本当なら本番の明日も当然展開予定だったのですが、あえてここには書きませんがいろんな事情(天気ではない。大雨程度なら展開しますから)でいくことができなくなってしまいました。
・・・まぁその事情でとても行ってエンジョイなんて気分でもないわけなんですが。
この予行も行くつもりはなかったのですがいろいろもやもやしたものがあって、発散する必要もあるかなと軽く見に行ってきました。
さて、明日11月8日はエアフェスタハママツ2015です。
天候がちょっと心配ですが前日の7日は予行練習が前日見学会として一部公開されます。
障碍者の方々が航空祭にいきたくても当日は大混雑でかなりのハードルですから、ゆったりと見てもらおうと障碍者の方々限定で航空祭会場で見学会が行われてるわけです。
一方浜松基地広報館(こちらは制限ナシ)では会場とは反対側になってしまうのですが、その予行を見に行こうと数多くの来場者がきてました。

今回行われた展示飛行の予行はT-4ジェット練習機の編隊航過です。
10機のT-4練習機が富士山を象った編隊を披露したのですが・・・・ちょうどトイレに入ってて見逃しました。orz
こちらは編隊降下後に単機での機動飛行の様子です。
小柄なT-4ですから600ミリで写しても点でした・・・(相当トリミングしてます)
ですがT-4の高い機動性を感じることの出来るダイナミックな軌道飛行が行われました。

浜松基地はT-4練習機のメッカ。
戦闘機などのパイロットをめざす学生の飛行教育を行う第1航空団には第31教育飛行隊、第32教育飛行隊の2個飛行隊が編成されてます。
それだけに浜松といえばT-4!
・・・なのですがなぜかここ数年はT-4の飛行展示が大編隊の編隊航過のみと寂しいものがありました。
今回は単機での機動飛行が行われたのは良かったです。

T-4による大編隊。
編隊を組んでの飛行は戦闘機パイロットになるための基本といわれているそうですが、9機という多数での航過は航空祭など行事以外ではまず行われません。
航空祭だけでしか見ることができない特別な編隊というわけです。
それにしても機体と機体の間隔がガッチリきまってますね。

多数の機体が編隊を組みなおすには結構な距離が必要ですからどうしても時間がかかってしまいます。
その間は単機での機動飛行が行われます。
小柄なT-4ですが全長13メートル、全幅9.9メートルの機体の自重は3.7トン。
全備重量が5.6トンですから空虚重量10トンのF-2と比べてもその小柄さ、軽さがわかります。
推力1.67トンのターボファンエンジンを2基搭載していますから機体の重さにたいして大きな推力を確保しています。

着陸態勢に入るT-4練習機。
4機編隊×2+2機編隊でピッチを打って着陸に入りました。

続いては救難展示です。
救難展示はやはり会場で行われるので広報館から見るとずいぶん離れてしまいます。
実際にラペリング降下したり要救助者の収容を見ることはちょっと難しいのですが、U-125A救難捜索機がフライパスするところをみることができました。

タッチアンドゴーを行うU-125A救難捜索機。
U-125AはBAE125-800というビジネスジェット機をベースに救難捜索機に改造された機体ですが、機首や胴体のアンテナをみるとそれをうかがうことが出来ます。
機首下の丸いものは赤外線暗視装置で、夜間の要救助者捜索に欠かせない装備です。

UH-60J救難ヘリコプターは広報館前を数回航過していくところが見えました。
この機体は胴体から太く長く伸びた棒状のものが突き出ています。
これは空中受油装置で平成18年度調達の機体から取り入れられています。

救難展示でUH-60Jを支援するU-125A。
要救助者の位置や周囲の状況などを逐次情報提供します。
胴体下が大きく膨らんでいますが、ここには捜索用レーダが納められています。
パッと見ビジネスジェットを青灰色に塗っただけに思いがちですが、その中身は救難捜索用の電子装置でビッシリなわけです。

V-107救難ヘリコプターの後継として配備されたUH-60Jの調達が開始されたのは昭和63年度。
40機が取得され、その後継としてUH-60J改の納入も既に始まっているようです。
さてここからはブルーインパルスです。

