プラモ以外では久しぶりのUP・・・かの?
ようやくあのうっとおしい暑い毎日にも限りが出てきて、気温も落ち着いてきつつあります。
熱中症の恐れがあってどこにもいけず、仕事と買い物と医者以外ほとんど半分引きこもり状態だったのですが、ここにきてようやくほそぼそと徘徊してます。
それはさておき
9月23日、24日には浜松広報館で「基地防空用地対空誘導弾等展示」がおこなわれました。
航空自衛隊は高射部隊に地対空誘導弾ペトリオットを配備して、拠点防空を行っていますが、航空自衛隊の基地やレーダー基地などの施設を守るための装備ももっています。
自衛隊の戦闘機やペトリオットをすりぬけて自衛隊施設に攻撃をしかけてくる航空機や巡航ミサイルを迎え撃つためです。

こちらはおなじみ81式短距離地対空誘導弾。
いわゆる「短SAM」とよばれるものです。
発射機2基と射撃統制装置1基、ミサイル8発で構成されたシステムで、陸上自衛隊の高射特科部隊が用いていたものとほぼ同じものです。
この車両は発射機で、大型トラックに4連装の発射機を搭載しています。
手前のものは照準装置で、このように離して使うことが出来ます。

こちらは81式短SAMの射撃統制装置。
目標を捕捉してミサイルの射撃統制をする車両で、ここに操作要員が座り、ミサイルの射撃を行います。
81式短SAMはミサイルの誘導を赤外線で行います。
飛行機や巡航ミサイルはエンジンを搭載してるのでそこから赤外線が放出されます。
これを感知して目標に命中するわけです。
81式短SAMは昭和56年に制式化され、陸上自衛隊では昭和57年から配備が始まり、航空自衛隊では基地防空用として昭和58年度から配備がはじまりました。

こちらは対空機関砲VADS-1改。
VADSはヴァルカンエアディフェンスシステムの略で「ヴァッズ」と読むようです。
その名前のとおり、バルカン砲で防空を行うもので、F-15などに搭載されてる20ミリ機関砲(いわゆるヴァルカン砲)をレーダ照準装置と連動させた対空機関砲です。
機関砲の右側に丸いものがみえますがこれはTVカメラで、追尾射撃を行うためのものです。
射撃は測距レーダとリードコンピューティングサイトを用いてコンピュータ制御で行われますが、射手の練度によって命中精度は結構違うそうです。

おいしくなーれ、萌え萌えきゅん♪
・・・・じゃなくて、こちらはVADS1改用の20ミリ砲弾です。
直径が20ミリですから1発1発がかなりの大きさだとわかります。
戦闘機用の機関砲を流用してるので、その発射速度はすさまじく、1分間に3000発というすさまじい速さで砲弾を打ち出します。
その音は「ヴぉおおおおお」と、牛のオナラのようだとも。
ちなみに射撃訓練は青森の六ヶ所村にある六ヶ所対空射撃場にもっていって行うそうです。

この写真を見て、ドラえもんのスネ夫が頭に浮かんだら、子供の頃コ●コ●コミックでスネ髪コーナーを見て笑った人に間違いない。
それはさておきこちらは基地防空用地対空誘導弾です。
81式短SAMの後継で、陸上自衛隊では11式短距離地対空誘導弾として大型トラックに搭載されたものが配備されています。
この車両は発射機で、背中に乗せられているのがミサイルの発射チューブです。
81式短SAMが赤外線誘導でしたが、この基地防空用地対空誘導弾はミサイル本体からレーダー波を出して目標を捕らえて追尾していくものです。

こちらは基地防空用地対空誘導弾の射撃統制装置で役割は81式短SAMの射撃統制装置とおなじです。
もちろん81式短SAMよりも高性能化していますが、発射機や射撃統制装置同士のデータリンクなどができるようになりました。
基地防空用地対空誘導弾は基地内に1つの指揮統制装置をおき、そこに2つの射撃統制装置を接続し、その射撃統制装置にそれぞれ2基の発射機が接続できます。
1つの指揮統制装置で4基の発射機がつながることで、より効果的な射撃が可能になりました。
以上、基地防空用地対空誘導弾等展示」でした。
毎度のことながら装備年鑑にでてきそうな写真ばかりですな(^^;
Posted at 2017/09/24 22:59:09 | |
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