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アスロックのブログ一覧

2015年06月05日 イイね!

静浜基地航空祭2015 その2

さて静浜基地航空祭2015の続きです。


続いてはC-130H輸送機の飛行展示です。
愛知県の小牧基地に常駐する第1輸送航空隊第402飛行隊からの参加です。


プロペラ式の大型輸送機で最新鋭機とはちょっと言えない大ベテランな雰囲気がしますがその通り。
C-130は米空軍が開発した輸送機ですが、試作機が初飛行したのはなんと昭和29年!
大怪獣ゴジラと同じ年なんです。
それ以後エンジンや電子装置などが新型になったり進化は続けていますが、ものすごく息が長くて信頼性のある輸送機です。
航空自衛隊ではC-1輸送機の補助用として昭和56年度予算から調達し運用を続けています。



滑走路上空を航過して再び進入のために旋回を行います。
C-130輸送機は戦車などの重装備を輸送することは出来ませんが、使いやすいサイズの中型輸送機で不整地でも離着陸が可能な頑丈さと信頼性、比較的長い航続距離をもっているので世界中で使われています。
航空自衛隊のC-130Hは不整地での離着陸性能や航続距離(5トンの貨物を搭載して約4000キロ)を活かして国際平和活動などの国際貢献で派遣隊員や物資を輸送するために使用されています。
アデン湾で海賊対処活動のためジプチに展開している海上自衛隊のP-3C哨戒機を支援したりイラク復興支援活動で輸送活動を行うなど、我が国の国際貢献の最前線で飛ぶ輸送機です。



再度上空を航過するC-130H輸送機。
今回はこの2回の航過のみで小牧基地に帰投してしまいました。
もう少し見たかったのに~!


さて、ここで地上展示などの様子を。

エプロンではT-7練習機のコクピット公開が行われていました。
普段見ることができない操縦席ですから大人気!
こうしてみてみると操縦席って意外と地上から低い位置なんですね。



こちらはT-3初等練習機。
T-7練習機の前に使われていた練習機で静浜基地では昭和54年から平成17年までの間学生教育に使われていました。
白と赤、T-7とは塗装が違いますがT-3とT-7は似てますよね。
T-7はこのT-3をベースに開発された練習機です。
ちなみにこのT-3は機首に「501」の数字がありますが、T-3の初号機だったりします。



こちらはT-34A練習機です。
T-3練習機の前に使われていた練習機で、航空自衛隊創設当初最初に配備された航空機です。
こちらもT-3に似てると思いませんか?
T-3はT-34をベースに開発された練習機なんです。
ということはT-7もT-3も、海上自衛隊で使われているT-5練習機もT-34がベースになっている偉大な練習機の母ということになりますね。



こちらはT-6練習機です。
航空自衛隊創設当初に供与された中等練習機で国産のT-1ジェット練習機が配備されるまで学生教育を行っています。
T-34AもT-6も一部の機体が救難捜索機として使われていたようです。


他に輸送機・救難機等基本操縦練習機T-400や海上自衛隊のSH-60や陸上自衛隊のヘリコプターなどが展示されていました。
滑走路が短くエプロンもそれほど広くない静浜基地は地上展示はちょっと寂しい・・・のは仕方ないかも。




ハンガー内ではT-7練習機の整備展示が行われていました。
エンジンカバーなどを外した状態はまず見ることができませんから貴重ですよ。
キャノピーやシートが展示されていました。
何やら不振な生物が座っていますが・・・・w



静浜基地正門近くのゲートガーディアンになっているT-3練習機です。
T-3練習機は実はものすごく偉大な記録をもっています。
それは1機の墜落事故も起こしていないで任務をカンペキに全うして退役できたということです。
T-3は50機が製造され、30年近く学生教育に使われる間、その全てが無事な状態で引退することができました。
基本操縦訓練がメインだったとはいえ、1機の損失もなかったのは歴史に残る偉大な記録だと思います。
T-3が置かれている広場ではいくつもの家族が休憩をしていましたが、このような当たり前の平和で幸せそうな風景がいつまでも続いていけるよう努力をしていかなければなりませんね。




