120ミリ重迫撃砲の射撃が始まりました。




続いて特科部隊の射撃が始まります。
大変大きな音がします!ご注意ください!
「撃て!」
敵陣地に対して猛烈な射撃を加えます。
155ミリりゅう弾砲FH70は1門あたり1分間の6発の発射速度があります。



現れた敵装甲車に対して74式戦車が射撃します。
大変大きな音がします、ご注意ください!
「こちら戦車、目標装甲車、撃て!」




我の攻撃の前に敵の構築した障害を排除するため施設科部隊が展開します。
第6施設群の92式地雷原処理車と装甲ドーザが進入してきました。



92式地雷原処理車が我の攻撃部隊の進路上にある地雷原を処理し、通路を開設します。
92式地雷原処理車には2発の大型ロケット弾が装填されていてこれには爆破ブロックが接続されています。
地雷原の上にこの爆破ブロックを投射し爆破することでいっきに地雷原を爆破処理します。



我の進路にある鉄条網などの障害を75式ドーザが排除します。
75式ドーザは一定規模の脅威下で施設作業が出来るよう装甲が施してあり小銃弾や砲弾の破片から乗員を守ることが出来ます。



さらに74式戦車が敵装甲車などに対して射撃を行います。
大変大きな音がします、ご注意ください!



「弾着~今!」
我の砲弾が次々と敵陣地に弾着していきます。




74式戦車が敵装甲車に対して射撃を行います。
大変大きな音がします、ご注意ください!
現れた敵歩兵に対して機関銃で射撃を行います。



地雷処理を終えた92式地雷原処理車は速やかに撤収していきます。






これより特科部隊が敵陣地に対して射撃を行い我の攻撃部隊を支援します。
大変大きな音がしますご注意ください!!
「特科支援射撃、撃て!」



我の特科部隊の射撃に対して敵部隊も装甲車により反撃が見られます。
敵装甲車が機関銃を射撃してきました。




一方我の攻撃部隊は攻撃準備が完了しました。
軽装甲機動車に乗車した普通科部隊が進入路を目指します。



攻撃部隊を支援するため74式戦車が射撃を行います。
大変大きな音がします、ご注意ください!!




特科部隊も攻撃部隊を支援するため支援射撃を行います。
大変大きな音がします、ご注意ください!!



軽装甲機動車、対戦車ミサイルなどをともなった普通科部隊が攻撃のため敵陣地に向けて進んでいきます。






特科部隊がさらに支援射撃を行い敵勢力の弱体化を進めます。
大変大きな音がします、ご注意ください!!





戦車に援護された攻撃部隊が敵陣地に突入していきます。




突入!突入せよ!
我の特科部隊、戦車部隊の射撃で大きな被害を受けた敵部隊に対して我の普通科隊員が敵陣地に突入していきます。



状況終り!!!!




次は装備品展示だよ。


_________________________

豊川駐屯地創立65周年記念行事 その1/その2/その3/その4
Posted at 2016/05/03 22:57:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記
2016年05月03日 イイね!

豊川駐屯地創立65周年記念行事(2015年11月21日)その2


続いて第10高射特科大隊です。
だ10高射特科大隊は第10師団の防空(高射砲兵)を担当する部隊です。
元々は第10特科連隊隷下の部隊として昭和32年に第3大隊として編成され昭和37年に第6大隊に改編されましたが平成3年に第10高射特科大隊として改編されています。




同じく本部管理中隊です。
本部管理中隊は大隊の支援のほか対空レーダを用いて第1中隊、第2中隊に目標の情報を提供します。


装備は低空レーダJTPS-P9。
Lバンドを用いた中・低高度監視用レーダで第10高射特科大隊には昭和63年に導入されています。


装備は対空レーダJTPS-P14。
Sバンドを用いた監視用レーダで第10高射特科大隊には平成9年に導入されています。




同じく第1中隊です。
対空戦闘部隊として航空機に対し対空情報活動と射撃を行う部隊です。


装備は93式近距離地対空誘導弾です。
通称「近SAM」と呼ばれ、91式携帯地対空誘導弾8発納めたランチャを車載にしたもので低空域目標の撃墜を主としています。
目標捜索レーダがありませんが、対空情報は師団対空情報処理システムを受け取るようです。
第10高射特科大隊は平成16年に導入されています。



