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アスロックのブログ一覧

2018年03月04日 イイね!

平成29年度小牧基地オープンベース

なんか1ヶ月ぶりの更新ですね・・・
あ、とりあえず生きてますよ~。
ではちょっとした車ネタ。
レヴォーグちゃんの走行距離が5万5千kmを超えました。
このうち9割以上が通勤なのでなんとも複雑な気分ですね。


さて、昨日3月3日は愛知県の小牧市にある航空自衛隊小牧基地にて平成29年度のオープンベースが開催されました。
平たく言えば航空祭ですね。

小牧基地は名古屋飛行場と隣接していて、名古屋国際空港時代にはひっきりなしに旅客機や貨物機などが離着陸する関係でどうしても航空祭の飛行展示は制限されるものになってしまっていました。
国際空港がセントレアに移転して県営名古屋空港になった今はトラフィックもずいぶん緩和されたのですが、いろいろアレな事情で飛行展示は当時以上に制限されたものになっています。
それでも開催する小牧基地は可能な限り来場者を楽しんでもらいたいと努力されてたのはとても感じられました。
なんといってもこれ。



第1輸送航空隊のC-130H輸送機のなんと6機大編隊です。
輸送機が編隊を組んでデモフライトをするのは世界中のエアショーでもあるのでしょうけど、大型のC-130が6機で編隊を組むなんて世界でも珍しいのではないでしょうか。
全長29.8m、全幅40.4mの機体ですから頭上を航過する編隊は実に1辺が数百メートルにもなるわけです。


続いて救難教育隊のU-125A救難捜索機×2機と第1輸送航空隊のKC-767空中給油・輸送機×1機による異機種編隊です。
機体の大きさがまったく違う機体同士の編隊は見た目以上に難しいんでしょうね。
先頭のKC-767の大きさは48.5m、全幅47.6m。
両側を飛ぶU-125Aは全長15.6m、全幅15.7mと3回り以上の差があります。


着陸態勢に入るためにブレイクするU-125A救難捜索機です。
U-125AはビジネスジェットBae125をベースに救難捜索用の機器を搭載するなどして生まれた機体で、ジェット機の高速性能を生かして救難ヘリコプターよりも早く現場に到着して海や山岳などで救難者を捜索・発見して救難ヘリコプターを支援する航空機です。



続いてC-130H輸送機が脚を出したままの「ダーティ状態」で会場上空をフライパスします。
C-130Hはジェットエンジンでプロペラを回すターボプロップエンジンを4発搭載しています。
プロペラをジェットエンジンで回してるのですから4900馬力という大馬力を出すことが出来ます。
一方でKC-767ほどの高速は出せませんがエンジンの効率が良いので航続距離も長く、5トンの貨物を載せて4000kmほど飛べるそうです。


KC-767もダーティ状態でフライパス。
KC-767はその名前のとおりボーイング767という旅客機を空中給油・輸送機に改造したもので航空自衛隊とイタリア空軍しか保有していません。
航空自衛隊では4機が配備され平成22年度から本格運用が始められました。
米空軍ではこのKC-767を米空軍仕様にしたものをKC-46ペガサスという名前で採用することが決まり、運用が進められています。
航空自衛隊も空中給油機の追加調達が決定してKC-46が新たに配備されることになっています。



続いてカーゴドアをあけて会場上空を航過。
C-130は貨物を機体に積み込むときは機体後部のカーゴドアをあけてそこから詰め込みます。
このドアは地上での貨物の出し入れのほか、着陸できない場所に貨物を届けるため空中から投下したり空挺隊員の降下のためにドアを開閉することもあります。
重い貨物を車両やカーゴリフターに載せて機内に搭載するのですから、このカーゴドアはかなり丈夫なんでしょうね。