ハンガー内では地元の産業振興がおこなわれてました。
このゆるキャラは焼津の「やいちゃん」というようです。
かたくちいわしとトマトが好きなんだそうですが・・・渋すぎますw


では飛行展示にもどりましょう。

ズラリと並べられたT-7練習機。
この後大編隊飛行を控えて翼を休めています。




ただいまから静浜基地所属のT-7練習機の展示飛行が行われます。
展示飛行を行うのは静浜基地の第11飛行教育団のT-7初等練習機2機です。
展示飛行を行う教官パイロットがコクピットに座り、計器類をチェック後滑走路に向かいます。





滑走路に進入した2機が離陸を開始します。
2枚目は初めて写した「流し撮り」・・・・ですがブレた(笑)




編隊を維持したまま旋回。
ガッチリ組んだ編隊がシビれるほどかっこいい!
変態を維持しながら円周を書くように旋回するには外側の機体は内側の機体よりも速い速度で飛ぶ必要があります。
旋回しながら絶妙なスロットル操作をしてると思うとすごいと思いません?





急上昇や旋回など軽快な機動を披露するT-7練習機。
T-7はT-3練習機の後継として開発されましたがT-3と部品の共通化をはかることでコストダウンとハイパワーなエンジンを搭載して速度性能や機動性を向上させています。
もともと機体が軽い上にパワーのあるエンジンを使っているので軽快で非常に見ごたえのある機動飛行を披露しました。




T-7のエンジンは離陸出力は450馬力、連続最大出力380馬力のロールスロイス250-B17というターボプロップエンジン(平たく言うとジェットエンジンでプロペラを回すエンジン)を使っています。
小型プロペラ機独特の「ぶぉ~ん」という音よりもジェット機特有の「ぐぉんぐおん」という音がするので結構不思議な感じがします。
T-7の上昇限度は25000フィートですからざっくり7500メートル。
ざっくりエベレストぐらいの高さまで飛ぶことが出来ます。




2機編隊を組んだまま再度進入。
このあと編隊を解散して着陸形態にうつります。




見事な機動飛行を披露したT-7練習機が着陸しました。
以上、T-7による展示飛行でした。



これで午前の飛行展示は終り。
会場ではT-7jr.リトルウイングの展示飛行(?)が行われました。

ブルーインパルスのウォークダウンのようにビシっと整列しながら愛機に向かいます。
決まっています!



愛機に乗り込んだパイロット(?)が機体の点検をします。
さぁいよいよ離陸(?)です。




三機づつのフォーメーションテイクオフで離陸(?)した2つの編隊が航過(?)します。



6機の密集したデルタ編隊で会場を航過(?)。
T-7jr.で使われる機体(?)はミニバイクを改造したものですが非常に細かく出来ています。
機首(?)のプロペラはちゃんと動きますし、さらに法定最大速度は30km/hと設定も細かい!
松島基地のブルーインパルスjr.からはじまった「ジュニア」の展示も今では航空祭の重要な展示のひとつになりました。
コミカルな機体(?)を大真面目に(しかもかなり高度!)曲技を行うからこそ見ごたえあります!
以上、T-7Jr.リトルウイングスの展示でした。



その3に続くよ!


静浜基地航空祭 その1/その2/その3

Posted at 2015/06/05 00:33:08 | コメント(2) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記
2015年06月04日 イイね!

静浜基地航空祭2015 その1

やばいよ・・・
まだ4月に行われた広報館戦闘機地上展示どころか3月の小牧OB、昨年の岐阜のupもまだだよ・・・
でもとめておくといつまでもupできないのでできるやつからこつこつと。
う~ん、ただでさえ「カーライフ」ネタが少ない(しかも自分が乗る車はなぜかコラでまともな写真が一枚もないw)のにますます偏ったブログになりそうです。
ま、いっか☆


去る5月24日に静岡県大井川町にある航空自衛隊静浜基地で開催された航空祭にいってきました。
静浜基地は滑走路をはさんで会場の反対側(静岡県警航空隊側)に駐車場が設けられていて、ここが巡光+滑走路から近い(しかもメイン会場まで歩いて20分ぐらいでいける)しと人気ポイントでしたがここ数年は駐車場待ちで周辺住民に迷惑をかける人が多いのか駐車場は廃止になりました。
みんな、違法駐車もそうですが迷惑をかけるのはやめようぜ。