同じく第2中隊です。
対空戦闘部隊として航空機に対し対空情報活動と射撃を行う部隊です。



装備は81式短距離地対空誘導弾(C)です。
81式短距離地対空誘導弾(通称短SAM)の改良型で1枚目が射撃統制装置、2枚目が発射機となっています。
射程の延伸、対妨害性などの性能を向上するとともに赤外線・可視光複合画像誘導式(光波弾)とアクティブレーダ誘導(電波弾)という異なった誘導方式のミサイルを同時に使用することが出来ます。
第10高射特科大隊では昭和63年にL90 35ミリ高射機関砲の後継として81式短SAMが導入され、平成22年に短SAM(C)が導入されています。








続いて第10後方支援連隊第2整備大隊高射直接支援隊です。
第10高射特科大隊の車両や誘導弾などの装備を整備回収等の支援を行う部隊です。


装備は重レッカ。
特大型トラック(7トントラック)にレッカ装置を搭載したもので車両の牽引や重量物の吊り上げなどを行います。








続いて第6施設群です。
第6施設群は第4施設団隷下の部隊で中部方面隊を陣地設営や障害の排除など施設支援や災害派遣を担当する部隊です。




同じく本部管理中隊です。
本部管理中隊は情報通信、衛生活動を行い第6施設群の活動を支援する部隊です。
装備は1 1/2トントラック。



同じく第370施設中隊です。
第370施設中隊は障害を構築し、敵の行動を妨害する施設支援を行います。



装備は83式地雷敷設装置。
大型トラックなどで牽引し対戦車地雷を迅速・広範囲に敷設する装備です。


装備は道路障害作業車。
車両後部に搭載されているクレーンにアタッチメントを装着し、道路上に迅速・軽易に障害を構築するための装備です。


装備はセミトレーラと油圧ショベル。
掩体や掩壕などの掘削や土砂の積み込み作業等に使用される施設機材です。
民間の油圧ショベルとほぼ同じもののようです。



同じく第371施設中隊です。
赤い旗が見えますがこれは施設科をあらわしています。
第6施設群は本部、本部管理中隊、第370施設中隊、第371施設中隊が豊川駐屯地に、第369施設中隊が岐阜駐屯地に、第372施設中隊は鯖江駐屯地に駐屯しています。


装備は渡河ボート。
FRP製の簡易なボートで河川を渡河したり数隻ならべて簡易な橋にすることもできるようです。


装備は92式地雷原処理車。
戦術ミサイルのランチャのようにみえる箱型のものの中には2発のロケット弾が装填されています。
このロケット弾には爆薬ブロックを接続し、地雷原があると思われる場所の上にロケット弾を投射させます。
爆薬ブロックを点火・爆破させることで地雷原もろともふっとばして戦車用通路を確保する装備です。


装備は75式ドーザ。
砲弾の破片や小銃弾などから乗員を守るために装甲を施したブルドーザで、中型ドーザと同等の作業性能を持っているとされています。









続いて中部方面後方支援隊第104施設直接支援大隊第1直接支援中隊です。
この部隊は第6施設群を後方支援する部隊で機材や装備などの整備・回収等を行います。


装備は重レッカ。
陸上自衛隊のもつ装備は大型で重量のあるものが多いですが、活動する場所が不整地のことも多いため車両や機材が動けなくなる恐れがあります。
装備の牽引・回収のため重レッカは必須の装備です。








続いて第10戦車大隊です。
第10戦車大隊は第10師団唯一の戦車部隊として滋賀県今津駐屯地に駐屯しています。
装備は74式戦車。








続いて第10飛行隊です。
第10飛行隊は第10師団唯一の航空部隊で三重県明野駐屯地に駐屯しています。
装備はUH-1J多用途ヘリコプター。








次は訓練展示だよ!



_________________________

豊川駐屯地創立65周年記念行事 その1/その2/その3/その4
Posted at 2016/05/03 16:44:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記
2016年05月03日 イイね!

