悲しい情景・・・

今日は朝から仕事で気仙沼市へ行ってきました。ご存知のとおり、このたびの東日本大震災により、甚大な津波被害を受けた街です。震災以降、初めての訪問だったのですが、街の様子は2ヶ月余り経過した現在でも言葉で言い表せないくらい酷い状況でした。テレビ画面を通して見る被害状況と、実際に目で見る被害状況、全くの別物です。テレビは画面の枠の中だけの状況ですが、実際は視界全てに惨状が広がっています。今この時が2011年であることが信じられず、一体今はいつの時代なんだという思いが頭を過りました。

そんな中、車で瓦礫の間の砂利道を走っていると無残な姿になってしまった1台のISと偶然にも出会いました。瓦礫の中にポツンと無残な姿で佇んでいました。津波で遠くから流されて来たのでしょうか。痛々しく、悲しそうな表情にすら思えます。オーナーさんを待ち続けているのでしょうか。

私のISと同じムーンルーフ装着車です。リップスポイラーも装着されています。

リアは完全に潰れ、バンパーが無くなっています。よく見るとテールレンズにメッキの枠が加飾されています。きっと大事に乗られていた、こだわりのオーナーさんだったのしょう。グリルとリアのレクサスマークが無くなっています。オーナーさんが思い出に外して行ったのでしょうか。それとも・・・

 
悲しいですね。ミラーも取れています。

同じ車に乗る者として、このISのオーナーさんが無事であることを願うばかりです。きっと、また素敵なパートナー（愛車）と出会い、新たなカーライフを楽しんで頂けるものと勝手ながら応援させて頂きます。

前回のブログで、私と同じ型のISと嬉しくも約20分並走したことに触れていますが、まさか、その4日後にこのような悲しい情景に出会うとは思いませんでした。

甚大な津波被害の惨状。しかしながら、街の人たちは表情明るく、とても前向きに行動している印象を受けました。まだまだ復興とか復旧という言葉は程遠い状況でしたが、一歩一歩、一日一日、前に進んで行くことで必ず素晴らしい街になるはずです。