駐車場は廃止になっても撮影ポイントとして開放されてるですが、メイン会場に比べるとトイレが混まないなどいろいろオイシイんですよ♪
撮影ポイントはともかくトイレが近い私にはトイレは欠かせませんw

でも地上展示や装備品展示は見られないしブルーインパルスは反対側になるし、売店もない・・・ので航空祭の雰囲気を感じるならやっぱりメイン会場です。
今回メイン会場まで2往復しちゃいました。

ということで今回は藤枝駅から直で県警側にいったのですが、降水確率80%のインパクトはダテではなく、道路は混雑が全くなくガラッガラでした(^^;
雨が降らないかどうか心配になりながらも展開完了。
さぁ飛行展示開始です。





天候偵察をおこなったT-7初等練習機が引き続きオープニングフライトを行います。
滑走路に進入し着陸態勢に入ります。
静浜基地にはT-7初等練習機を用いて学生教育を行う第11飛行教育団が常駐しています。
飛行展示を行うのはこの教官パイロットになります。
写真ではちょっとわかりづらいですが結構どんより曇った空ですね。



続いてもう1機も着陸態勢に入ります。
静浜基地は滑走路をもつ飛行場としては航空自衛隊で最も小さい基地で、このように着陸態勢にはいるT-7をばっちりみることができます。




4機のT-7がダイヤモンド隊形で会場上空を航過します。
初めて操縦桿を握って飛行機操縦のイロハを学ぶ学生にとっては私たち一般の観客と全く違って感じるんでしょうね。
私たちも周りの人が当たり前のように車を運転しているのを見て何も思いませんでしたが、自動車学校で初めてハンドルを握ったとき、手に汗握ったはずです。
ましてや仮免許をとって路上で車を走らせたとき、ハンドル操作やブレーキ操作などが非常に難しく感じたはずです。
きっと学生もそれ以上に教官パイロットの「普通に飛ばす」ことの難しさを感じたのかもしれませんね。
2枚目は再びダイヤモンド隊形で編隊航過。
今度は脚を出すダーティ状態で進入してきました。




エシュロン(斜め横一列)隊形で進入、着陸態勢にはいります。
1機、また1機と編隊を解散して滑走路へ向かいます。




次々と着陸していくT-7練習機。
見ていて機体が非常に軽く感じます。
F-15などがドシンと着陸するのに対してT-7はふわっと着陸する感じでしょうか。
機体規模が違うので比較できませんがF-15が全幅13.1m、全長19.4m、最大全備重量が25トン近くになるのに対してT-7は全幅10m、全長8.6m、最大離陸重量は1.6トン弱ですから幅が広く機体の長さはF-15の半分程度なのに重さは15分の1しかありません。




続いて浜松基地の第1航空団第32教育飛行隊のT-4中等練習機が進入してきました。
これよりT-4ジェット練習機による展示飛行を行います。



急上昇にうつるT-4練習機。
T-4練習機は機体規模は小柄ですがハイパワーなエンジンを装備しています。
F3-IHI-30という推力1.67トンの国産のターボファンエンジンを2基搭載しています。
推力が小さいように感じますが、T-4の全備重量は5.6トン。
エンジン2基で3.34トンの推力ですから機体規模の割りに推力が大きいわけです。
F-4戦闘機のエンジン推力が8.1トンの双発で離陸重量が26トンぐらいなので、機体の重さをエンジン推力との比率でみるとF-4に兵装てんこもりさせた状態でアフターバーナを使用するとT-4とだいたい同じになります。
比率で言えば戦闘機並みのパワーをもってるんですよ!