豊川駐屯地創立65周年記念行事(2015年11月21日)その1

ちょっと前のことになりますが、昨年平成27年11月21日土曜に愛知県豊川市にある陸上自衛隊豊川駐屯地にて創立65周年記念行事が行われました。
観閲式、訓練展示、装備品展示、アトラクションと盛りだくさんのないようでした。
その模様をちょこっと紹介します。



記念式典が始まりました。
観閲式式典会場は豊川駐屯地に隣接する演習場(グランド)です。
既に参加部隊が整列をしています。



「部隊整列」
受閲部隊が一同に整列しました。
豊川駐屯地は特科部隊、普通科部隊、施設科部隊他支援部隊が駐屯している大きな駐屯地なので観閲式の規模も旅団規模にちかいものがあります。



「観閲官登壇」
観閲官となる第10特科連隊長兼豊川駐屯地司令が観閲台に登壇し各部隊に対して敬礼をします。
豊川駐屯地には第10特科連隊、第10高射特科大隊、第49普通科連隊、第6施設群、それらを支援する直接支援中隊および支援隊、豊川駐屯地業務隊、第308会計隊、第306基地通信隊、第130地区警務隊といった数多くの部隊が駐屯しています。



「国旗入場」
国旗が入場してきました。
この後全員起立して国旗に対して注目します。
音楽隊の国歌演奏とともに国旗が掲揚されます。
普段気にすることのない国旗という存在ですが、日本国という国家を象徴する非常に重要な旗です。
自国の国旗に敬意をもち尊重できる人は外国の国旗にも敬意を持ち尊重できる人です。
薄い白い布地に描かれた赤い日の丸ですがそこには1000年2000年とつづく文化や伝統、価値感が今に引き継がれているわけです。



「観閲官巡閲」
音楽隊の”巡閲”の演奏とともに観閲官の豊川駐屯地司令が部隊を巡閲します。
赤色の旗がみえますが、これは第49普通科連隊の旗です。
陸上自衛隊は普通科部隊、特科部隊などさまざまな役割(これを職種といいます)を受け持つ部隊がありますが、職種ごとに色が決まっています。
赤は普通科部隊、濃黄は特科部隊、えび茶は施設科部隊、紫は武器科を示します。



「観閲官訓辞」
駐屯地司令による豊川駐屯地開設65周年記念式典の式辞です。
豊川駐屯地は愛知県豊川市に置かれている駐屯地で、陸上自衛隊創立前の昭和25年12月に警察予備隊豊川駐屯地として設立されました。
この地は終戦まで豊川海軍工廠があり、戦後は跡地に豊川市役所、日本車両、そして豊川駐屯地などが設置されています。



「来賓祝辞」
”ひげの隊長”こと佐藤参議院議員ほか来賓が祝辞を述べます。
祝辞は来賓の国会議員、市議会議員、県議会議員などが行いますが「国防は最大の福祉」とはいわれるものの、残念ながら防衛をどんなにまじめに考えても票には結びつきません。
それだけに祝辞の内容も来賓によって非常に中身が濃いものから中身のない挨拶までいろいろです。
災害派遣だけでなく防衛を行ううえで必要な予算や法体系についてこうしていきたいと語る人、災害派遣だけしか語らない人、その災害派遣すら中身がない人、さまざまです。
来賓の多くは周辺自治体の市議会議員、県議会議員が多いのでどのようなことを言っているのか、その中身はどうなのか、しっかり聞いていて損はないと思いますよ。




「観閲行進準備」
観閲官訓辞、来賓祝辞が終わると観閲行進が行われます。
観閲行進のため隊員が車両にかけより一斉にエンジンをかけます。
豊川駐屯地には普通科、特科、高射特科、施設科など多くの部隊が置かれていますので非常に多数の車両が観閲行進を行います。



観閲行進に先立って「大空」の演奏とともに第10音楽隊が入場してきました。
第10音楽隊は名古屋市の守山駐屯地に駐屯する第10師団隷下の音楽隊で、音楽演奏を行うことで隊員の士気高揚を行う部隊です。
記念式典での音楽演奏や学校などへの技術支援、各種イベントでの演奏を行います。



音楽隊の演奏が「大空」から「祝典ギャロップ」にかわると車両による観閲行進開始です。
先頭は観閲部隊指揮官の乗る82式指揮通信車です。






続いて第49普通科連隊です。
第49普通科連隊は平成16年3月に編成された新しい部隊です。
元々は第10師団隷下の普通科部隊でしたが平成26年3月に第10師団を離れ中部方面混成団隷下になりました。




同じく本部管理中隊です。
赤い旗は普通科部隊を示します。
普通科とは諸外国の兵科でいう「歩兵」にあたるもので陸上自衛隊の中心となる職種になります。
第49普通科連隊は自衛官と即応予備自衛官によって編成される部隊です。



