ゲトラグ製DCT(三菱TC-SST)搭載車オーナーへ
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
 初級 |
| 作業時間 |
3時間以内 |
1
このミッションは言うまでもなく、曰く付きです。多くの人が不具合が出たら諦めているようです。私もその方向で検討していましたが、できることがあるんじゃないか、折角のいい車をこんなすぐに捨てて良いのか、半年近く悩んだ末、生還したので報告します。ぜひ、同じような人の役に立ってもらいたいです。
【症状】
1:ある時、キックダウンしたらクラッチ滑り(エンジン回転のみがあがること)のような現象が起きた。
2:その後も、60km/h以上の巡航(定速走行)で数百rpmの振幅でハンチングのような(上がったり下がったりするような)現象が日常化する。
3:末期ではキックダウン手前の強い加速でも滑るような感じがあった。
4:MTモードでもSPORTSでも変わらない。
5:ギアは変わらないということはない。
6:クリープはする。
【今思えば、の症状】
1:DCTFが温まっている時、たまに停止する直前に、間違ってクラッチ話しちゃったときのようなガッコン!が起きていた。
2:DCTのくせに、やたらエンブレが弱い。
まず、長いことお世話になっているDに相談したところ、ご存知のように交換か遠回しに乗り換えを提案されました。クラッチが滑っている感触はしていたので、確かにOHが前提の話になっていたからそういう流れになったのでしょうが、それにしてもダメ元でDCTFの交換を聞いたらやたらとデメリットを言ってくるのでその時は諦めていたのでした。
TC-SSTの仕組みが調べてもよくわからず、モヤモヤ期間中は一度、油圧が出ないからクラッチが上手く圧着できてないんじゃないだろうか?とか、断も続も油圧で制御しているのか?(つまり、MT車で言うところのプレッシャープレートがバネのように一方向に圧が効くわけでなく、例えば高圧で第一クラッチ続・低圧で第二クラッチ続・中立でニュートラル、みたいなもの?)とか、考えて一度はオイル交換も考えたのですが、Dの一言が引っかかって出来ずにいたのでした。
結果として、以上のような症状では、オイル交換で直ります!!!
手放すことはありません!!!
ただし、日常的にクラッチにダメージの入るような乗り方をしていたり、前期型はわかりませんが…。
2
用意したものはこちら。
オイルは、モチュールのダメじゃない方、HIGH-TORQUEです。フィルターは中華製が怖かったので外車御用達MEYLEです。それと、アンダーカバーを外す都合上、絶対にリベット飛ぶし、なんなら既に脱落してるところもあるはずなので多めに買っておきました、プラリベット、プラスティリベット、クリップ、プラクリップ…呼び方は様々ですが、こちらもメーカー製、といってもエーモンですが。
それと大事なこと。
私は車歴にもあるように、コルトRに乗っていた都合でその他のものを持っていましたが、国産車しか乗ってこなかった方はまず持ってないであろうものが必要です。
・HEXレンチ(ソケット) 8mm
・漏斗
コルトのミッションオイル交換に使ったものが使えるんですが、思えばヤツもゲトラグ製でしたね…。
漏斗にくっ付いていた耐油ホースは、お役御免となりました。ありがとう…!
ちなみに、プラグは色んなボルトと違い、一発緩めば手で回るので、長めの棒レンチでもいいでしょうし、将来のことを考えてソケットでもいいでしょう。コルトはフィラーが横だったので棒は無理だったんですが、この人はクリアランスに超余裕があるのでそこは苦労しません。
3
さて、作業手順も一応残しておきますが、難易度は高くありません。ただ、下に潜って一番大きいアンダーカバーを外す必要があるので、前二輪を浮かせないと厳しいのでそこが面倒です。
つまり、ジャッキが二台かウマが必要です。
4
この工程は車を上げる前でもいいと思うんですが、フィラープラグが回るか確かめておきます。
…多分エボXの記事を読んでしまったんでしょうね、何も考えずに初手からエアクリボックスを外しました。ご覧のように、その下にはシフトリンケージくらいしかないんです。知恵の輪っぽいから面倒なのに。外すのも戻すのも…。
5
バッテリーを降ろして、ケーブルガイドを10mm2本で外すと出てくるコレ(橙矢印)がフィラープラグです。
周りが汚いのは前オーナーの時にお漏らししたのかな?