2機のT-4は旋回を行った後タッチアンドゴーや8の字を描くなどの機動を披露しました。
T-4中等練習機はT-33Aジェット練習機の後継として開発され、昭和60年に試作機が初飛行した純国産の練習機です。
昭和63年度より浜松基地の第1航空団に配備されてパイロットの基本操縦課程を行っています。
静浜基地や防府北基地で初めて操縦桿を握った学生がT-3練習機(現在はT-7練習機)にのって飛行機操縦の基礎を学んで芦屋基地でT-1練習機(現在はT-4)でジェット機の基本操縦を学びます。
さらに浜松基地でT-4で基本操縦と戦闘機操縦基礎を学び、ここでパイロット資格をとって飛行教育航空隊のF-15や第4航空団のF-2で戦闘機パイロット育成の課程にすすみます。
戦闘機は非常に複雑な飛行機ですし、戦闘機特有の飛ばし方を学ぶ必要があるため、ステップをふんで課程をすすめていく必要があります。
その教育課程にあわせた練習機も必要ですが、T-4はジェット機の操縦基礎から戦闘機操縦基礎までの課程を1機でこなせてしまうポテンシャルをもっています。




機体を左右に振ってご挨拶。
以上、T-4練習機による展示飛行でした。




続いてRF-4E偵察機の飛行展示です。
百里基地の偵察航空隊第501飛行隊からの参加になります。
RF-4は静浜基地航空祭飛行展示の常連ですが、RF-4の展示飛行を見られる基地は限られているのでRF-4ファンは要チェックです☆




2機のRF-4Eが左右に分かれて旋回を行います。
RF-4EはF-4EファントムⅡ戦闘機を偵察機仕様にしたもので、戦闘機型が機首に装備している機関砲のかわりに偵察カメラを装備しています。
航空自衛隊では昭和49年度に調達、50年から偵察航空隊に部隊配備されています。
航空自衛隊のF-4は大部分が国内でライセンス生産したものですがRF-4Eは全機米国からの輸入となっています。
余剰となった戦闘機型のF-4EJを偵察機に転用したRF-4EJも偵察航空隊が運用していますが、導入されて40年にもなる大ベテラン機なのでリタイヤする機体がでていますのでそれほど遠くないうちに静浜でRF-4の展示を見ることができなくなってしまうかもしれませんね。




ターボジェットエンジンの迫力ある轟音をとどろかせて展示飛行を行ったRF-4Eが百里基地に帰投します。
以上、RF-4Eによる飛行展示でした。



続いてF-2戦闘機による展示飛行です。
今回展示を行うのは岐阜基地に常駐する飛行開発実験団のF-2 ×1機です。
F-2戦闘機は青灰色で塗られていますがこの機体は試作1号機として作られた機体で各種飛行テストをおこなっているため試験機の白色で塗られています。




旋回を行うF-2戦闘機。
水平尾翼付け根に設定されているエアブレーキが展開しています。
F-4、F-15が機体の姿勢制御をパイロットが操縦桿やスロットル、ラダーなどを自分で動かして行うのに対してF-2はそれらをコンピュータが行います。
パイロットが操縦桿を機体が向けたい方向に動かす(実際には操縦桿はほとんど動かないそうですが)と操縦桿に加えられた荷重を読み取って舵を自動で動かします。
速度が遅くなれば失速しないように機首を上向きにするなど失速しないための機体制御が必要ですがそれもコンピュータが自動で制御をおこないます。

コンピュータで姿勢制御といってもイメージがわきにくいと思いますが・・・
たとえば三輪車は練習なんかしなくても小さな子供でも乗れますよね?
でも補助輪のない自転車だとかなり技術が必要になります。
バランスをとって転倒しないためには相当の技術が必要になります。
では一輪車となったらもう職人技が必要になります。
走らせるどころか、倒れないようにするだけで高い技術が必要になりますよね?
これは一輪車が三輪車と違って非常に不安定だからです。
ではコンピュータが自動的にバランスをとって、倒れそうになったら倒れないように不安定さを補助して安定させるように前もって制御してくれたら?
そんなシステムがあれば職人技がなくても一輪車を自転車を運転するようにまっすぐ走ったり曲がったりブレーキをかけられるように走らせることが出来ますよね。
飛行機のコンピュータによる姿勢制御はこれをイメージすると早いかもしれません。
F-4やF-15とF-2の機動中の機体の姿勢を見比べると非常に面白いですよ。




エアブレーキを展開しながらアフターバーナを作動させています。
F-2戦闘機が搭載するエンジンはF110-IHI-129ターボファンエンジンはアフターバーナを使うと実に13.4トンという推力をたたき出します。
F-15が2基搭載するエンジンの推力よりも3トン近く大きいバケモノエンジンです。





F-2戦闘機は機動性が高く、旋回半径も小さいので視界から消える前に再度進入にうつります。
とにかく速い!
エアブレーキをつかって旋回しているときに低速になって失速しないよう揚力を確保するために機首をあげてフラップを下げているのが判ります。
コンピュータでの姿勢制御なんでしょうね。
このあと水平飛行にうつります。





脚を降ろしたダーティ状態で航過。
F-2戦闘機はF-1支援戦闘機の後継として米国のF-16戦闘機をベースに日米の共同で開発された戦闘機です。
対艦ミサイルを4発搭載しながらある程度の戦闘機動ができるというかなりムチャな要求(開発開始された当時はそれぐらい冷戦が激しい時代だったんですよ)を実現させるため、より大きな搭載量と旋回性能を確保するため主翼を大型化、それにあわせて胴体を延長させ、機体の大型化したことに対して軽量化のため先進的な複合素材を多用し、国産の電子装置を搭載した結果ベースのF-16とは完全に別物の戦闘機に生まれ変わりました。
機体を制御するコンピュータシステム(デジタルフライバイワイヤを使ったCCV)は日米共同開発なのに米国が提供を拒んだために日本が独自に開発したものを採用しています。
このコンピュータプログラムソースを作れるのは世界中探しても本当に一握りの国しかありません。
それを一から我が国で開発したわけですが、F-2開発は日本の航空技術の集大成といっていいと思います。





非常に高い機動性と強大なパワーを披露して岐阜基地に帰投します。
以上、F-2戦闘機による飛行展示でした。



その2に続くよ



静浜基地航空祭 その1/その2/その3
Posted at 2015/06/04 00:32:59 | コメント(4) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記
2015年05月31日 イイね!

浜松広報館C-1輸送機地上展示

5月30日31日と浜松広報館でC-1輸送機の地上展示が行われました。
私が行ったのは30日ですが、そんなに混雑はしていなくてじっくり堪能することが出来ました。





こんな感じ。
先日行われた戦闘基地上展示ほどは人がいませんでした。
メチャクチャ暑かったですしね・・・・
T-4などが地上展示されるときは3~4機がエプロンに並ぶのですがさすがC-1、1機でまるまる占領しちゃっています。



軽装甲機動車もあわせて展示されました。
F-15などと比べると大型機ではあるのですが、以外に小柄に感じます。
F-15は全幅13.1メートル、全長19.4メートルに対してC-1は全幅30.6メートル、全長29メートルなので蓋周りぐらい大きいことになります。
小牧基地に配備されているC-130Hは全幅で10メートルぐらい大きいのでC-1は結構コンパクトだったりします。



機首右側。
004というナンバーからわかるようにC-1の4号機。
既にC-1中型輸送機は用途廃止が始まっていて数機がリタイヤしていますが、初期に製造されたこの機体もリタイヤが近そうです。
コクピット後方の機体上面にみえるのはSKEアンテナで、編隊航法装置で、編隊飛行を悪天候下でも安定しておこなうための装備です。



C-1の前脚。
意外と地上と機首のクリアランスは小さいんですね。
前脚カバー内側には着陸灯が装備されています。



機体左側の胴体前方。
ドアが下に展開してラダーになります。
この日は暑かったので扇風機(業務用)が・・・




C-1の一番の特徴ともいえる主翼。
C-1は高いSTOL(短距離離着陸)能力がありますが、それを実現してるのが高揚力装置です。
主翼には4段フラップを装備していています。
こうしてみるとかなり複雑な機構ですね。
C-1の最短着陸滑走距離は460m、最短離陸滑走距離は600mと大型機の割りにかなり短距離なんです。
滑走路が短くてF-15やF-2が地上展示されない静浜基地でもC-1が地上展示されるのですからこれはすごい!



