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……皆さんは「田園型衝突事故」という言葉をご存知でしょうか。
水田が広がる見通しの良好な十字路で、交差する道路から自車と同じ速度で交差点に進入してくるクルマに気付くのが遅れ(または全く気付かず)、衝突してしまう事故です。
正式名称は「コリジョンコース現象」。
交差するクルマがAピラーにスッポリ隠れているなど、動体視力の対象になりにくいのが原因ですが…、
もう一つ。
人間の眼の構造的問題である「盲点」も関わってくるでしょう。
ちょっとした実験を試して下さい。

△・右手で上の画像のように人差し指と小指を立て、腕をいっぱいに延ばす
・
左手で左目を隠し、右目だけで
人差し指の爪を見る(画像の×印)
・
人差し指と小指の高さを水平に合わせる(画像は不十分m(__)m)

△・人差し指の爪を少しずつ自分の顔に近づけていきましょう
(常に
人差し指の爪を見て下さい。
人差し指と小指の高さを揃えて下さい(画像は不十分m(__)m))
どんどん顔に近づけると、
ある距離で…、
このように見えませんか?
(あくまでも人差し指の爪をみること。小指は視野で!)↓↓

△ある距離で小指の第一関節より先が見えなくなる筈です。
更に近付けると、消えた小指の先が「復活」します。

△眼から約15cmより近づけると、小指が「復活」します。
小指の先が消えた場所。これが「盲点」です。
盲点の部分には、見た情報を脳へ伝えるための「視神経」があり、映像を投影することができません。
これをカバーするのが、もう片方の眼と、人間の脳は欠落した映像を都合よく補正する機能があるため、日常の生活において盲点を意識することはありません。
慣れてくると、視線からどれぐらいの位置をズラすと「隠せるか」が分かるようになり、例えば片目で暗い部屋に灯るケータイの充電ランプを、視線の向け方だけで意図的に「消す」ことができるようになります。
ぼんやりと前を見ているだけの運転が、いかに危険かお分かりかと思います。
信号、歩行者、標識・表示、対向車などなど、視線・目視を徹底して、事故防止に努めたいものです。
Posted at 2013/06/27 09:50:44 | |
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ネタ? | 日記