
先日、九州で地震があり、昨日には、気象庁が
”南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」”
を発表した。大地震が起きると、社会インフラが破壊され、固定電話も携帯電話も使用不能になることが想定される。
2011年3月11日にあった東日本大震災のとき、私の近所に以前、お住まいで、その後、女川町に引っ越されたご家族と連絡が取れず、安否不明だったが、日本アマチュア無線連盟の行っていた非常通信網の助けを借りて、避難先を知り、アマチュア無線を通じて、連絡を取ることができた。そのご家族は、思わぬルートで連絡のできたことに驚かれたが、殆ど閉局状態だった私も、アマチュア無線の有用性を再確認した次第だった。
最近、私が属するアマチュア無線クラブでは、非常通信も想定して、通信のための高性能アンテナと寝泊まりできる小屋(シャック)を設置した。
左上がアンテナの全容であるが、カメラを広角にして、斜めにしても全部が画角に入らない。
一番上の50MHz用のアンテナは地上高約50mあり、見通し距離しか電波が届かないVHFでも、山岳回折等により、愛知県から東京と安定して通信できることを確認した。また、九州とも通信が可能であり、まだトライしていないが、恐らく、東北地方の南部とも行けるだろう。また短波帯を使えば、それ以遠の日本全国津々浦々どころか、世界中と通信が可能である。
タワーはタワーごと回転するクランクアップ式で、一番下げても、このレベルである。右の方に写っている白いシエンタ・ダイスは私の車であるが、アンテナの巨大さが分かってもらえるかと思う。
アンテナ部分だけの写真はこれであるが、最長エレメントは7/10MHz用は30m余りある。
クラブ小屋=シャックはこれであり、最近、開所式を行ったばかりだ。

クラブメンバーのかなりが年配者ではあるが、中には暇だけでなく、金に余裕のある人も居て、熱意のあるメンバーが多い。皆さん、若々しく、年齢より若く見えるだけでなく、行動力もある。英語を解する人が多く、中には外国語を複数話せる猛者も居て、シャックに集まってワイワイガヤガヤとやっているのである。それは、私がアメリカ赴任時代に、現地で属していたアマチュア無線クラブのような雰囲気に近いものもある。そのクラブは、200インチ反射望遠鏡のある、パロマー山天文台の管理棟にアマチュア無線用アンテナを持つクラブであったが、日本にも、似たような感じのクラブが存在するようになったものである。クラブはJA2YAKのコールサインを持つ、愛北アマチュア無線クラブといい、もし、聞こえていたら、是非、コールされたし。もし、南海トラフ地震が起きて、電話網が機能しなくなるようなことがあったら、濃尾平野のキー局となるかも知れないので、その時は、全国の皆さん、宜しく。尚、ここは名古屋より30m近く海抜が高く、津波で水没することはない見込みである。
Posted at 2024/08/09 16:07:54 | |
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