会場とは反対側から見てるのでいつもとはずいぶん違った印象を受けます。
写真はダイヤモンドテイクオフですが会場から見るとこの離陸していくところがかなり遠くになりますから広報館からだと離陸を間近に見ることができます。
(ランウエイが逆になるとアウトですが)

テイクオフの後脚出しのダーティ状態でスモークオン。
ブルーインパルスの曲技が始まったと感じるときです。

6番機のロールオンテイクオフ。
脚が離れた直後に大きく縦方向の機動を行うダイナミックな離陸です。

こちらは5番機の4ポイントロール。
機体をロールしながら航過していくものですがクルっクルっと横になったり背面になったりとインパクトのある科目です。

超超密集編隊のファンブレイク。
会場からだと機体上面が見えますが反対側だとこんな感じにみえます。
あらためてみると本当に機体の間隔が狭い!

チェンジオーバーターン。
なぜか最初のトレイル編隊で進入して編隊をデルタ編隊に組み替える瞬間がメインに見えてしまう科目ですが、その後の機体の間隔を小さくしていき密集編隊に移って行くところがこの会場の反対側からだとよくわかります。

インバーテッド&コンティニアスロール。
急上昇を組み合わせた単機科目ですが、こうやって機体後方からみたのははじめてかも。
T-4は単機、編隊ともに縦方向の機動が多いのですが、これはパワーに余裕のあるT-4ならではですね。

こちらはレインフォール。
雨が降るように下方に大きく開く科目ですが、その開く瞬間を撮り逃した・・・・

5番機によるバーティカルクライムロール。
ロールさせながら急上昇するT-4の機動性をこれでもかと披露する科目ですが、写真では全く伝わらないのが悲しい・・・

こちらはチェンジオーバーループ。
編隊を組みなおしながら宙返りに入るという超難度科目ですね。
編隊を組んだまままっすぐ飛ぶだけでも難しそうなのにその状態で宙返りをするのですからとんでもない科目です。
飛行機は車のアクセルやブレーキのような急加速・急減速はできませんからエンジンの推力を調整して速度を合わせているわけです。
操縦桿の角度によって機体の向きも変わりますから編隊を保ちながら立体的な機動を行う難しさは想像できませんね。

5、6番機によるハーフスローロール。
ロール後の水平飛行と背面飛行状態での編隊航過してるところですが会場ではこの角度からみることはありませんから機体の間隔などもわかって興味深いです。

こちらは編隊から4番機が離れて8の字を描きながら3機に追いつくレター8.
その4番機がブレイクする瞬間です。

4シップインバーテッド。
4機で背面飛行しながら航過する科目ですがその背面状態から解散する瞬間です。
会場から見るとこの解散する瞬間は機体の後方から見ることになるので貴重かも。

ラインアブレストロール。
3機で大きく横転する科目です。
青空じゃないのがなんとも恨めしい・・・・

360度ターン&ループ 。
ちょうどループをしているところですね。
360度旋回した後に急上昇して宙返りにはいるスピーディでダイナミックな科目です。

ワイドトゥデルタループ 。
5機の幅広い編隊で進入しながら大きく宙返りを行う大技。
写真では単に5機編隊で飛んでるだけにしかみえないのが悲しい・・・・

6機で大きく宙返りを行う大技中の大技。
6機チームのブルーインパルスですが、6機編隊科目は意外と少なかったりします。
ループ後にビシっと6機がデルタ編隊を組んだまま航過していくところはしびれます。

スタークロスの前半の上向き空中開花ですね。
例によってあまりに広大な☆を描く星型交差の後半は写せませんでした。
この日は結構雲に覆われていましたが、このとおり第1区分を行いました。

タッククロス・・・・なのですが、交差する瞬間は写せませんでした。

ローリングコンバットピッチ。
ブルーインパルス伝統の科目ですね。
4機で進入してピッチをうって編隊を解散し着陸態勢に入ります。
そこ、ローリングコンバットピッチを略すんじゃない(笑)
この後コークスクリューとなるわけですが、やはりブルーインパルスは会場から見るのが一番ですね。
でも会場にいてはなかなか気がつかない機体の間隔や高度差などがわかって興味深いものがあります。
以上、エアフェスタハママツ2015予行でした。