胴体下部。
このふくらみに主脚が格納されます。
片側4輪、両側8輪の車輪で構成されていて車輪1つあたりの荷重が小さいので薄い舗装の滑走路や不整地でも離着陸は可能とされています。
胴体下部がかなり黒ずんでいますね。
C-1の塗装は迷彩塗装になっていますが、これは艶のない塗料なので粒子が大きく、空気抵抗が大きいんです。
そのため空気との摩擦で機体の汚れが目立ってきちゃいます。
ツルツルテカテカのF-86やF-104よりF-15が機体の汚れが目立つのは同じ理由です。



右エンジンのカバーが開放されています。
C-1輸送機のエンジンはJT9D-9というエンジンでボーイング737や727などに搭載されているものです。
推力は1機あたり6.6トン。
海上自衛隊が配備を始めているP-1哨戒機のF7エンジンの推力が5.4トンなのでそれよりは推力が大きいことになります。
もっともP-1は低空を長時間警戒飛行するという運用上、大推力エンジンではなく、推力が「ほどほど」なエンジンをあえて新規開発しています。
カバー内側が黄色く塗られてるのは・・・なんででしょう?





C-1の垂直尾翼。
今回展示された機体は輸送航空隊のものではなく岐阜基地の飛行開発実験団の機体です。
C-5やC-141のようなT字尾翼を採用しています。
胴体後部カーゴドアがある関係で水平尾翼の油圧システムなどが邪魔にならないためのレイアウトなのかな?
垂直尾翼先端の長い棒はHFアンテナ。




後部から。
機体後部には大型のカーゴドアがあってここから貨物の積み下ろしや空挺降下・物資投下を行えます。
カーゴドアについている整流フィン(?)は何のためについてるのか聞き忘れました・・・
手前の車両は軽装甲機動車。
C-1は輸送機としては小柄ですが、軽装甲機動車の搭載が可能です。
中型トラックや高機動車、対空レーダ装置、航空機電源車、野外洗濯セット、120ミリ迫撃砲などを搭載できます。
C-1は航続距離が短いと指摘されますが、これは開発された昭和40年代の時代的要因も大きいんです。
当時は左派政党が大きな力を持っていてとにかく自衛隊を押さえ込もうとする動きがありました。
F-4戦闘機導入の際も周辺諸国を刺激しないようにと空中給油装置を撤去(ついてるが前提のものを外すと数億円高くなるのだ!)したり、対地支援能力として爆撃コンピュータを撤去させるなどしていた時代です。
国産輸送機のC-1も例外ではなく、当時は沖縄がまだ本土復帰前だったこともあって、他国に届かない距離まで航続距離を減らすということをわざわざやってたわけです。
C-1が初飛行した2年後には沖縄返還が実現されましたが航続距離が短くてC-130Hの導入に繋がるのですから時代にもてあそばれた輸送機といえると思います。



では機内見学してみましょうか。
カーゴドアに貼り付けられている複数の黒い長方形は滑り止めなんだそうです。
整備や点検時、高い場所で作業するのですが、その際に整備員が滑らないためのものなんだとか。




カーゴドアとその駆動アクチュエータ。
ドアをあけた搬入口上部には照明が設定されてるんですね。
カーゴドアは大型なので閉じたときは隙間が結構あるのかな?と思いきや意外とピタっと閉じるようです。
構造材には円形の肉抜きがいくつもみられますがこうやって地道な軽量化を行ってるんですね。



カーゴドアの内側にさらに内蓋発見!
これは機内に与圧をかける際に圧を保つための与圧ドアです。
これがしめられることで機密性をたもてるようです。



機内からコクピットを激写!(もちろん許可とってますよw)
C-1の基本設計は昭和41年、モックアップ審査が昭和43年、そして昭和45年の初飛行となるわけですが、さすがに当時は大型のディスプレイが並ぶコクピットではなく、写真のようにアナログ計器がズラリとならぶコクピットです。
操縦輪には川崎重工のマークが。
C-1の乗員は操縦手、副操縦手、機上整備員など5名です。



