やっと認めたものの、謝ればいいのかどうか・・・

今季、F1をサーキット外の方で賑わせた「スパイ事件」は、いよいよ落着をみようとしているようです。

ロイターなとのメディアによると、マクラーレンがプレスリリースで正式にフェラーリに対して謝罪の声明をだした模様です。その中で、「我々はFIA、フェラーリ、F1界、そして世界中のF1ファンに正式に謝罪したい。二度と同じことが起きないように、再発防止を期すための変革に着手している」とのこと。

事件発覚当初の否定した上でFIAに調査を要請までしたマクラーレンからは、態度が180度変わって真摯に事の重大性を受け止めているようですが、それにしたってお粗末な事件でした。今季でいえば、唯一無二ともいえるライバルのマシンの情報を手に入れながらレースで競っていた訳ですから、ファンをバカにするにも程があります。

マクラーレンの謝罪が、単に来季のポイントへや、もっと言うと来季以降のスポンサー獲得を含めたビジネスへの影響を考えた末のその場しのぎでなく、スポーツマンシップに則った正義と良心からのものであることを望みたいものです。が、世界中の注目とマネーをたっぷり集めるF1界で、果たしてそんなきれい事を期待していいものかというと、そうではないと思ってしまう大人な私です。