続いて同じく第1中隊です。
装備は高機動車。
第49普通科連隊を編成している即応予備自衛官は元自衛官で退職後民間企業などでさまざまな職業についていますが年間30日間の訓練に参加し、有事や大規模災害など必要に応じて召集を受けると身分は即応予備自衛官から自衛官になり任務に当たることになります。



同じく第2中隊です。
装備は高機動車。
第49普通科連隊は災害派遣でもさまざまな民生支援、給水支援をおこなっています。
編成された年の平成16年は新潟中越地震、平成19年の広島県トンネル崩落事故、そして平成23年の東日本大震災では即時救援活動と民生支援を行っています。



同じく第3中隊です。
第49普通科連隊が配置されている中部方面混成団は平成20年に陸上自衛官の教育を行う第2教育団を廃止して新たに中部方面混成団として編成されました。
常備自衛官と即応予備自衛官による普通科連隊2個と教育を行う部隊3個により編成されています。




同じく第4中隊です。
装備は軽装甲機動車。
軽装甲機動車は平成14年度から全国の普通科部隊に配備されている軽装甲車両で乗員4名を載せることができます。
固有の火器はありませんが小銃、機関銃を取り付けることで車載射撃が可能なほか、軽対戦車誘導弾を車上射撃することができます。



同じく第5中隊です。
装備は高機動車。
第49普通科連隊は連隊本部、本部管理中隊、重迫撃砲中隊、5個普通科中隊により編成されています。
第5中隊は平成26年に対戦車中隊を廃止して新たに編成された普通科中隊です。




同じく重迫撃砲中隊です。
重迫撃砲中隊はその名の通り重迫撃砲を用いる部隊で装備は120ミリ迫撃砲RTです。
この迫撃砲は普通科部隊最大の火砲で107ミリ迫撃砲の後継として平成4年度から調達が開始されました。
かって特科部隊が装備していた105ミリ軽砲以上の砲径をもち大火力で、通常弾なら8100メートル、噴進弾なら13000メートルという長大な射程をもっています。
重量は600kgと重いですがタイヤをつかって牽引できるので迅速に展開することが可能です。






続いて中部方面後方支援隊第306普通科直接支援中隊です。
この部隊は第49普通科連隊を後方支援する部隊で第49普通科連隊が装備する火砲や車両等の装備の整備補給をおこないます。




装備は3 1/2トン有蓋車と重レッカ。
第306普通科直接支援中隊はもともと第10師団隷下の第10後方支援連隊第2整備大隊第4普通科直接支援中隊として第49普通科連隊を後方支援していましたが、第49普通科連隊の編成替えに合わせてが平成26年3月に中部方面混成団隷下となっています。







続いて第10特科連隊です。
第10特科連隊は第10師団の野戦特科(砲兵)を担当する部隊で、中部方面隊では唯一の特科連隊(第3師団、第13旅団、第14旅団では規模の小さい特科隊)です。



同じく本部中隊です。
第10特科連隊は昭和32年に姫路駐屯地にて第3管区総監直轄部隊として創隊され昭和35年に豊川駐屯地に移動、以後愛知県三河地方18市町村を警備・防災担当としています。



同じく情報中隊です。
情報中隊は第10特科連隊の目と耳になり射撃の情報を各部隊に提供する部隊です。


装備は対砲レーダ装置JTPS-P16。
敵が射撃する火砲の砲弾を遠距離で捕らえて射撃地点を標定する装備です。
後方の車両は野戦特科情報処理システム。
射撃指揮関する目標情報を処理伝達する装備です。



同じく第1大隊です。
第10特科連隊第1大隊は105ミリ軽砲を装備する大隊として昭和37年に改編されました。



同じく第1大隊本部管理中隊です。
本部管理中隊は通信補給情報など第1大隊の支援を行う部隊です。
第1大隊は本部管理中隊、第1中隊、第2中隊により編成されています。



同じく第1中隊です。
装備は155ミリりゅう弾砲FH70です。
第10特科連隊の主要装備のFH70は陸上自衛隊の主力になる火砲で欧州で開発された火砲です。
我が国では昭和58年度からライセンス生産が開始され昭和60年度から部隊配備が始まっています。




同じく第2中隊です。
装備は155ミリりゅう弾砲FH70。
第10特科連隊では昭和63年に第5大隊にFH70が配備、改編されていますから比較的早い時期に配備されたことになります。