展示を終えたC-130Hが着陸しました。
航空自衛隊ではC-130H輸送機を16機調達して小牧基地の第1輸送航空隊に配備しています。
航空自衛隊が活動を行うにはさまざまな物資が必要不可欠で、修理や補給用の機材や部品などを各地の基地に届けています。
ある程度の不整地でも離着陸できることや航続距離の長さを活かしてイラク復興支援やアフリカのソマリア沖での対海賊対応など日本の国際貢献を支える物流の要として、また大規模災害時の救援物資の輸送をする縁の下の力持ちです。



続いてお隣の岐阜基地から飛行開発実験団のF-2A戦闘機が展示飛行に参加です。
アフターバーナを使った旋回などのフライバイを実施しました。



F-2がKC-767と空中給油デモです。
今回はデモンストレーションなので実際には給油口に給油ブームを差し込んではいませんが、実際にはKC-767の機体後部下にある給油ブームを伸ばして、F-2戦闘機の背中にある給油口に挿入して空中給油を行います。
この空中給油ブームは5台のテレビカメラがセットされていてコクピットから遠隔操縦で給油オペレータが給油ブームを操作します。
着陸することなく空中で給油を行うことで戦闘機などの行動範囲を広げたり滞空時間を大幅に延ばすことが可能になりました。




続いて陸上自衛隊第10飛行隊のOH-6観測ヘリコプター、海上保安庁中部空港航空基地のAW139「かみたか」がフライパスをしていきます。




続いて恒例となったCH-47J輸送ヘリコプターの消火放水デモです。
超大型の消火バケツに水をいれ、空中から放水を行うもので、森林火災などで威力を発揮しそうですね。
これだけ重量があってしかも機体から長く伸ばした場所に重量物があるのでかなりのモーメントが作用しますから操縦も相当の技術が求められるんでしょうね。
CH-47Jは陸上自衛隊では大型の輸送ヘリコプターとして配備されていますが、航空自衛隊では滑走路を持たない離島や山岳地帯にあるレーダーサイトなどへの物資輸送や災害派遣での物資輸送に活躍しています。



先ほど会場上空を航過していったC-130が着陸態勢にはいります。
これにて午前の飛行展示は終了です。


ここからは地上展示機をいくつか。

飛行開発実験団のF-15J戦闘機です。
近代改修が施された機体で、空気取り入れ口横にはIEWSのアンテナのフェアリングが目立ちますね。



第8航空団第6飛行隊のF-2A戦闘機です。
福岡県の築城基地に置かれている部隊ですが、ずいぶん遠くから地上展示にやってきたんですね。
先ほど飛行展示を行ったのもF-2Aですが機体の色が違うとがらっと雰囲気がかわります。



岐阜基地の飛行開発実験団のF-4EJです。
去年の岐阜基地航空祭で話題を独占したといっても過言ではない特別塗装機ですね。
濃緑色をベースに茶色・黒・黄緑色のデジタル迷彩に主翼前縁を黄色に塗るという非常に凝った塗装が施されています。
目の前で見ると完成度の高さに驚かされます。



海上自衛隊第3航空隊のP-1哨戒機です。
エンジンも含め国内開発された国産の哨戒機ですが非常にこだわりを感じる機体になっています。
パッとの見た目は中型旅客機にいくつものアンテナをつけたように見えますが、よくみるとエンジンの空気取り入れ口が真円ではなく上下につぶれた楕円状になっています。
このエンジンは国内開発されたF7というエンジンで、旅客機などに比べると比較的低空を長時間、比較的低速で飛ぶというかなり特殊な飛行をする対潜哨戒機のためには大パワーの大型エンジンでは燃費が悪く、米国や欧州にもちょうどよいエンジンはありません。
そこで日本が独自に開発したわけです。
日本のお家事情もあって低騒音で、P-3Cに比べるとかなり静かなんだそうですよ。
機体は電子機器の干渉を防ぐために電線ではなく光ファイバーで操縦装置と舵などをつなぐフライバイライトという技術を使っています。