6
なお、ケーブルガイドは必ず外す必要があります。
7
下に潜ってコレを外します。
一部、「B→」というところに10mmが刺さってますが、他はリベットです。ビスのBかな?戻すときも書いてあるのでわかりやすくて助かります。Bはバンパーのところにしか無かった記憶。リベットは大きいところが8mmであとは7mmっぽいです。よく飛ぶのは7mm。
8
外したアンダーカバー。写真の下がリア側です。
中央右に窪みがありますが、その中にも一つリベットがあった気がする。
9
FLタイヤハウス内です。ここも外さないとフィルターの交換ができません。上2か所、左2か所くらいで留まってます。他のカバーに被ってるので、ブレーキライン、回転信号線に気を付けながら外します。
10
ドレンが2つもある。しかも、後ろのやつの近くにドラシャが走ってる。
ま、まさか、後ろのはトランスファ?!
でもよく見ると、更に中央寄りにデフのドレンプラグがあったので、この2つで間違いないようです。
排出した時に、前の排出が1.5~2Lくらいしか出てこなかったので確信しました。ちなみに、後ろからはドバドバ出てきたので焦ったのは秘密。用意した6Lで足りるよね?!と。
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これがフィルターですが、外すための工具を忘れてきてしまいました。3xmmのレンチを使うそうですが、そんな特殊工具コレにしか使えないのでモンキーかウォーターポンププライヤーで対応しようと思っておりましたのに…。
でもね。プラスチック筐体ならそんなトルクもかけてないし、ゴム手で回るだろう!と。まぁ、結果回ったわけですが。エンジンオイルフィルターのように金属筐体なら、ですがそんなに力かけたら割れちゃいますのでね。
回転留めが付いてますが、触った感じコレは、締めすぎを防ぐ目的で付いているものっぽいです。噛んだら終わってね、と。
緩めるときも一応浮かせましたが、ほとんど噛んでませんでした。
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外したフィルターはこちら。
ケバケバしていて漆黒ですね。
コレが詰まると油圧も出ない、と述べている方もいらっしゃいましたが、少なからずありそうです。
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ミッションやギアオイルを満たす時に開ける「レベル穴」ですが、多分コレじゃないかなーと。
多分、というのは私は開けなかったからです。
ドライブシャフトが邪魔で快適に回せなさそう、というのと、やっぱりドラシャが近くにいるのが嫌だったからです。
この辺り、色んなオイルが入っているので、変なオイルを抜いちゃうとかなり面倒だったし、溢れても足りなくてもその場ではどうしようもなかったからです。
余裕がある方、誰か試してみてください。
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折角だからエンジンオイルも交換するくらいにして。
自家整備なので高価なコンピュータやましてMUTなんてありません。ロシア勢のようにOBD+Windowsソフトというのも怖い。
なので、私が直々に教え込み(ティーチング)します。基本の各ドライブモード保持。
作業後に快適な車内でまったりやったところ、早速変化が。
TorqueProで情報表示させたところ、クラッチのスリップスピードが前より上がった(停止中なのでエンジンRPMに近いほうが良いはず)のと、ニュートラルでクラッチ温度が下がっていくのを確認できました!(パーキングだと実はちょっとずつ上がる)
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この作業にかかったコスト…
【時間】 2H
【実費】 約3万円
Dや一般整備工場に概算出してもらってから作業を決めましたが、コレは自分でやったほうが良い。そう思いませんか?エンジンオイルと対して手間は変わりません。部品代が高いくらい。
もし似たような症状で悩んでる方、今すぐにオイルとフィルターを注文してDIYしなさい!
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結果、得られた効果は…
・かっちり噛み合った加速
上り坂でも滑らなくなった!
・シフト時間の短縮
シュンシュンギアチェンジする!
・エンブレの増大
意外と嬉しい!
ただ、直らなかった症状も。
・オーバートップ巡航時の微振動から来る音
振動してるのかもしれませんが、体感としてはかなり小さく、音は聞こえてきます。おそらく、これまでの走行で偏摩耗したクラッチの回転の重量バランスが崩れて微振動してるのだと思っています。したがって、走ってれば均一に削れて直る?かも?それはそれで、いよいよか???
ひとまず、もう5年は乗れそうです!
よかったよかった!
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