
我が家のR2は近場専用で使っているだけだが、この1年間で4回ものトラブルを経験した。それらの個々については整備手帳に書いたが、ブログに1年のサマリーとしてまとめさせてもらうことにした。18歳という車齢ゆえのトラブルかも知れないが、私に言わせてもらうと、中には、長期信頼性確認が設計時点では十分には行われていない案件もあるように思う。
まず起きたのは、正月明けに、Steering 警告灯が点灯し、重ステになってしまったことだ。年末から年始に掛けて長い間、R2に乗っていなかったことと、厳寒の日が続いたことで、バッテリーが弱っていたことは否めない。でもエンジンが問題なく始動できるだけの能力がバッテリーにはあったのに、パワステが駄目というのは戴けない。走行し始めているのに、重ステでは、事故のリスクさえある。自作デサルフェーターを使って、バッテリーのCCAを約150Aまで回復させたことで、その後、1年間再発はしていない。
2番目に起きたのは、ベルト鳴きであった。これは2年前にベルト交換後、そのままにしていて、ベルトの摩耗や幾らかの伸びによるせいで、テンションアップで解決した。車用ベルトは初期伸びが少ないが、モノタロウで買った非純正品ゆえ、伸びやすかったのかも知れない。某ベルトメーカー勤務の仲間から聞いた話に、純正品として車メーカーに納入するベルトは初期伸びに対する策を十分に講じているが、アフターマーケット用はそこまでやっていないことが多いそうである。
3番目に起きたのは、走行中に、一瞬、車が後ろに引っ張られるような症状が時々発生したことだ。スキャナーで読んでもエラーコードはストアーされておらず、原因が簡単には掴めなかった。みんカラ内を検索したら、有用な情報をあれこれ投稿されている”もっふんさん”による、”カム角センサ不良・交換”というタイトルで、 https://minkara.carview.co.jp/userid/2513429/car/2055179/6141876/note.aspx
に記載されている内容と酷似していた。電池式デジタルオシロスコープをR2に付け、走行中にカム角信号波形をモニターしていたら、ヒゲノイズが観測されたタイミングで、問題が起きることを確認した。センサー交換で完治し、またエンジン後部のオイル汚れの原因とブローバイガス臭の原因が、センサーのOリングずれにあったことも見つけた。正に怪我の功名であった。
4番目に起きたのは、ステアリング反応の鈍さである。ステラに乗った後に、R2に乗ると、明らかにステアリングのレスポンスが悪く感じたことだ。小刻な修正が思うように効かず、運転していて疲れる車だとさえ思ったくらいだ。パワステコントローラー内の電解コンを交換したら完治以上になった。それは交換した電解コンのESRがより低いもので、容量が50%増えたことと大きく関係しているようだ。モーターに加わる電圧が以前はDVMで読んでいると、コロコロと何Vも変動したのに、対処後は0.3V未満の変動に収まった。
2番目の問題は、社外品のベルトを使ったこととテンションの調整を2年間していなかった私の責任だが、他は私の責任でない部分が大きいと思う。新車から18年も乗っている私が悪いと言われればそうかも知れないが、某T社の車を3台家族で使っていて、比較すると、スバルはとても足元にも及ばないくらい長期信頼性では劣ると私は感ずる。でも、私は昔のスバルの軽は性能面では好きである。プレオ、R2、ステラと3台を所有していて、そう思うのである。設計者の熱意がそこにはあるとも感ずる。
Posted at 2023/01/14 15:29:32 | |
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