こちらは救難教育隊のUH-60J救難ヘリコプター。
今回は救難展示がなく、救難教育隊はU-125Aの航過のみの展示で非常に寂しかったですが、いろいろ事情もあるのでしょうね。
来年は期待したいです。



こちらは破壊機救難消防車。
最近新型の破壊機救難消防車があちこちの基地で配備されていますね。
この車両はローゼンバウワー社製のものです。
このほか消防からは全地形対応車レッドサラマンダーが展示されていました。



さて午後の飛行展示です。
離陸していくKC-767空中給油・輸送機ですね。
もともとが大型の旅客機なので機内のサイズや航続距離も大きく30トンの貨物を搭載して7200kmの航続距離があるそうです。
空中給油機とはいえ、機体の胴体全部が燃料タンクというわけではなく(さすがに重くて飛べまへんがな)、下部に燃料タンク、上部は貨物室になっています。
貨物室には物資や人員をのせることができて、人員なら200人ぐらい乗せられるそうです。



KC-767とC-130Hの空中給油デモです。
こうしてみるとC-130のほうがひとまわり小柄なんですね。
大型機どうしの空中給油デモがみられるのはここ小牧だけです。




3機で会場上空を航過していくC-130H輸送機。
以上で飛行展示は終わりです。

本来ならブルーインパルスの飛行展示も計画されていたと思います。
ところがどっかのアレな団体がいちゃもんをつけたり、春日井市はたびたびブルーインパルスの展示飛行に中止を求めたりしてました。
その結果、来場者は昨年の6万数千人から今年は1万人に激減しました。
地元の商工会や地元をアピールしようとがんばってる人たちのブースもあちこちで閑古鳥でした。
さぞ落胆されたと思います。
これがお望みなんですよね?
Posted at 2018/03/04 16:37:26 | コメント(4) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記
2018年01月28日 イイね!

プラモデルをつくってみた。(ミラージュ2000C)

なんか最近プラモしかやってない気がするぞ。。。。

さて、エン痔ェル様のほうですが、激痛のほうは落ち着いてきました。
が、やはりなかなか簡単なようではなく、あいかわらず軟膏使ったり、通院したりが続いています。
そういえば先日歯科で歯石取りを兼ねた定期検診をしたのですが、歯が欠けてたそうです。
堅いものを食べたとか、かけたような記憶がまったくなく、しかもそれはここ数ヶ月だといいますから、エン痔ェル様の痛さで歯を食いしばったときに欠けちゃったんでしょうか・・・


さて、年末年始はエン痔ェル様のおかげでほとんど寝正月だったわけですが実は冬休み終わるまでにコクピット張り合わせるところまでは作りかけのものがあったんです。
それが


ミラージュ2000(ドゥ・ミル)
タミヤ1/72ウォーバードシリーズのものですが、キットそのものはイタレリのものです。
ミラージュ2000って機体はメジャーな割りに意外とプラモは出てなくて、1/72ではメジャーなとこだとイタレリかエレールぐらいしかありません。


ということで完成しました♪
このプラモ、よ~くみるとレドームが若干細くね?とか、いろいろ違うところもあります。
イタレリのこのキットですが、どうも試作機のときにモデルを作ったらしく、あちこち異なるみたいです。
その一番目立つのが機首で、


パッケージの作例なんか見ると機首のレドームによくわからんパネルラインがあったりして違和感がありまくります(笑)
なので今回はここだけに手を入れています。
具体的には妙に長すぎるピトー管の長さを調節して、機首のパネルラインをパテ埋めして、レドームの境を溝彫り追加です。
これだけでぐっとそれっぽく見えます♪


キットのほうはホントにサクサク組めました。
若干インテイクや胴体と主翼の間に段差や隙間が出来たのでパテ埋めしましたが、サクサクっと進められます。
何よりキャノピの枠が単純なのが良いよね(笑)



塗装はタミヤカラーを使うようになっていましたが、Mr.カラーでおきかえです。
機体全体はH308の明灰色で、青色部分はミディアムブルーに灰色を混ぜて鮮やかになり過ぎないようにしました。
レドームはF-16のレドームと同じH306の明灰色にしましたが、もう少し濃くてもよかったかも。



以前(半年前)に作ったミラージュF1と並べてみました。
機体の規模は大体同じですが、やはり新世代機って感じがしますね。
あの時と比べて少しはプラモ技術向上できた・・・・かな?
Posted at 2018/01/28 19:05:28 | コメント(1) | トラックバック(0) | プラモデル | 日記
2018年01月14日 イイね!

プラモデルを作ってみた(F-4J/Mig-25)

いきてますよ~(^^;
いやぁ、どうも年末から体調を崩してしまって、よろしくないです。
前回T-400の飛行展示をアップしましたが、その直後に高熱が出て2日間寝込みましたしね。
そのほかにも年末までにさらに風邪を引いて寝込んでますし、しかもクリスマスの前日にエン痔ェル様が悪化して動けないほど痛くなってしまいました。
仕事納めまでは何とか持たせましたが、年末年始の冬休みはず~っとエン痔エル様が痛すぎて寝込んでました。
冬休み明け前日に初めて初詣にいったぐらいですからね・・・


さて、年末年始、布団で寝ていても仕方がないので動ける範囲で動いてました。
まぁやることといったら・・・
プラモ作りなんですけどね(笑)


F-4JファントムⅡ艦上戦闘機です。
キットはレベルの1/72のもので、写真のようにVF-84の機体を再現できます。


このキット、非常にディテールがしっかりしているのですが、モールドが凸の上に、あちこちヒケまくっているしバリも結構ありました。
ただ非常に組みやすかったのでラッカーパテのお世話になりながら紙やすりでコシコシやると非常にかっこよく組みあがります。
・・・・まぁキャノピの塗装トチりましたが(^^;



実はファントムって空自機はともかくそれほど意識したことがなかったのですが、こうしてプラモを作るとかわりますね。
超かっこいいです。
主翼を覆うかのように自己主張が強すぎる国籍マークなど、一つ一つはある意味「ダサい」のですが、これが一つ一つあわさるとめちゃめちゃかっこよく感じます。
いかにも60年代、70年代って感じですね。



ところで今回、モデルを作るにあたって「世界の傑作機 F-4J、SファントムII 」を参考にしました。
恥ずかしながらF-4BとJとSの違い、わってなかったので今回勉強になりました。
海兵隊のF-4Bやカウンターシェイド塗装になったF-4Sも作ってみたいですね。



さて、F-4Jが完成したのは年明けすぐなのですが、せっかくなのでもう一つ、こんどはパパッっと作れる簡単なキットを作りたくなってきました。
そこで手に取ったのが・・・・


Mig-25フォックスバット。
キットはハセガワの1/72のもの。
ICMやズベズダのものじゃないのよ。
このキット、函館に強行着陸して亡命したあの事件の直後(4ヵ月後)に発売して、大ヒットしたあのモデルです。
さすがにモデルが古いですので今見ると形状も結構違います。
そこで今回初の試みとしてモールドを全て彫りなおしました。


どうせ形が違うのですから、雰囲気重視でテキトーにモールドを彫って、塗装も組み立て説明書を全無視しています。
説明書では機体全体をダークシーグレー+白の混色に、レドームと垂直尾翼の縁をニュートラルグレー+つや消し黒の混色ですが、写真を見ると機体全体はかなり白っぽく、レドームは濃い色に見えました。
そこで機体全体をH308の明灰色+つや消し白、レドームはH301濃灰色としました。
ハセガワの作例ともずいぶん彩度が違いますがわたしはこっちのほうが好きなので。
脚はエアクラフトグレー+白としました。

そうそう、この機体ですが、Mig-25Pを意識して作りました。
Mig-25は戦闘機型、偵察/爆撃型、練習型、防空施設制圧(SEAD)型があるのですが、戦闘機型は機首が太くて大出力のレーダが搭載されています。
戦闘機型はMig-25PとPDの2種類が知られています。
函館に亡命してきたのはMig-25Pで、ここで徹底的に調べられたため、ソ連当局がMig-25の上ポンシステムを書き換える必要がでてきました。
これがMig-25PDです。

それとまだMig-25の情報がほとんどなかった時代は西側はこのフォックスバットを「Mig-23」と呼んでいたそうです。
なのでMig-23フロッガーを「Mig-25」、Mig-25フォックスバットを「Mig-23」とあべこべで呼んでいたようで、それをオマージュして今回機番をレッドの23としています。


さて、完成して感じた印象は・・・
とにかくでかい!
同スケールのMig-23と比べると変な笑いが出てきます。
F-15と比べてもでかいですよ、これ。
そんでもって表面処理と溝彫りを乱暴にやったので、結構目立ちますね(^^;
これは教訓になりました。

さて、リアルなMig-25はコンドルのキットをもってますのでいつか作るとして・・・・
Mig-25、美しさはないですが、とにかくめちゃんこカッコイイですね。
部品点数も少ないですし作ってて楽しいプラモでした。
Posted at 2018/01/15 00:15:15 | コメント(3) | トラックバック(0) | プラモデル | 日記
2017年12月03日 イイね!

浜松基地T-400型練習機展示

なんだかずいぶん久しぶりになってしまいました・・・
今年は厄年ということもあって妙に体調が悪く、本当なら11月のはじめに伊勢神宮へ参拝+明野駐屯地航空祭見学というのを考えていたのですが、見事に風邪を引いてしまってキャンセル。
その後もたびたび風を引いたり直ったりの繰り返しで、医療機関への受診が11月だけで10回を超えました(苦笑)
このうち半分は眼圧測定や胃薬などを処方してもらう通院ですが、それにしたって11月は多かった。


さて、南のほうでは新田原基地で航空祭前日となる12月3日、浜松基地ではちょっとしたイベントが開催されていました。


T-400ジェット練習機のデモフライト&地上展示です。



現在T-400を運用しているのは第3輸送航空隊隷下の第41教育飛行隊で、島根県の美保基地(米子鬼太郎空港に隣接)におかれていますが、近い将来ここ浜松基地に移動してくることがきまっています。
航空自衛隊の教育は新隊員教育や航空機整備や電子機器の取り扱い、武器取り扱い、航空機の操縦、幹部教育などをする部隊や学校は航空教育集団という組織の中にあるのですが、なぜか小牧基地の救難教育隊と美保基地の第41教育飛行隊はその組織とは別の組織にあるわけです。
この第41教育飛行隊を航空教育集団に入れることで教育の一本化を図るのが目的なのですが、浜松基地に移動になったことを考えると美保基地が手狭になってきたこともあるんでしょうな。



一緒に地上展示されたT-4練習機。
ビジネスジェットがベースのT-400と比べるといかにも「軍用機」という感じがしますね。
浜松基地にT-4が配備されたのは昭和63年ですから既に30年。
まさにT-4とともに歩んできた浜松って感じですね。
T-400の大きさは全長14.8m、全幅13.3m、自重4.6トン。
T-4は全長13m、全幅9.9m、自重3.7トンなので機体の規模としてはだいたい同じぐらいでしょうか。




地上展示を終え、飛行展示に向けて駐機場所を移動するT-400。
タグ(トーイングカー)にひっぱられています。
来場者のほうに機首を向けているとエンジンをかけたときに吸い込まれてしまう恐れもあるので危険ですものね。
胴体に窓が4つ見えますが操縦席に2人、キャビンに4人乗ることが出来ます。




エンジンをスタートさせ、飛行前の最終点検をしています。
T-400は自衛隊装備年鑑には「輸送機・救難機等基本操縦練習機T-400」というえらい長い名前がつけられています。
その名前のとおりそのまんまですが、輸送機や救難捜索機などの基本操縦の練習を行う飛行機です。
航空自衛隊の戦闘機は単座または複座ですが前席は1人が座って操縦します。
輸送機や救難機、早期警戒機は操縦士と副操縦士が並んで座って操縦します。
同じ飛行機といっても戦闘機は操縦桿、輸送機などは操縦輪ですし、戦闘機は操縦席がむき出しで周囲が全部キャノピーとよばれる窓ガラス(樹脂ですが)でおおわれていますが、輸送機などは窓ガラスは前と横のみで操縦席は機体の中にあるなど結構違うわけです。
そこで戦闘機と同じ操縦教育をやるとどうしても不都合がでてきちゃうわけです。
昔は航空自衛隊の輸送機などの基本操縦は対潜哨戒機など大型機をたくさん運用している海上自衛隊に委託してたのですが、このT-400を導入することで航空自衛隊が自前で基本操縦教育が出来るようになったわけです。
さあ点検が終わりランウエイに向かってT-400がタキシングしていきます。




離陸するT-400。
こうしてみると見た目は完全にプライベートジェット機ですが、実はそうなんです。
機体にいくつものアンテナがありますがGPSや航法システム、通信アンテナなどが設置されてはいますが基本的にプライベートジェット機そのままです。
米国のレイセオンエアクラフト社のビーチジェット400Aというプライベートジェットの機体を練習機仕様にしたもので、米空軍ではT-1ジェイホークという名前で使用されています。
最大速度は真っ赤0.78(870km/h程度)、航続距離は3000kmとなかなかのもので、推力1.3トンのターボファンエンジンを2つ搭載しています。
飛行中は本当に静かなんですよ。




こちらは第1航空団第32教育飛行隊のT-4中等練習機。
T-400に続いて離陸していきます。
T-400と比べてパワーがあるからなのかT-4はT-400よりもずいぶん手前の位置で脚が地面から離れていきます。
同じぐらいの規模の飛行機ですが離陸一つとってもずいぶん違いますね。



上空をフライパスするT-400。
高度が比較的あったとはいえ、静かそのもの。
移動してくることで騒音に苦しめられるのではないかなど不安に感じる住民もいると思いますが、実際に飛ばしてみてもらうことで理解を深めてもらうことは大切ですものね。



同じくフライパスを行うT-4。
航空祭のときのように機動飛行を行うのではなくあくまでもT-400と同じように飛んで、騒音などの不安はいかがでしょうか?という感じでした。
T-4そのものも機体が小柄で戦闘機のような大パワーなエンジンを搭載しているわけではないので上空通過しているときは結構静かだったりします。






脚を出した状態で比較的低い高度でフライパス。
この状態でもやはり静かですね。
T-400は米国のレイセオン社製と書きましたが、実は開発は日本が行っているんです。
もともとは三菱のMU-300ダイヤモンドというビジネスジェットだったわけです。
非常に優秀で性能もよく、低燃費で乗り心地も良い。
さあいよいよ売り出そうというときになって米国で連邦航空局がその前に起きた大型旅客機の事故の関係で航空審査が遅れに遅れ、しかも悪いことにその間に不況になったことで米国では航空機需要が一気に冷え込んでしまい、大赤字の三菱は・・・
続きのほうはもう疫病神でもいるんじゃないかというぐらいあまりにあんまりな不憫さなので、ぐぐって調べてみてください。
たぶん泣きます。
結局なんやかんやで三菱の手を離れてしばらくするとこの機体に米空軍が目をつけ、T-1ジェイホークの名で練習機として採用するなどして売り上げがどんどん伸び、航空自衛隊も「米国製」のホーカー400をT-400として導入することになったわけです。
MU-300の名前で、国産機として導入してもらいたかったというファンは多いはず・・・・・


こちらはT-4。
T-400が艶のある白に塗られているのに対しT-4は機体が灰色ですね。
T-4は戦闘機の基本操縦教育としても用いられるので機体は灰色、ただし垂直尾翼や主翼などの先端は視認性のよいオレンヂ色に塗られています。
機体に比べ比較的大きなエンジンを背中に背負っているT-400と比べるとT-4は胴体の後部に見える小型のノズルの大きさからそれほどパワーがないように感じますが、T-4が搭載する国産のF3エンジンは約1.7トンの推力があります。
機体の自重が3.7トンに対して、2つのエンジンで3.4トン近い推力ですから結構パワフルだったりします。



続いてタッチアンドゴーをおこない、滑走路右手側からフライパス。




飛行展示を終え着陸するT-400。
着陸もやはり静かですね。
日の丸がついていなければ自衛隊機だと気がつかない人も多いんじゃないでしょうか。
T-400が配備されたのは平成6年度で、まだ数がそろっていないときに運用の研究などを行う準備部隊の臨時第41教育飛行隊が美保基地の第3個輸送航空隊隷下に編成されました。
翌年平成7年に臨時第41教育飛行隊が廃止され、第41教育飛行隊として編成されて現在に至ります。





T-4もタッチアンドゴーをおこない、再度アプローチして着陸を行いました。
後輪が接地後、しばらくのあいだ機首をあげたまま滑走していきましたがこのパイロットは元F-15のパイロットなのかな?
こうして着陸の様子の違いなどを比較できるのも浜松ならではですね。




飛行展示を終え、地上展示のためふたたび広報館前のエプロンにもどってきたT-400です。
このデモフライトは14日にも行われるようで、騒音などに不安を感じる住民の方々に理解をしてもらえる試みとして意義のあるものだったんじゃないでしょうか。

ちなみに・・・・
この展示が行われているとき、基地の外では怪しい団体がデモやってましたよ。
すご~くさびしい人数でしたが(笑)


以上、T-400展示でした。


Posted at 2017/12/03 03:06:38 | コメント(2) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記
2017年10月24日 イイね!

プラモデルをつくってみた。(F-15Eプロトタイプ/バッカニアS2)

いやもう台風がすごかったですね。
浸水した河川なんかもあったようで、犠牲になられた方、また被害にあわれた方、お見舞い申し上げます。
うちの近所の川もそれなりに危険だったようで、非難判断水位までいっちゃってたようです。
今朝その川の近くを通りましたが水位はすっかり下がっていて、どれだけ急に雨が降り注いだんだろうと考えさせられました。


さて、久しぶりにプラモです。
ちょこちょこつくってるんですよ。
まずはこちら。


F-15Eストライクイーグルです。
TF-15を改造して戦闘爆撃機型のデモンストレータになったプロトタイプです。
確か1980年のファンボローに出展した機体で、この緑色になる前は航空自衛隊のF-X選定のとき入間基地で開催された国際航空宇宙ショーでF-14とともにデモフライトを行った機体です。
あのデモフライトを行ったときは米国建国200周年のサンダーバーズっぽい塗装だったのに、緑色になると雰囲気かわりますね。



キットはハセガワの旧キット・・・・じゃないですよ。
現行のハセガワ 1/72 F-15Eストライクイーグルをベースに旧キットのパイロン、シート、エンジンノズル、デカールなどを流用しました。
右主翼付け根の機関砲口は埋めて、エアブレーキも試作型にあわせて小型しました。
しかしFASTパック・・・・じゃなくてコンフォーマルタンクの合いがすさまじく悪かった・・・



F-15Eストライクイーグルといえば、黒に近い濃灰色の機体ですが、緑色のマダラ模様(チャコールリザード)にMk20ロックアイをしこたまぶらさげたこの機体をイメージする人、多いんじゃないでしょうか。
それにしてもなぜあんなに盛大にクラスター爆弾ぶらさげてたんでしょう・・・・(Mk82でもよかったのに)



エンジンノズルは旧キットを流用して、底をくりぬいてエンジンのファン部を見えるようにしましたが、ノズル部分はつるんとしたままなのが残念・・・
でもアイリス板にみたてたプラ板を1枚づつはりつけたくないしなぁ(苦笑)
塗装はフリーハンドですので、結構実機とは違ってしまいました。
キャノピーを接着するときにズレて隙間が生じてしまったのがなんとも心残り。
次はがんばろう。



次はこれです。

バッカニア(カナメさんじゃないよ)。
何気にバッカニアの1/72のキットってエアフィックスとレベルしかないんですよね。
キットはレベルの1/72 バッカニアS2Bです。



バッカニアS2Bということからもわかりますが、何気にこれ、空軍機なんです。
でも個人的にペンギン塗装にしたかったので、塗装だけかえてなんちゃって海軍機のS2風ってことです。
デカールなんてもちろんもってませんので、シーハリアーのデカールを流用してます。
かなり無理がありますが細かいことはなしだ!



キットはレベルの1/72とかきましたが、実はマッチボックスの金型なんです。
マッチボックスのバッカニア・・・・是非ぐぐってください。
「あっちょんぶりけっ!」な成型色ですから(笑)
あ、このキットは面白げがない白色一色でしたよ。

マッチボックスのバッカニアが発売されたのはおそらく40年以上前。
ということで全体の形状は良くてもディテールはかなりアバウト。
しかも運河彫りだ!
たぶんビッグワ●ガムのほうがディテールは数倍上だぞ。
その上部品との合いもかなり悪いので、箱から出した時点で絶望感を感じました。
でもその分かなり気楽に作れましたけどね。
初めて全て彫りなおしました。


ディテールがアバウトなんですからコクピット内はもっとアバウト。
シートはそれっぽい形(やたらでかい)なのですが、計器版なんかありませんし、それどころか風防の中にある計器版のひさし部分

がない・・・

つまりコクピットはシートが2つあるだけ。
ちょっとなぁ・・・
そこでプラ板とパテでそれっぽくしてHUDをつけときました。
ちなみにシートはなぜかACES IIです(笑)
完成はしましたが、筋彫りのときはみだしたり曲がったりして必ずしも満足ではなかったです。
ここが今の時点での技術の限界・・・・かも。
またパテはポリパテを使ったので筋彫りをするときに割れてしまうということもありました。
次はエポキシパテだなぁ。
出来はかなりアレになってしまいましたが、いろいろ学ぶことが出来ました。
Posted at 2017/10/24 00:49:51 | コメント(2) | トラックバック(0) | プラモデル | 日記

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「佐久間挺長ほか潜水艇の慰霊塔がある鯛の宮神社は呉のタクシー運転手さんも知らない場合もあってちょっと行きづらいのですが、あのあたりは安芸地震で結構被害受けたみたいで爪痕がまだ残ってたりします。」
何シテル?   06/23 21:17
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カテゴリ:ミリタリーイベント
2016/09/27 00:40:45
 
であごすてぃーにWW2傑作機コレクション14「九九式艦上爆撃機」 
カテゴリ:でぃあごすてぃーに
2016/09/27 00:40:01
 

愛車一覧

スバル R2 スバル R2
スバル R2に乗っています。 後席がちょっと狭いですが良い車ですよ(^^)
スバル レヴォーグ レガシィ後継車 (スバル レヴォーグ)
先代が事故で早期引退となってしまったため、導入されたレガシィ後継車です。
スズキ アルト スズキ アルト
10年ほど乗っていた以前の車です。 660CC規格になって初めて乗った車でした。
輸入車その他 その他 輸入車その他 その他
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