貨物室前部の壁コクピットなどを隔てている壁)についてる表示灯。
禁煙・・・ってタバコ吸うひといるんでしょうか(^^;
確かに自衛官以外にも時には災害時の避難や移動で民間人が乗る場合もありますものね。
ちなみにこの表示灯の下にトイレのドアがあります。
C-130Hのトイレは機体後部にあるのですが、C-1は機体前方にあるので「OH・・・」なんだそうです。
飛行機が飛ぶと気流は前から後ろに流れるので、トイレで「する」とその臭いは機内全体に・・・なんだとか(^^;



C-1は貨物や車両だけでなく人員輸送も行います。
じゃあ座席は?というと写真がそれ。
ひじょ~に簡易な座席がついています。
旅客機のシートとは違うので乗り心地はもちろんよろしくなく、騒音もうるさく、お尻が痛くなって、「寝てなきゃやってられない」んだとか(^^;
透明なチューブがいくつか見えますがこれは酸素マスクに繋がるチューブ。



機体後部の搭乗用ドア。
空挺降下用なのか通信機材なんかもありますね。



貨物室からカーゴドア側を見たところ。
こうしてみてみると結構貨物室が狭いんですね。
これじゃあクラウンぐらいの大型乗用車も難しい?
と思いきや全幅2.22メートルの高機動車や中型トラックも輸送できちゃいます。
上に見えるレールのようなものは空挺降下時のフックをとりつけるものかな?



この日はC-1輸送機だけではなく軽装甲機動車の展示も行われました。
軽装甲機動車は陸上自衛隊で普通科部隊の戦場機動用に用いられますが、航空自衛隊では基地警備用に平成16年度から配備が開始されています。
この車両は浜松基地の第1航空団の車両ですね。



以上、浜松広報館C-1輸送機地上展示でした。

Posted at 2015/05/31 23:59:23 | コメント(3) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記
2015年05月31日 イイね!

ホビーショーで手に入れたお土産

え?何故いまさらUPするかって?
実はUpし忘れてたのだ(笑)
それとなぜか私のブログは写真がいっぱい表示される傾向があるので、ときどき写真の少ないページをちょいちょいいれときたいのです。

というしょはんのじじょーはともかく、これを手に入れてきました。

ヘルパウイングの旅客機のダイカストモデルです。
ほら、空港なんかで売ってたりするでしょ?
1個3000円とか4000円とか結構するんですよ。
サイズのほうはB.747がざっくり70m、モデルが14センチぐらいなので1/500ですね。


ざん。
なんと一度に5機買っちゃいました。
ノースウエストとスイスエアの747-400にJALとエールフランスの747-200F、ユナイテッドエヤラインの777-200ですね。
1機3000円として5機で15000円・・・・なのですが、
実はワゴンセールで1機まさかの300円。
合計1500円です。
ずいぶん古かったのと箱がカビるんるんで売り物にならないからという判断なのでしょうけど中身は問題ありませんしね。

できればコンコルドとかANA旧塗装の747とかほしかったですが、それはばちがあたるってものですか(^^)
Posted at 2015/05/31 17:20:52 | コメント(1) | トラックバック(0) | 航空機 | 日記
2015年05月28日 イイね!

静岡ホビーショーにいってきました(後編)

ということで後編です。
ここからはモデラーの展示会の様子を。


これいいですね。
1/48のA-10Aウォートホグですが、横がフォルクスとは芸細かい!
A-10の30ミリ機関砲GAU-8アヴェンジャーのシステムはフォルクスとほぼ同じぐらいの大きさで、フォルクスとアヴェンジャーが並んだ写真で有名。
そのワンシーンを再現してるんでしょうね。



こちらは1/72のF-15DとX-1。
音速突破50周年記念でイエーガーが操縦したF-15Dですよ。
メモリアルを再現できちゃうのもプラモならではですね。



これは一本取られました。
ガンプラのランナーを集めてガンダムを再現。
これぞ本当の意味での「ガンプラ」ですね。
しかもかなりリアルです。



うおうお うおうお うおごこ~ろ~くんっ!



こちらはB-52Dの爆弾積み込み作業のワンシーン。
これだけ巨大だと迫力も違いますね。
近所のプラモ屋にB-52売ってないかな・・・w



え~んた~え~んた~みっしょ~ん



これいいなぁ。
各国のF-16が一同に並んでいるシーンなんてプラモじゃないとなかなか表現できないですものね。
これよく見るとベネズエラ空軍のF-16やイスラエル空軍のブラキートまで並んでいます。




超巨大空母にスケールモデルを載せるって飛行機プラモ造ったことのある人なら誰しも1回は夢見ますよね。
実際に目の前に再現されると圧巻です。
RA-5ビジランティまでいますね。




え~んた~え~んた~みっしょ~ん
秋山殿は・・・・いいっすね・・・・やっぱ。



第1航空団の昨年の記念塗装T-4とたまごひこーき。
F-86はたまごひこーきになっても違和感なさすぎ(^^)


なんと「あぶない刑事」のワンシーンの再現です。
アパートもかなり精密に出来ていますし、ポッカコーヒの自動販売機、撃たれて拳銃をはじかれた犯人とこれは好きじゃないと作れないこだわりですよ。
お見事!



西部警察の特車と団長。
なんだか積みプラモになっている押入れの奥にしまってあるマシンXのプラモを作りたくなってきましたw



ベースは外国の空港消防車ですがこのA-MB-3は見事!
原子炉事故で放水中をイメージしてるんだそうです。



あ~これいいなぁ。
F-14がブルーエンジェルスになったら?と誰もが1回は考えたことがあると思いますがそれが形になるとめっちゃかっこいいですね。



これ最初見たときは笑ってしまいました。
ドイツ軍に占領された町。
バルコニーにたたずむのは・・・変なおじさん!(笑)



ビッグスケールはそれだけで説得力がでてきますね。
それにしてもこのMD500の金属感がすごい。



去年に引き続き展示されました。
1/1プラモ(?)のドイツ陸軍ウィーズル2空挺戦闘車。
ここまで作ってしまう大人の本気・・・すごすぎます。



「お、リアルなF-4のプラモ」なんておもってはいけない。
これが紙でできたペーパークラフトなんですから。
よく見ないと気がつかないですよ、これ・・・
微妙な曲面がある飛行機をペーパークラフトで作るのは難しいと思っていましたが、いやなんていうか・・・超スゲー。

他にラジコンコーナーや無人航空機のコーナーなどもありました。
スプリンターのクーペが展示されてましたがあれは何だったんだろ?
某マンガ関連かな?


【自衛隊広報コーナー】
さて、やっぱりこれははずせません。
自衛隊の広報の一環で装備品展示が行われました。
昨年は第1機甲教育隊の10式戦車の展示がありましたが今年は戦車等の展示はありませんでした。
残念。


こちらは軽装甲機動車。
駒門駐屯地に駐屯する第1機甲教育隊第1中隊の車両ですね。
軽装甲をほどこされて戦場機動にもちいられる小型の装甲車両です。
全長4.4メートル、幅2.04メートルなのでだいたいフェラーリぐらいの大きさでしょうか。



車内の写真撮影を控えるようしずぽんが警戒していました(笑)




こちらはオートバイ(偵察用)です。
陸上自衛隊ではオートバイの軽快な機動性を活かして偵察行動や連絡に用いられています。
スピードメータはデジタル式なんですね。



こちらは「73式小型車」と紹介されていましたが、1/2トントラック(小型トラック)です。
いわゆる自衛隊ジープですが、パジェロをベースにしています。
第1機甲教育隊本部の車両です。



こちらは1 1/2トントラック(中型トラック)。
旧型の車両かな?
新型の車両だと高機動車のシャシをベースにしています。
こちらは静岡地方協力本部の車両ですね。



なぜこのトラックが・・・・
こちらは上の中型トラックなどとは違って、日常業務で荷物などの輸送に使われる業務トラックです。
中型トラックがいかにも自衛隊仕様!なのに対してこの業務用は基本的に市販のトラックです。
第1機甲教育隊本部の車両ですね。



やはりこれがなきゃ♪
自衛隊広報コーナにはかかせない南極の石です。
南極観測隊を支援するため自衛隊は海上輸送や物資補給をやってるんですよ。
よく「南極観測船」なんていいますが、あのオレンジ色の船は「砕氷艦」といいます。



以上、静岡ホビーショーの模様でした。
Posted at 2015/05/28 23:16:43 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記 | 日記

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