フロントフォークのシール交換(その４)

作業は「フロントフォークのシール交換(その３)」からの続きになります。

続いては今回のメインイベントであるシール類の交換です。

まずはダストシールを外します。
アウターチューブに傷つけないようにマイナスドライバーでこじってやると外れてきます。

次にオイルシールストッパーリングを、これもマイナスドライバーを隙間に入れてこじると外れます。

オイルシールを外します。これも特殊工具(SST)がありますが、タイヤレバーを使って、テコの原理で外します。

オイルシールリテイナーという金属のワッシャーが入っていますので、それも取り除きます。

今回取り外すものは、これで全てです。

パーツクリーナーなどを使って各部を奇麗にしてあげます。

一通り奇麗にできたら、新品のシール類を装着していきます。

まず最初にオイルシールリテイナー(再利用)という金属のワッシャーを入れます。

次にオイルシール「51153-41G00」を方向を間違えないようにセットして、そこに古いオイルシールを載せてプラハンマーで叩き込みます。

あまり斜めになって無理やり挿入したり、強く叩きすぎたりするとよろしくないので、慎重に少しずつ優しく叩き込みます。

古いオイルシールがアウターチューブとツライチになったら挿入完了。

きちんと均等に真っすぐ入っているか、目視で確認します。

オイルシールストッパーリング(再利用)をアウターチューブの内側の溝へ入れ込みます。

ここで溝が見えなかったりする場合は、先ほどのオイルシールが正常に打ち込めていないので、やり直します。

ダストシール「51173-41G00」を装着して、インナーチューブを挿入する準備が完了です。

本当の作業手順は、インナーチューブ側にダストシール→オイルシールストッパーリング→オイルシール→オイルシールリテイナーの順に挿入しておいて、アウターチューブへインナーチューブを挿入してからオイルシールを打ち込むのですが、自分は今回違う順番で作業しています。

ということで、続いてはインナーチューブをアウターチューブへ挿入します。

作業は「フロントフォークのシール交換(その５)」へ続きます。