同じく第2大隊です。
第10特科連隊第2大隊は105ミリ軽砲を装備する大隊として昭和37年に改編されました。



同じく第2大隊本部管理中隊です。
第2大隊は本部管理中隊、第3中隊、第4中隊により編成されていて本部管理中隊は第2大隊の支援を行う部隊です。




同じく第3中隊です。
装備は155ミリりゅう弾砲FH70。
第10特科連隊がFH70を受領・改編するまでは105ミリりゅう弾砲M2A1と155ミリりゅう弾砲M1が各大隊に配備されていました。




同じく第4中隊です。
装備は155ミリりゅう弾砲FH70。
FH70は自走砲ではなく写真のようにトラックにより牽引される牽引砲です。
自走砲は自走能力をもち展開先での移動が容易ですが高価で重く、駐屯地から展開先まではトレーラなどにより輸送する必要があります。
一方牽引砲は自走能力がないもののトラックで牽引されるため駐屯地から展開先までの移動が早く、また安価な特徴があります。



同じく第3大隊です。
第10特科連隊第3大隊は105ミリ軽砲を装備する大隊として昭和37年に改編されました。
尚、第10特科連隊には第4大隊、第5大隊もあり計60門ものFH70を保有する大部隊でしたが平成26年3月の部隊改編で第4大隊、第5大隊は廃止されFH70も30門に縮小されています。



同じく第3大隊本部管理中隊です。
第3大隊は本部管理中隊、第5中隊、第6中隊により編成されていて本部管理中隊は第3大隊の支援を行う部隊です。




同じく第5中隊です。
装備は155ミリりゅう弾砲FH70。
FH70は牽引砲ですが補助動力エンジンを備えているので限定的な自走能力をもちます。
そのため陣地の移動、砲列布陣、撤収が迅速に行うことが出来ます。
操作要員はそれまでの105ミリ軽砲が10名、155ミリ中砲が12名なのに対してFH70は給弾が自動化されてるなど9名と省力化されています。




同じく第6中隊です。
装備は155ミリりゅう弾砲FH70。
FH70の射程は通常弾で24km、噴進弾で30kmと非常に長大です。
これはそれまで陸上自衛隊最大射程をもつ火砲だった155ミリ加農砲M2を上回る射程になります。






続いて第10後方支援連隊第2整備大隊特科直接支援中隊です。
第10特科連隊の火砲、車両、通信器材等の整備及び回収を行う部隊で第2整備大隊本部は愛知県春日井市の春日井駐屯地においています。


装備は3 1/2トン有蓋車と重レッカ。
重レッカは大型のレッカ車で大型の車両や火砲の回収や整備には欠かせない車両です。
最大吊り上げ能力は実に10トンとされてます。







観閲行進まだまだ続くよ!


_________________________

豊川駐屯地創立65周年記念行事 その1/その2/その3/その4
Posted at 2016/05/03 16:43:30 | コメント(1) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記

プロフィール

「佐久間挺長ほか潜水艇の慰霊塔がある鯛の宮神社は呉のタクシー運転手さんも知らない場合もあってちょっと行きづらいのですが、あのあたりは安芸地震で結構被害受けたみたいで爪痕がまだ残ってたりします。」
何シテル?   06/23 21:17
ミリタリー関係その他のブログはこちらへどうぞ http://minkara.carview.co.jp/userid/1224622/mylist/all...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2016/5 >>

12 345 67
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

リンク・クリップ

桜開花 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/03/31 21:59:29
浜松広報館車両等展示イベント 
カテゴリ:ミリタリーイベント
2016/09/27 00:40:45
 
であごすてぃーにWW2傑作機コレクション14「九九式艦上爆撃機」 
カテゴリ:でぃあごすてぃーに
2016/09/27 00:40:01
 

愛車一覧

スバル R2 スバル R2
スバル R2に乗っています。 後席がちょっと狭いですが良い車ですよ(^^)
スバル レヴォーグ レガシィ後継車 (スバル レヴォーグ)
先代が事故で早期引退となってしまったため、導入されたレガシィ後継車です。
スズキ アルト スズキ アルト
10年ほど乗っていた以前の車です。 660CC規格になって初めて乗った車でした。
輸入車その他 その他 輸入車その他 その他
ブログ用の画像です
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation