いよいよ発表になりましたね。
平成22年度護衛艦(22DDH)の命名・進水式。
ジャパンマリンユナイテッド横浜で8月6日に行われるようです。
http://www.mod.go.jp/msdf/formal/info/news/201307/071601.pdf
さて、気になる22DDHの名前は・・・・・
まぁいろいろありますよね(^^;
とりあえず「いずも」にしておきましょうか。
「いずも」、良い名前です。
空母型の大型護衛艦ですから空母を連想させる名前を考えていました。
前型が「ひゅうが」「いせ」ですが、これは旧海軍の航空戦艦「日向」「伊勢」も意識してるのかもしれませんものね。
この22DDHもそれにならって、旧国名ではないですが山岳から「あかぎ」という名前なのかなと思っていましたが・・・・
「いずも」。
あれ?思っていた猛々しい名前ではないですが、でもそれ以上に神々しいというかもっと大きな存在を感じます。
「いずも」はもちろん出雲大社で有名な出雲国からとったものでしょう。
神話の時代から登場する出雲大社。
日本の長い歴史と伝統、価値観、国土、そしてそこにすむ人たちを守るのにこれほどマッチした名前もないでしょう。
旧海軍の「出雲」は装甲巡洋艦として日露戦争で活躍しています。
さて、じゃあ2番艦は・・・・?
1番艦が「いずも」なら2番艦は「くまの」かな?
大社つながりで「くまの」は?といきたいところですが、熊野大社があるのは出雲国ですし、旧海軍の重巡「熊野」は熊野川からとったものなので国名でも山岳でもないです。
熊野国は今の和歌山県で熊野大社とは関係ないですし(でも和歌山には熊野本宮大社があるよ)。
う~む。
やはり「やましろ」か「ふそう」かな。
さて、「いずも」・・・・じゃなくて22DDHですが、見た目こそヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」の拡大版ですが、まったく性格が異なる艦です。

「ひゅうが」には最大11機のヘリコプターを搭載できるとされ、その規模は基準排水量13500トン、満載排水量は19000トンになるのではといわれる超巨大な護衛艦です。
全長197メートルですから艦内のヘリコプター格納庫の中に他の護衛艦がすっぽりはいるぐらいの大きさになります。
全通甲板は広大な飛行甲板でもありますから、見た目はまさしく空母です。
とはいえ、通常は3~4機のヘリコプターを搭載して任務に当たっています。
武装は短魚雷に短距離艦対空ミサイル、VLアスロック、20ミリ高性能機関砲を搭載していますし、空母のようでも基本的には前任の「はるな」型の置き換えとして使われます。
ですので、平たく言えば「従来のヘリコプター搭載護衛艦と同じ使われ方」を基本にしています。
あ、でも「ひゅうが」型は多数のヘリコプター運用以上に重要なのはその式通信管制能力です。
艦内に広大な戦闘指揮所を設置してあるので旗艦としての能力をもたせています。
東日本大震災では「ひゅうが」の会議室で連日米海軍と会議を行っていたといいますから大部隊を組織的に動かすのに欠かせない重要な役割だったことがわかります。
では、この22DDHはというと・・・
基準排水量は実に19500トン!満載排水量は何トンなんでしょう・・・
全長245メートルですから「ひゅうが」より50メートルぐらい長いんですが、むちゃくちゃ巨大ですね。
ここまで巨大だと単独で作戦を行うことができません。
22DDHには「ひゅうが」にあった短SAMもなければ短魚雷もアスロックもありません。
武装といえば近接防衛システムしかありません。
ということは?
22DDHは他の護衛艦の護衛の下で行動する非常に特殊な護衛艦ということになります。
ミサイルを発射するのではなく、充実した指揮通信管制能力と多数のヘリコプターの運用能力で戦うわけです。
つまり・・・・平たく言えば「空母的な運用思想」といえるかもしれません。
この22DDH、従来の護衛艦とはまったく異なるところがここにあります。
いったいどのような使われ方をしていくのか、非常に興味深いですね。
ということで、下手なコラを作ってみました(^^)
上の「ひゅうが」をベースに幅を広げてみました。
でかい・・・・
「むらさめ」型護衛艦2隻分の長さと4隻分の排水量の護衛艦、想像できません(^^;
Posted at 2013/07/19 01:38:22 | |
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