フロントフォークのシール交換(その５)

作業は「フロントフォークのシール交換(その４)」からの続きになります。

インナーチューブをアウターチューブへ挿入します。
この時シール類にあまり摩擦力が掛からない様、シリコングリスをシール類の内側に少しだけ塗ってあげました。

そして、できるだけ真っすぐに、少しでも引っ掛かりがあったりしたら無理せずゆっくりとインナーチューブを挿入してあげます。

次はフォークオイルの注入です。
今回使用したオイルはスズキ純正の「99000-99044-M01」です。
倒立フォーク・カートリッジサス用です。
片側532ml使用するので、1L缶1本では足りません。
64mlのために、もう1本購入しなければなりません。

フォークオイルを入れていきますが、フロントフォークは縮めた状態で作業します。

フォークオイルをアウターチューブの上の方まで入れます。

新品のフォークオイルは無色透明です。

インナーロッドを数回ひっぱたり押し込んだりしてあげると、最初は軽いけどだんだん重くなってきます。

書き忘れましたが、この後の作業のため針金をインナーロッドへ付けておきます。
これによりインナーロッドが奥の方へ入って行ってしまっても、針金を引っ張れば取り出すことができます。

本当ならここでもSSTの出番ですが、今回は針金で代用します。

この状態で5～6分ほど放置します。

続いてオイルの油面調整です。

ここも専用工具がありますが、こちらも代用品で作業します。

流用したのは、ダイニチさんのストーブに残った灯油を抜く用のスポイト。税込170円なり。

油面は「95mm」に合わせるので、スポイトの先から95mmになるよう、結束バンドを装着します。

これで簡易油面ゲージの完成です。

フロントフォークを真っすぐにして、先ほどのスポイトをつぶしておき、結束バンドがアウターチューブにあたる所まで差し込み、オイルを吸い込みます。
ぶしゅぶしゅ～っと吸い込みができなくなったら、油面は95mmぴったり！！

ちなみに古いフォークオイルはこんな感じ。
思ってたよりは奇麗だったし、匂いもありませんでした。

続いてはフロントフォークを完成させて、車体へ装着していきます。

作業は「フロントフォークのシール交換(その６)」へ続きます。